１階の年寄り夫婦が窓の下の１画を花壇にしている。
公団の敷地内、URの管理下等と野暮な事は言うまい・・ペット犬を散歩に連れ出しているのも日課のYさんは仲のいい年寄り夫婦なのです。
団地で犬猫は飼えない規則も承知の上で高齢なのに最近まで役員まで務めていたんです。
毎年の事ですが、奥様自慢のチューリップの花が私達夫婦の目も楽しませてくれています。
今し方ゴミ出しで外へ出て行った妻が・・テーブルの上に、そっと置いたチューリップ。「今、下でね、Yさんの奥さんが呉れたの・・うちも毎日見られて楽しんでいるんだから・・と云ったのに上げるって言うから・・」仕方無く貰ったようでも有るが、嬉しいようにも見えて・・
早速、何処から探し出したか懐かしい花瓶に・・
昔、僅かなボーナスでお正月用の花を生ける為、確か娘達と大晦日にわざわざ買いに行ったカットガラスの花瓶なのです。
何年振りかで、お目に掛かった花瓶に生けられたチューリップの花ですが・・今度は飾る場所が無いのです・・何処へ置いても私が引っくり返えしそうで危ない・・お茶椀をやコップを引っ繰り返して「ティッシュじゃない雑巾じゃない布巾布巾」と最近は頻繁に大騒ぎするんです。
二人がいつも生活しているこの部屋は何だかんだで物を飾る空間が無いのに今気が付きました。
蕗の薹の残り１パック、素早く天婦羅で蕎麦の残りも焼きおにぎりも、又お腹一杯の昼ごはん・・こちらテーブルの上もいっぱいです。
「麺つゆが美味しいのよ、ヤマサの‥これ」でヤマサ醤油から幾らか貰っている訳では無いのですが「どれどれ・・ウンコレ・・」で態々デジカメを持ち出して又パチリ・・
御覧ください、ホラ、TVの脇の狭い場所で隠れるように大きな花瓶のチューリップが置いて有るでしょう。ここしか置く所が無いのですよ・・
アッ大谷が映っている・・早くグランドへ戻って来て欲しいな～・・ゴチソウサマ
