手応え。

ミシンの修理は私の仕事の一つですから、出来て当たり前では有るのですが、本社で修理の教室してくれた訳じゃ無し、修理技術の専門学校が有る訳じゃ無し・・・


サービスマニュアルは有りますが、読めば解るってものでもなく・・・


長年の感で色々覚えてきました。








ロックミシンが目飛びするって修理依頼でした。


どこか糸掛けがおかしいか？針の付け間違い？針が摩耗してる？そんなとこかと思いましたが・・・


そこは問題ないのに目飛びしてる。


客先で、上ルーパーと針が当たってるの見つけてお預かりしてきましたが・・・


これが中々難しい調整なのじゃ・・・




調整用の専用ゲージが有れば楽なのでしょうが無いので、市販の定規で測りながらサービスマニュアル見つつ・・・


合わせたけど何か違う。


手応えがない・・・


組み立てて試し縫いすると案の定、上手く縫えない。


定規は当てつつも、マニュアルの数値より、「この辺だよな？」って所で合わせていく。


なんかここの所、近い所が見えにくく、ハズキルーペを掛けたり外したりしつつ、最後は定規より目感で合わせたタイミングに手応えを感じた！！






仮組みしての試し縫いで普通生地で目飛びはしないぞ！




続いては去年まで穿いてた私のタイツの切れっ端（笑）




これも目飛びしないからこれでバッチシでしょう。


午後から真っ暗に成るまでかかりましたが・・・


あ、途中1時間位コレのためのコンパクトな定規買いに出掛けたけど・・・


明日、微調整して磨いて、それからお客様にお届けじゃな。




「思ったより重症で（重症だったけど・・・）こりゃ直すの難しいです。」・・・って言えば買い替えてもらえる・・・って、よっぽど思ったけど（笑）




直っちゃったな・・・（笑）


何だろね？


この上手く治まった時の手応えって・・・


試し縫いする前に手応え感じた時って、本当にきっちり直ってる。


逆に何回試し縫いしても上手く縫えてるのに、手応え感じない時ってやっぱりすぐにおかしく成っちゃうんだよな。


不思議なものです。