空き家に紡いで 2024-01-27 13:23:25 | 思いダイヤル 空き家に紡ぐ蔦に蔓延られた空き家郵便配達 宅配便も行き過ぎすうっと古びた光景に紡がれる黒ずんだ箪笥に古びた着物 赤子をあやす人は手拭いにモンペ姿 凍える夕暮れに立ち向かった両手を合わせ悲境であろうと家人は去り際に数えた唄感傷にしたり観賞している他人蔦を切り裂いてどうにか内部に混沌する事象を嗅ぎたい古びた暖簾はすきま風に揺らぐセピア色空き家は薄暮にゆらゆら唱歌にゆらゆら茅葺き屋根幼少時代は走馬灯でゆらゆら懐旧を紡いでほつれていく
田舎むすび 2024-01-17 15:42:51 | 思いダイヤル 田舎むすび仕事師を手繰ってあの日記憶の白雲はキラキラさざ波 波飛沫に昇る心旅路春の雪を淡い心痛としのぎ我が家 鶯とともに春よ 白梅をこよなく愛した世間並に家をとまっしぐら早朝より日暮れまで田舎むすび田舎むすびを日々とした仕事師あの日の仕事師を呼び覚ましたいこよなく恋しい面影か仕事師負けるなと尻を叩いた本音海苔のかおる波打ち際に止まらないそこからの時間を田舎むすび
小枝に三叉路 2024-01-05 21:56:37 | 思いダイヤル 小枝に三叉路里山は谷間 水仙に似たあますだれ奥山への三叉路 サボテン種ビャクダンこの名前だと呼ばせた悔恨愛おしさへ旅立った枝先は二股へ左右に行く末小枝に新緑を求めていよう方位磁石は南北を指してどっちいつ何処 愛おしさは360日大枝三叉路に遠く遠へ枯れ葉愛おしい人とともに愛おしさにみちよう