心あんず
こいこいと両手を差し出す主
目の前にパッと出現
ヨチヨチ感覚は主の顔にあった
主は牛を操って水田に小春日和を取り込む
桑の果汁をせめてもと一歩先へ
乾燥ナツメ 乾燥イチジクを弾き出す
折り返しをなだらかに足踏み
田植え足袋ごしの麻痺を杏に秘めて童心を耕作 童子へ赤々と心あんず
赤犬 桑の果実 幸田文
主が読んだ聞かせた教科書は湿って霞むオアシス
主を黙想する夕焼け雲へ旅愁
乾燥した砂漠に一頻りの雨よ
細い直線を心あんずと潤して
桑の果汁をせめてもと一歩先へ
乾燥ナツメ 乾燥イチジクを弾き出す
折り返しをなだらかに足踏み
田植え足袋ごしの麻痺を杏に秘めて童心を耕作 童子へ赤々と心あんず
赤犬 桑の果実 幸田文
主を黙想する夕焼け雲へ旅愁
細い直線を心あんずと潤して
コンバースハイカット スイングトップ 騒騒スクリーン
白いキャンバスは墨流しポッカリと靴底
スニーカーブルースなんかと自己破壊の総括
ロードショー割引券配布
ポプラ新芽の初々しさを口中へ スルメイカまでほろ苦さを咀嚼
ブロイラーの足 添加無し素生
エキスポ70より薫香 懐中へと連続体
太陽の塔と水平に志向はあった
回想バス・ストップを出発
期限切れ切符は何回も重なり
春はあっという間
葉桜にソヨソヨと風はそつなく
グレープフルーツに塩
対価は衝撃的な振動だった
馬鹿一をこき下ろす 受難を知らない作者面々
月光仮面もぶっ飛ぶ新月の夜
微妙という折鶴は悲嘆にくずれ夕日に照ろうとした
崩壊した3月以降 小春日和はサラサラくるよ