先日県外からご依頼いただいたミシンの修理です。
目飛びするということでしたが、針が曲がっておりました(;^_^A
針を交換して終わりってわけにはいきません。
半回転の釜を分解してみますと、目には見えませんが微かに傷が付いていました。
そこに糸が引っかかって目飛びすることも有ります。
微かな傷ですので目の細かい紙やすりで磨いてここは完了です。
試し縫いをしてみようかと思いましたが、糸調節器がなんか変です。
糸とりバネの位置がおかしかったので、分解して組み立てなおしました。
もう一つ、押さえを上げたときに糸調節器をフリーにするための『糸緩めピン』って部品が無くなっていました。
このままでも使えないことは無いのですが、押さえを上げたときに糸が緩まないと糸の交換がしにくくて困ります。
部品が有れば良いのですが、56年前のミシンです。
本社にも部品が有るかどうか?
まぁでも、ただの鉄製の細い棒ですから、何か代用品は無いかな?と考えました。
釘とか、錐の先とか、色々試したら六角レンチの2ミリのが使えそうです。
手持ちの工具を使うのはさすがに気が引けますので100均で買ってきました。
2ミリのだけで良いのですがセットになっている。
長めに切って調整しながら長さを合わせて見たら3.5センチ位で丁度いいようです。
六角の角を少し落として、これで問題なく使えるようになりました。
ボビンケースと電球を交換して、お客様の要望でモーターベルトも交換して欲しいとのことで交換しました。
この時代の半回転釜ってなんか美しくて好きです。