次の形は後手が42銀と引く
松尾流穴熊を目指す形です。31銀右~42角まで組まれたら先手の作戦負けです。(四手角から組む形は手損が響きました。) なのでここは先手が動かねばなりません。55歩同歩64歩同歩55銀
後手も反撃します。86歩同歩75歩、取れば76歩なので先手は64飛
76歩66角86飛に88歩までがセットですが、石井先生は88歩の前に14歩同歩を入れろと。
54歩に25桂
24角54銀同金同飛85飛
13歩同香同桂成同銀52飛成
石井先生はやや先手良しというのですが、評価値は+497で先手有利です。
さて簡単に先手良しでしょうか。石井先生は触れていないですが
25桂と跳ねても24角の一手ではないですよね。55歩33桂成同金寄があるでしょう。
この図の評価値は-293で後手良しです。これで話が簡単に終われば良いのですが、不思議なことに端歩を突き捨てていない形は
評価値は-40くらいの互角なのです。端の突き捨てはそれほど悪い手なのでしょうか。先の変化を調べねばなりません。
突き捨ててある形から先を見ますが、手順は突き捨てていない形の先手の最善手順を追いかけることになります。ややこしいです。53歩同銀63飛成65歩
75角88飛成53竜66銀
64角57桂48金上89竜28玉
ここは後手15歩も有力です。99竜のほうを採用して、54角15香17歩56桂
この図の評価値は-444の後手有利。1つ前の図で14歩同歩が入っていなければ先手有利、評価値は+496です。突き捨てだけで結果が変わるとは奥が深いですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます