(茶葉の里 徳島県那賀町相生)
「茶葉の下より星空」
春から夏 月の光に照らされて畦間を歩む人影は茶葉の上に揺れる影絵
月は東に茶葉の下より星空 星はきらきら
茶葉一葉凄みの煌めき
秋の夕暮れ 一番星のぼる頃 茶葉の下より一点に十字の輝き 姉はんかぶりモンペ姿の人陰 家路を歩む
茶葉の下より微笑は朝日にかなうひた向き
茶葉一葉の凄みのような人世の旅路
冬の真夜中 夜露に濡れる茶畑 茶葉の下より星空 研ぎ澄まされた星の瞬き 凍てつく空気は霜となり降る
茶葉一葉に霜は降りて白銀の星
茶畑より茶葉一葉キラリと凄みの輝き
茶葉の下より星空みあげたい