この3年余りの間、毎日曜日夕食を駅前のサイゼリアへ通う私達です。
店内でキビキビと働く若いスタッフは男女とも、殆どアルバイトのようです。
アルバイトの期間は夫々で違うようで、長い人でも一、二年といったところでしょうか・・
私達が若いスタッフの顔を覚えた頃には、何時の間にか又別の若者が注文を訊きにきますがね・・
マニアル通りに頼まれた注文の品名を繰り返す新人?
一遍注文を聞いたら即立ち去るスタッフ・・人、夫々ですが毎週通っていると注文する私がベテランになっているのに気付かされます。
「コレとコレ・・コレ、コレ・・それとロゼのグラスを二つ・・以上」
ワイン以外は二人で突っつくから「コレ一つ」が短くなるのです。
尤も、注文を訊く方で「お一つですね・・」って繰り返してはいますが・・
何度か通っている内に私達の顔を覚えていてくれて、お互いに挨拶を交わすようになった青年も居て・・
彼はN大の大学院生だそうで・・2月初めの日曜日・・
私達のテーブルにきて「今月で辞めますので・・今迄ありがとうございました・・でも未だ何回か・・ここにいますから・・」
妻が「就活?・・」「・・ハイそうです・・」「決まったのね・・おめでとう。」「有難うございます」
「君がココに居る間に、マトンの串はとうとう幻メニューになっちゃったな~・・」と皮肉っぽく冗談を言ったら・・
「申し訳けありませんでした・・」と真面目で済まなさそうな顔をして、それでもスタスタと厨房へ戻って行く後ろ姿が今までよりグッと大人に見えたのです。
それはコロナ騒ぎがこれ程酷くなる前、サイゼリアでのお話です。
比較的にマナーの良いお客だと思い込んでる私達です。ゴチソウサマ