名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-17 居飛車穴熊に54銀型四間飛車(2)

2024-07-01 | 基本定跡の研究

昨日のおさらいから。手順前後してもいいでしょうが、後手はこの図を目指します。

36歩45歩67金71玉59角63金37角82玉78金14歩16歩84歩

これを基本図として、先手が松尾流穴熊を目指すと、68銀83銀58飛

後の駒組を考えれば、先手は飛を5筋へ回ります。72金55歩43銀56金44銀

79銀右に35歩同歩同銀・・・というのを昨日調べましたが、後手有利になるようです。

なので先手は35歩に備えて26角

とするのが今日の話です。後手が24歩同歩22飛と動けば44角同角28飛

石井先生は先手良しだと。もう少し見てみると69角があって、67銀47角成23歩成62飛32と

後手は1歩しかないから先手を取って28飛の利きを止められません。評価値は+58で、先手の得くらいはあります。

戻って

24歩同歩22飛44角の時に24飛は

33角成同桂59飛28飛成54歩同歩65歩

28竜の位置が悪く、(やや先手良しとされていますが) この図の評価値は+387の先手有利。石井前世の形勢判断とAIの評価値にずれがありますが、24歩同歩22飛の筋は先手が良さそうです。

ということで

後手は待機するのが正しいです。41飛37桂62金引

先手は仕掛けにくいから不満だとされています。評価値は0近辺の互角です。以下AIに聞いた進行例としては、79銀右22角59飛85歩17角92香

24歩同歩46歩同歩同金

(先手の17角は後手からの35銀のさばきに対応するためでした。) この辺りの評価値は0近辺の互角です。45歩56金33桂

29飛13角54歩同歩15歩

25桂同桂同歩14歩79角成同飛86歩

玉頭に手がついて、評価値は-88、後手に傾きました。先手の指し方が難しいというのは確かなようです。

なお石井先生は書いていませんが、松尾流穴熊を目指したのですから、83銀に79銀右72金

互いに固め合う方が自然で、この図の評価値は0近辺の互角です。先手は27飛~28飛と待つのが最善のようですが、千日手にしかなりません。48飛と待つと (26角とできるようになるけど) 65歩68飛46歩

46同角45銀は

角を逃げて36銀・・・ 評価値は-93で後手ペースです。

戻って

46同歩には66歩同金65歩67金13桂17桂85桂

この図の評価値は-115の後手ペース。持ち歩がありませんが、33角の利きが通っていて、端攻めが残ります。

別の待ち方としては

37角が動けるように57金ですが、後手は65歩同歩同銀と動きます。

24歩同角35歩54金

67金寄66歩77金寄62飛

この図の評価値は-105の後手ペース。37角の利きがあるので一方的にはなりませんが、松尾流穴熊は6筋が薄くなるのです。

 

 


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