望郷いなか詩

田舎に燦々といきたい

体内ブロックの高み

2019-05-29 20:00:32 | 望郷クリームソーダ

徳島市 高速道路架橋工事

体内ブロック

それ以上それ以下もない
蚊は一定の高さだけを
風まかせすかすか飛行
命令 服従を課されない
目立ちたい高さに止まって永く居座るとか
自由度で満たされる体内ブロックは普遍の平和

それ以上それ以下もない予測不能の飛行で瞬く蛍

短い夏一夜 
視界不良の闇を賢者になろうと瞬き
強風に煽られて水面スレスレ

それでも光ろう 
それでも羽ばたいて充電
突出した峰を掠めよう
高みを極めて瞬きたい

黒い欲望体内ブロック
積み重ねた距離を測ろうとしても実体との悶々

夜空に燦然と輝く星の力量 
我が瞬きの遠さに悶々
短い一夜一晩にふわりと光跡の乱舞

蛍は体内ブロックを打破して賢者へ自由度の舞




あおあお広場

2019-05-03 11:40:47 | 望郷クリームソーダ

あおあお広場

坂道をゆっくり下ると
ドンドン田園は広がっていくのに
そこに至ろうとすれば青く霞む山々になってしまうような

坂道を降りきると同じ目線であたふた
空気 ふうふう吹きつけたこそばさの感触で広場は幻へひろがりそう

それはときめいた場所
それは透明な緑の伸び代なのに
田園の片隅どころか
田園の至る所にあったはずなのに
田んぼ真ん中に取り残された廃校にブランコで固まったまま

ピクニック公園で敷いた淡いナフキンは徐々に縮まり
敷き詰めたい青々したナフキンは重たすぎて包み混まれてしまう

ふわふわな自分の袋から
ときめきを呼び覚ました時
透明感を取り戻した肉体は山々にあおあお広場
はっきりとらえた