望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

茶葉の星空あげたい

2015-10-29 00:13:30 | 思いダイヤル

(茶葉の里 徳島県那賀町相生)

    「茶葉の下より星空」

 春から夏  月の光に照らされて畦間を歩む人影は茶葉の上に揺れる影絵
月は東に茶葉の下より星空 星はきらきら
茶葉一葉凄みの煌めき

秋の夕暮れ 一番星のぼる頃 茶葉の下より一点に十字の輝き 姉はんかぶりモンペ姿の人陰 家路を歩む
茶葉の下より微笑は朝日にかなうひた向き
茶葉一葉の凄みのような人世の旅路

冬の真夜中 夜露に濡れる茶畑 茶葉の下より星空 研ぎ澄まされた星の瞬き 凍てつく空気は霜となり降る

 茶葉一葉に霜は降りて白銀の星
 茶畑より茶葉一葉キラリと凄みの輝き
 茶葉の下より星空みあげたい

戯言のひとつ彼岸花

2015-10-17 16:49:16 | ささやき

「彼岸花という名」

 誰がなずけたか彼岸花 どこともなくわき上がり何時もの季節に花咲く

夕映えて朱色の花弁 あざやかに萌えて
谷間ひそかに畦道に群れをなし
遠い山の麓 どこいく風に揺らぎなき強さ 悲願の微塵なき朱色をなし秋をいく

彼岸 秋の嵐に吹かれよう 雨に打たれても 我行き先に迷いなくあり 花しぼみ茎しなびる終わりの時 整然と去ってゆく夕陽のような彼岸花

思い入れ心理は勝手をなして向かい
花の真実を伝えることなき戯言作り出し
人は戯言に惑い迷路にさ迷う時
暗闇の出口に安らぎの花をしたう

 勝手な作り事 由来 花言葉  まやかしはいらない
野の花であろうとそこにある感動 美しさを自分の心に刻めばよい