
先日お預かりしたジャノメL751の修理をしました。
今どき珍しい手元スイッチのないフットコントローラー専用で、直線縫い専用のミシンです。
布送りが出来なくなったということでしたので、送り歯辺りをいじっていたら今度は縫い目が一番粗い状態から戻らなくなりました。
送り量の調整ダイヤルと、機構がうまく連動していないと判断しました。
古いミシンで油切れとか固着で同じような症状が出ることはありますが、全体的に動きは軽いし、まだ新しいミシンですのでなんで調整ダイヤルが効かないのか?ちょっと不思議でした。
バラして中を見ない事にはわかりません。
ジャノメのこのタイプは何度もバラしていますので、迷いなく分解できます。
バラしてすぐに原因が分かりました。
縫い目の粗さ調整ダイヤルと連動して白いギアが回るのですが、白いギアは外周が位置によって違いますので矢印のフック状の黒い部品を押すことによって縫い目の粗さを変えます。
何かの拍子に白いギアからフックが外れてしまって不具合が起きていました。
もう少し、2ミリ位白いギアを厚くするか、外れにくくするように縁を付けるとかしてくれれば良いのですが・・・
このままだとまた同じ故障が頻発すると思います。
私の話なんか聞いてくれるかどうかわかりませんが、一応本社に進言しようと思います。
このミシンで試してみたかったのが、厚物が縫えるかどうか?
薄手の生地なら16枚重ねでも難なく縫えました。
直線専用ミシンですので、負荷がかかっても針棒が固定されているのでブレることが無いのです。
帆布はどうじゃろう?と試しました。
写真は撮らなかったのですが、帆布16枚でも行けますね。
普通の裁縫で帆布16枚を重ねて縫うことは無いと思いますから、職業用ミシン代わりにL751は有りだと思います。
革縫いにも使えると思います。
中がスカスカのシンプルでそうそう故障はしないミシンだと思います。
ただ、やっぱり、このままだと今回と同じ故障はまた起きると思いますので、改善して欲しいですな。
見た目よりもパワーあるミシンなんですね!16枚にはびっくりしました。
結構厚物も大丈夫なんですね〜。
ひたすら凄い
チンプンカンプンだけど凄い
もうミシン作れるね♡