望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

コオロギ魂

2021-09-22 11:09:41 | 高純度結晶


秋服

秋冬はコーディネートでお洒落 ブルゾンも必須アイテム
1980年初頭 テレビドラマ 甘く危険な香り 根津甚八がブルゾンをかっこ良く着こなしていた 私は根津甚八のブルゾンに似たジャンバーを着て根津甚八に生りきっていた
十代後半からファッションに目覚めて 雑誌メンズクラブに夢中になった
1980年代の初期 ポロシャツにチノパン スイングトップのコーディネートが流行 真似をしたものだ
ジーンズとは違いチノパンツは流行り廃りがないので
季節に関係なく履けるし スイングトップに似たジャンバ-を着こなしている

秋服といえばジェームス DEENのスイングトップ
根津甚八のブルゾンである

コオロギ魂

おーいおいと泣き虫 弱虫 鳴き声は高らかに本音
草の根より這い上がって玉虫色を羽織る着心地を一度
ゴキブリ色を緑金で哭きたい本音
おーいおいと涼風をまねく草色舞台で羽ヴァヨリン
ゴキブリ色を筋力で飛び越えたコオロギ魂
草色に燃え尽きる一念
地は草色を深くして話す秋

母さんの輪っか

2021-09-08 13:22:23 | 高純度結晶

食欲の秋 カレーうどん

小学校時代 給食に出てきたカレーうまかった

どれほどウマかったかと言うと「素朴なお母はんの味」なんせウマかった

給食当番の時は自分のアルマイトの器にモリモリとカレーを入れた 当番の特権

ちぎった食パンにカレーをつけて食べるこれまた最高にウマかった

カレーうどん大好物だが うどん屋のカレーうどんは カレーがオツユ状態で カレーのネットリ感がない

独断的な嗜好だが カレーうどんなら お母はんが作るカレーに入れ込む カレーうどん これが至高のカレーうどん


母さんの輪っか

汽車に滲む色合いは肌色
肌を癒す数分の停車
鏡を見返す時間駅は昼時
思いめぐらせる一時停車
一人言は喉につかえた

昨日は肥樽と肥樽の真ん中 
働いて働いて顔は日照る
今日は働き者も骨休み
化粧は剥がれないように
口にしなかった本音弱音
頑張り徹したんだから
明日は篭いっぱいに野菜
手塩をかけて育てた顔顔
ドアを開けば見えてくる

生身にきついきつい輪っか
一つ一つ振り払いながら
ガタンゴトン急がず焦らず
このまま線路は明日へこのまま