二人の朝食

妻が無事退院して２周間、退院直後は私も自分なりに気を使ってた心算だが、以前と変わらぬ妻の生活状態に慣れて来ると病み上がりの事も忘れて、今迄通り炊事洗濯家事一切妻任せになってしまう。そんな中何時もの朝食だが写真の中で同じ献立乍らチョッと違うものが有る。此れはここ何十年同じパターンである、従って「あれ？今朝はチョッと？」と思う時は私が皿を取り違った訳である。
此れが私の

此れが妻の

バナナはキッチリ半分づつ私が皿に盛るのは右上の豆、黒大豆、小魚、ブルーベリーナッツの５品目、妻は他の５品目内容に大差有り、感謝感謝なり・・・

目の見えない人

南柏の駅前商店街奥に私のマンションが在る、駅からの道路は車の出入りも多く歩道も歩道の標識もない、私も何時も車で来て荷物の積み下ろしで度々マンション入り口の脇にポンコツウィングロードを止めさせて頂く、昨日昼間も車の後部に荷物を積み終えて、さて運転席に戻ろうとしたら、５～６ｍ先に白い杖を突きながら中年の男性が私の方へ歩いて来るのが見えた、時々この辺りで見かける人だ。真っ直ぐに私の方へ進んで来られたので、咄嗟に声を声を掛ける「前に車が有ります・・」瞬時に返事が「ありがとうございます」その人の杖は細かく車を避ける位置に進めながら「この辺でよろしいでしょうか？」意外にも静かな柔らかい声が私に返って来た。「ハイ大丈夫です、どうぞそのままに・・」通り過ぎてその人は直ぐ元の道の端に寄って全く普通の足取りでつい先の角を曲がって行きました。運転席に戻った私の耳に、その人の優しい心根が感じられる声が暫らくの間残っていました。私の車スタートもハンドル持つ手も何時もより慎重になってた気がします・・

ケトルサマサマ

朝７時未だ布団の中の私の耳に「ピ～～」と高い音、そうだ！久し振りに聞くヤカンの湯が沸いた事を知らせてくれる音、直ぐ止まったのは妻がケトル（新しいからそう呼ぶ事にしよう）をガス台から降ろしたのだろう。私も何故かホッとして、寝床から起き上がる。矢張り空焚きの失敗が気にかかっていたようだ。空焚きヤカンにも初めはこの装置は着いていたのだが、当時は何とも甲高い、うるさい音で気に入らなかったのだが、いつの間にか注ぎ口のこの部品が錆びたかして取れてしまって、それでも半分ヤレヤレと思ってた。それが今回の空焚きの一件で何とこの音が気持ち良く感じたのは何故だろう、「湯が沸いたよ～」と言ってくれてる気がして、昨夜買い換えてホント良かったと思える自分です。アッ又鳴ってる～、今夜も冷えて来た夕食前、狭い台所だけがホカホカしてる我が家でした。

らあめんハウス２１再開

夕方５時過ぎ冷たい雨の中、妻と西友へ空焚きしたヤカンの買い替えに、売り場にヤカンは有ったが今はヤカンとは言わずケトルである。そう云えば私の知っている電気ケトルは電気ヤカンなんだ、然し家庭用品のこの売り場には電気ケトルは無く電気ケトルは電化製品売り場らしい、早速そのケトルを買って地下の食品売り場へ、妻が今夜もおかずが用意して無いと言うので、コロッケやらアジフライ、鳥あんかけのお惣菜、この辺りでは珍しい目光りの干物、おまけに今日20日消費期限の立派なイサキを見つけて「帰ってコレ焼いて食べよう」雨の中、妻が軽いヤカンを、私が今夜の夕食のおかずを持っての帰り道、何とらあめんハウス２１に明るい電気が付いているではないか！お店やってる！二人で顔見合わせ思案する事、暫し「イサキ今日中でないと駄目かしら？・・」「そんな事はあるめ～冷蔵庫に入れとけば何とかなるさ」夫婦意見一致、お二人さんご来店、6時頃で矢張り店主、奥さんTV見てたが、私達が今晩初めての客、テーブルに着くと今日は迷わず餃子定食小ラーメン付、かに玉定食同じく小ラーメン付を注文、そして「暫らくお休みのようだったけど？」奥さん「そうなんです、だんなが救急車で、胃潰瘍で、千葉西へ、え～え～」・・兎に角暫らく休みだったので突然今夜店が明るく営業中で何が何でもらあめんハウス２１で食事が出来て良かった～、小ラーメンが旨くて店を出る時、今買って来たお惣菜もウッカリ座席に忘れそうになる位、ご主人に「お大事に、家内も昨日千葉西退院してきたばかりなんだ」ご主人も以前と変わらぬ笑顔でニッコリ200円のお釣りを呉れて「ありがとうございました」外へ出ると冷たい雨が降り続いていて、若しかしたら今夜の客は私達だけかも、早々お店も閉めてユックリお休みください、何て勝手な慰めを・・又来るネ・・オッとその前に半額イサキを何とかしなきゃ。

妻の退院

今日AM１１時妻が元気で退院しました。留守中何も出来ない、何か家の中で恐る恐る慎重に動いて居ても細かい失敗をしている自分、今朝湯を沸かそうとヤカンに水を少し入れてガスに火を付けた後ウッカリ忘れてそのままに、どれだけ時間が経ったのか、ウッ、台所の方で何か臭い、熱？、そうだ！お湯沸かしてたんだ、シマッタ！空焚き！慌ててガスの火を止めた時はレンジの周りが超熱くて水を掛けたらジュッ！と湯煙り、勿論空のヤカンもアッチッチッ、ショックで声も出ません、暫らくは呆然としていた自分、年を取ったんだな～、今時の夫としては失格！自分に喝ッ！も入らない、家中の窓を開けて臭いが消えたようで、暫らくして病院へ迎えに行く途中、言おうか言うまいか迷う私、マア心配させないよう黙っていよう、そして二人でお昼近く無事に我が家に戻った。妻は玄関から台所に「アッ空焚きした？ヤカンが焦げてる」さすがの妻です直ぐ気が付いて「でも、このヤカンもう古くて駄目なのよ」私ホッとして「そうか、じゃー明日２０日で５％引きだ、ヤカン買いに行こう」・・そんな私に焦げたヤカンで改めて湯を沸かし久し振りにお茶を入れてくれた妻「入院中有難う、お疲れさんでした」の一言に「ウン・・・」