私は、小・中・高校と愛知ですごした。高校は私学である。当時、愛知の高校生が集まって「考える高校生サークル」を結成して、その役員をやっていた。学校の枠を越えて、進路や恋愛・社会現象などについての意見交換をしたり、サマーキャンプに取り組んだり、ハイキングやお茶会などもやっていた。卒業後、何年かして消滅したらしいが、愛知のパワーは終わらなかった。
特に私学の関係者を中心に、様々な活動を展開してきたと聞いている。規模も大きい。
その活動の1つであるサマーセミナーに5年ほど前に参加した。この年はたまたま母校が会場だったので、道にも迷わず懐かしくもあった。5年前といえば、不況・リストラで親が失業したりして学費の高い私学に通い続けることができない高校生が続出していた頃である。会場では、高校生たちは、友人達が退学せずに通い続けるための基金作り「1億円募金」に取り組んでいた。
来週末に大阪で開かれる自治体学校も、「みんなが先生、みんなが生徒」という位置づけで開催されているが、このサマーセミナーはその愛知版だ。高校生たちが中心ではあるが、一般参加も可能。しかも(材料代が必要な講座を除き)無料である。学習補習的なものから趣味・社会現象・ボランティア・まちづくりなど内容も豊富になり、今年は3日間で1000講座を超えるとのこと。参加者も昨年実績で3万5000人を超えている。
今年は、特別ゲストとして、田中真紀子・香山リカ・雨宮処凜・大林宣彦・森田実などが予定されている。時間があれば顔を出してみたいと考えている。
なお、今年は7月19・20・21日で、千種区星が丘(地下鉄東山線)の愛知淑徳高校・椙山女子大学などで開催される。詳細を知りたい方は、
http://www.ask-net.org/summer/