精華よもやま話   佐々木まさひこ議員のつぶやき

京都・精華町会議員佐々木まさひこのローカル日記

知覧・特攻基地

2008年07月12日 01時58分05秒 | 平和・憲法9条
 鹿児島県に「知覧」というところがあるのはご存知だろうか?今年は篤姫ブームで、もしかしたら知った方も多いかもしれない。鹿児島市からバスで1時間あまりのところにある。観光地としては武家屋敷で有名だが、もう1つ別の顔がある。あの第2次大戦の時、特攻基地が置かれていたところだ。地理的にも九州の南端に近く(開聞岳も近い)、少ない燃料で沖縄など南方に突撃するのには都合のいいところだったのかもしれない。
 今から27年ほど前、大学を卒業する春休みに、ブラリと1人旅に出た。大阪からフェリーで高知へ。列車で中村へ。宿毛が実家の高校時代の先輩に、四万十川や足摺岬などを案内してもらった。夜、船で九州の佐伯に渡り、宮崎経由で鹿児島に入った。めったに乗らない観光遊覧バスを利用して、最後に寄ったのが「知覧」の街だった。
 今の特攻平和祈念館は、リニューアルされたようだが、内容は大きく変わっていないと思う。零戦もあり、特攻隊の少年たちの最後の手紙=遺書、千人針などが展示されていた。数年前に訪れた靖国神社の「遊就館」とは違い、自然な人間のありようが素直に感じられた。それだけに、胸に沁みるものがあった。
 この間に、広島の原爆資料館、長崎の資料館、沖縄のひめゆり記念館・平和の礎など数々の戦争にまつわる土地を歩いてきたが、その中でも地味ではあったが印象に残っているのが「知覧」である。
 平和のありがたみを認識するためには、その対極にある戦争の実相を知らねばならない。少し遠いが、平和を願う方たちに1度は訪れて欲しいところである。
 何度もPRしますが、来週19日の午後2時から、精華町役場内の交流ホールにて「戦争と平和を考える」催しをします。元アメリカ海兵隊員でベトナム戦争の真っただ中を経験した「アレン・ネルソン」さんに、文字通り戦場の実際を語ってもらいます。一般は300円の参加費ですが、高校生以下は無料で入れます。ぜひ、戦争を知らない世代の方をたくさん呼びかけあってご参加下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする