望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

雲早山恋うた

2022-09-06 14:06:32 | ビジリアン慣性

雲早恋唄

落ち葉と土の中間で彷徨
支柱一本の我が身の愚かさ石つぶてを纏い固執する取手
松葉を剣にして引き裂きかきむしる
粒子を帯びた身体は錆びつく無音の恐怖
地鳴りはぐらぐら素足を叩く急がせる
幽かな感触で蠢く古人の唄
頭を抱えて道は遥か
雲の果てに山心は早来
雲早山へ口ずさむ恋唄














田舎色こい恋人

2022-08-15 16:06:04 | ビジリアン慣性

田舎色こい恋人

月は白粉を施して沈降
緑色スイカへ赤く火照り
青白い冷たい膚の君となる
水色透明の夏 熱い火照りを清流へありのまま透過
雨粒に染み込んだ緑色魂
草地を解放された自由運動
冷たい膚を君となって貫く
赤裸々に昇る生々しい君よ
僕は醒めた緑の中にある
火照る夏色の君に引寄せられて僕は君を秋にしたい
夏色の恋は空気を溶かして
切ない白さの泡で消えていく










ウグイス色接続

2022-02-19 01:10:14 | ビジリアン慣性

ウグイス色接続

人里を遥かに茂みざざざ
深味をました地味はざざざ
觜は丸く囀ずりは不器用
鍵先の冷たさでしっかり
木漏れ日に打ち解ける

完熟を目蓋に終着と治め
生梅の袂に心眼をはらして背伸びなし止まり木
急傾斜の肌に細胞をさらり
垂直には下らない名残感

点灯する愛おしさ点々
山影に反射する梅一輪の光
未成熟を割ってウグイス色へ恋接続





荒野シンドローム

2022-01-31 08:02:03 | ビジリアン慣性

荒野シンドローム
 
あの日その時点からシンドローム
顔を閉じて口をあけろ
聞き耳を閉じて鼻をあけろ
懐疑を転がして囁く声
荒野に翌檜あすなろよ
逆宇宙に連綿とあすなろ

荒野の現実は早番だ
夜露から霜降る早朝へ待たされる
根になり草に生るまで待てと言う
股の間からシンドローム
非常階段を上り下り逆宇宙
草原に翌檜よ明日にあれ





青春波浪

2022-01-19 11:29:38 | ビジリアン慣性



私の住んでみたい都道府県は高知県の室戸半島だ

大野大地を筆頭する海岸段丘に日本原風景が広がる
梁瀬の原生林を源流とする 野根川 その他の河川
北川村 馬路村 山合の地区に柚子の香りは匂いたつ
平野部の町 安田 田野 東洋 室戸市 奈半利町のなはり語感は哀感と風景 郷愁は込み上げる


 恋巡礼 室戸半島


山の奥深く魚簗瀬美林よ 浮き世の悲哀を映して雨模様
濡れて凍てつけ淋しさよ!人の温もり恋しくて ふれあいの旅路へ 私は恋巡礼

あぁ…室戸半島!南へ南の海が私を呼びます 春海 春待ち岬☆彡

朝靄の野根山古道 いにしえ人の悲恋が風花と舞う小径

雪解けて陽向へ涙よ!あの人の面影求めて さすらいの旅路へ 私は恋巡礼

あぁ…室戸半島!南へ南の風が私を呼びます 春風 春待ち岬 (^_^)v


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青春波浪

月を掠める雪雲は素早く
満面に白雪をつかわせる
山シルエットは地味な女心
月を奏でる海に湯浴みして
波しぶき串代わりに髪をとく
波浪を黒髪へ銘肝する放浪

紅色を弾ませたい五十坂
ダイナモは懺悔を回し

踏み込む脱色の重荷

昼夜ふらふらに駆け抜ける
金髪に霰をもっともっと
風花を柔肌にもっともっと

波浪に飛び散った心鏡
金髪を靡かせてマイウェイ
心鏡の清澄へただただ