読書の秋って訳でも無いですが、最近また読書が楽しく成ってきております。
先日、「ミッキーマウスの憂鬱ふたたび」を買ったのに、まだ前作の「ミッキーマウスの憂鬱」を読んでおりませんでした。
松岡圭祐さん。
好きな作家さんですが、千里眼シリーズとか・・・
高校事変とか、ボコボコにされたりいっぱい人が殺されたりって凄惨なの読んでいましたが、久々に人が死なない小説でした(笑)
ディズニーリゾートを舞台にしたお話ですから、人が死にまくったら出版できなかったでしょう(笑)
あくまで架空の小説ですが、社会情勢に合わせて上手に作品を描かれる松岡さんですから、もしかしたら本当の事?って思ってしまう。
派遣でディズニーランドに就職した主人公の後藤は「キャラクターイシュー」として採用されて「ヴィソーブ」に配属された。
「ヴィソーブ」は『美装部』で「キャラクターイシュー」はディズニーキャラクターの言わば着付け係なのですが・・・
ある時ショー用のミッキーの着ぐるみ一式が紛失する。
これがたかが着ぐるみ一式の問題では無い・・・
アメリカの本家のディズニーとの契約問題だけじゃなく日米の国家間関係にひずみを起こしかねない大問題。
派遣社員で準社員の後藤ら美装部と正社員との軋轢・・・
着ぐるみ紛失の責任を準社員たちの責任にしたい正社員と、消えた着ぐるみを探し出してディズニーランド守りたい後藤。
ダメな上司とか権力者を、下の物が戦ってぎゃふんと言わせるってのは最近のドラマの定番ですが、解っててもやっぱりすっきりします。
正社員が上で、準社員が下に見られるってのも・・・
私的にはジャノメミシンの直営支店からは、私らオーナー店は下に見られていますから・・・
私も元は直営支店の従業員でしたけど(;^_^A
ずっと前のオーナー店の会議で、「時には嘘もついて、沢山ミシン売ってるのは直営支店かもしれないけど、損してもお客様を大事にしてジャノメミシンのファンを増やしているのが私らオーナー店です。」って言ったのを思い出しました。
「あんた、良い事言うね~♪」って、オーナー店の大先輩に褒められたっけな~(笑)