Nonsection Radical

撮影と本の空間

二酸化炭素削減の秘策

2009年07月06日 | Weblog
某月某日
長年の研究の末、ついに企業の二酸化炭素削減の秘策を思いついた。
秘策だからタダでは教えない。
教えて欲しかったら「satobo頭イイ!」と今言いなさい。

じゃあ教えてあげる。

企業において、いや地球規模においても意識して避けている二酸化炭素発生源がある。
人間だ。
困った事にロクに働かないヤツも、むやみに働くヤツも同様に呼吸をして二酸化炭素を排出する。
牛のゲップを問題視するのだから、人間の呼吸だって問題視しなければステーキを喰ったらバチが当たる。
そこで企業の採る対策だが・・・
息を吐く時を労働時間に含めないのだ。
労働時間をフレックス制にして、息を吐くときは労働時間外、吸う時には労働時間と決めるのだ。
これで大幅な二酸化炭素削減となる。
何万人も労働者がいる大企業などは天文学的な削減効果が見込めるだろう。
どうだスゴい秘策だろう。

やっぱりsatoboはバカだと気づいた人!
では訊くが、企業間で、国家間で二酸化炭素の枠を売買するという制度はバカな事だとは思わないのか?
単なる数字のつじつま合わせ。
まったく削減の趣旨から外れたおこないではないか。
まるで二酸化炭素を売買するような・・・

その通り、つまり削減が目的ではなく、売買する事が目的なのだ。
これはサブプライムローンと同様の無茶な金融商売なのだ。
まさかと思っている人も、あと数年もするとアメリカのシカゴあたりに二酸化炭素先物取引所などできて、二酸化炭素を売買するようになってからsatoboの「予言(戯言)」に気づくのである。
そしていきなり電話で、「二酸化炭素の先物取引しませんか?絶対儲かりますよ」などと怪しげな勧誘がかかってくるのだ。
また日経紙上では、昨日の二酸化炭素売買情報などが矢印で記されるようになり、東京12チャンネルの深夜ニュースでは元スッチーの女性キャスターが「本日の二酸化炭素は3円40銭の大幅安」などと「作りしかめっ面」で放送するのだ。
中には二酸化炭素を大きなビニール袋に詰めて、買い取りを強要する新手の総会屋も出てくるかもしれない。

その時に初めてsatoboの先見の明に皆は感動するのであろう。
しかし世の中が良くなっているわけではない。
そう思うと、フーっと大きなため息をつくsatoboであった。
しまった!ムダに二酸化炭素を排出してしまった!
コメント (4)
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