Nonsection Radical

撮影と本の空間

婚活とトンカツは似ているか

2009年07月15日 | Weblog
某月某日
昔は結婚の事を永久就職などと言ったものだ。
もちろん最近では「永久」などという保証もなく、せいぜい上手くいっても「A級就職」ぐらいだろう。

不景気になると結婚が増え、離婚が減るというのは事実らしいが、その打算的思考を咎める事もあるまい。
結婚などというのは制度であり、契約であるのだから、お互いにメリットがあって行なうのだろう。
しかし最近は、相手もいないのに結婚というものだけがしたいと思う人がマジで多いようだ。
本末転倒である。
相手がいて、はたして結婚しようかと考えるのが、メリットをはかる筋道だろう。
晩婚化によって今のメリットと言えば、「現在」どれだけ稼いでいるかを知る事が出来る事で、若い時に「こいつは将来金を稼げるか」と推察する必要がないのは結構な事である。
一人では喰えないけど、二人なら喰える、というのは昔の話。
一人で喰えないヤツは二人になっても喰えない焼き肉共食の時代である。

ラジオで言っていたが、今のトンカツではなく「婚活」は、草食系ダンシ対肉食系ジョシの対決らしい。
別の言い方をすると、草食系対装飾系である。
積極性のないダンシと積極的なジョシの組み合わせしか「残っていない」らしいのだ。
もちろん積極的ダンシと消極的ジョシというのもアリだろうが、どちらにしても一方が消極的であるとウマくは行かないようだ。
だって想像すれば、将来の「苦労」が見えるでしょ。

現在は好むと好まざるとに関わらず、「個人生活」の時代だ。
家族制度は家父長制と共に消えた。
同じ家に住んでいても各自が勝手に生きていく時代だ。
みんな小学生からそうしているでしょ。
勝手が身についた人間が、集団で暮らしていくのは難しいのだ。
さらに集団の中でも勝手な事をしようとする。
そうすると当然摩擦が起きる。
そしてまた個人生活に戻るのだ。

それがわかっていて、なぜ結婚などしたがるのかわからない。

機会がなかったという人は、現実に恋人の一人もいないわけだし、そんな人は恋人がたくさんいる人に比べたら、集団での生活に慣れていないわけだし、人を選ぶというスキルも鍛えられていないのではないか。
大丈夫か?それで婚活して。
その前に何人かの恋人を作って、人間関係に慣れておいた方がいいのではないのか?

結論
婚活とトンカツは似ていない。
コメント (5)
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