凡そ4年も前の表示板です。B級品トマトが面白くて投稿した記憶があります。
この園のご主人は地元農家で、直ぐ近くの自宅に住んでおられるようですが、昔は廻りが全部自分の畑だったようで宅地化が進んで、今はこの場所に温室も拵えて自分の好みで、野菜や果物や花やらを育てて生活をしているみたいです。ですから無口で小柄で農作業姿もプロ級なのでしょう。商売っ気は全く無いようなのです。
火曜日の9時に行って来ました。今迄園内?に入った事がありませんでした。
以前、一度だけこの畑のご主人と外から金網の塀越しにお話したことが有りましたが、勿論先方は私のことを覚えている筈が無いでしょうに・・
この日は入り口らしき処に、ビールか何かのケースの上に四角い布が敷いて有って、そこから中に入れました。
丁度、通りがかりの車からのお客様が一人ご主人と売り場で話をされていたので・・「スミマセン、チョッと中を見させて下さい」ご主人は「は~???」私には「どうぞ・・」と聞こえたようなので、そのまま通路に・・
いきなり鈴なりのキュウイが目の前になっていました・・外から見た時には、夏ミカンのような大きな実が生っていたのを覚えていたので、白板の蜜柑が何処に有るかと探したのですが・・
外から見えたアレは夏ミカンじゃなくて温州ミカンだったようです・・
広さを上手く言い表せないので、丁度団地一棟分位の狭い園内には他に何もめぼしい物は見当たりませんでしたし、ひと回りしようとしたら、行き詰まりで三四分で元の入り口迄戻ってきたのです。
戻ると先程のお客は買い物を済ませて、ご主人一人だけでした・・そこには飾り気のない発泡スチロールだったか四角い箱の中に、大小の蜜柑と、普通の大きさのキュウイと小さいキュウイが入った箱が合計三つ並んでいたのです。「エ~とコッチがゴールドコッチが普通の?・・」ご主人「アカニク・・」・・暫らく考えていた私「それじゃ蜜柑を・・エーと一キロ・・いや2キロ下さい・・それからキュウイを両方1kgづつお願いします・・」
ご主人解ったようで、ぶら下げたポリ袋に束から、一枚引っ張りだして、素早く蜜柑をその中に入れて秤に乗せると確かに針は2kgを超えた位置で止まったようで・・続けてキュウイも袋に入れて・・
千葉県で採れた、松戸市で採れた、常盤平団地の農家の蜜柑です。私にとっての北限です。
その間に傍らを見ると虫食いの目立つ小松菜と、葉っぱの付いた子蕪らしき野菜が置いて有ったので・・
「蕪は幾らですか?・・」ご主人はキュウイを計りながら「5個百円」・・
「これとこれで1800円」「そうですか、では蕪を5つとこの小松菜?これも100円分で丁度2000円ですね」「ハイ」
以上でやり取りは終了です・・本当に無口なご主人です、俯き加減なお顔も帰宅後思い出そうとしたのですが・・思い出す事が出来ませんでした。
そのあと入って来た中年の女性、顔見知りらしく「蜜柑は3キロで1000円?」「そう安くなった」・・「あとお花もね・・」余程親しいらしく女性はニコニコして注文をしていました。
私は蜜柑とキュウイを持参の例の買い物袋に、左手には蕪と小松菜がポリ袋にズッシリと充実感一杯の買い物をして表に出ました。
後から追いかけるように表に出て来た女性、後ろには、黒っぽい農作業用の服を来た(外では目立ちます)ご主人が・・両手に葉ボタン?の鉢を抱えて着いて来ます。
どうやらこの農園の真ん前のお家がお客さんのご自宅の様子・・成程親しい訳だ・・
「お花の出前もするんですね~(笑)」
団地の我が家迄500mほど、帰宅して早速パチリと 箱には大中小の蜜柑が混じってましたが、私の袋の中は特大ばかりのようで・・私は何方かと言えば小粒の方が好きなのですが、これも主人のご好意と言う事に・・・
夕食に早速蕪が登場しました。食事前「土だらけで洗うのが大変だった」と言っていましたがスーパーで売っている蕪とは矢張り違うのは当然です。
サラダになった蕪は味噌を付けて食べますが、チョッと歯ごたえがあり過ぎて私達年寄り向きでは有りませんでしたが、揚げと一緒の煮物は柔らかく甘くて上々の味でした。残りの蕪は煮物になるでしょう、味噌汁も良いけど、我が家の朝はトーストと牛乳なので・・・
「固いけど味はまずまずだね・・5個で百円だからね~」「そう、でも10個ぐらいは入ってたよ」オマケしてくれたのですね、虫食い小松菜も楽しみの私です。ゴチソウサマ
そうそう写真を撮ろうと袋の中のキュウイを写そうと上から眺めていたら、中から緑色した平べったい虫が這い出して・・ビックリして、ティッシュでつまんで、握りつぶしてゴミ箱へポイッと・・途端に妻が「何これっ?臭い臭い・・」流石に、匂いには鈍い私も、辺り一面に広がったこの異臭には閉口の鼻つまみ・・。青虫じゃなくて、へっぷり虫じゃなくて・・エーッと・そうそうカメムシですよ、84年間初めての経験です・・慌てて家じゅうの窓を全開してうちわ(傍に有ったのです)をパタパタ・・二度と「カメムシ潰すことは致しません」と誓う私です。それでゴチソウサマを先にしたのです。オヤスミナサイ