
厳しい冬の豪雪です。真っ白な雪ばかりでじじいには撮る材料がありません。しばらく愛犬マルの思い出をまとめて見ます。
エリーに逝かれて悲しみにひしがれたじじいとばばちゃんはこらえることが出来ずに若松のペット屋さんを尋ねました。
当時はシーズーなどの小型犬がブームでした。大型犬に近いエリーになじんでいたじじいとばばちゃんは小型犬になじめず帰ろうとすると、店の片隅のゲージの中でしょんぼりとしているワンコを見つけました。
聞けば、ペットショップのご主人の親戚の方が外飼いしていたラブラドールレトリバーの雌犬が知らぬまに妊娠して出来たミックス犬だとおっしゃるんです。つまりラブラドールリトリバーと野犬とのミックス犬で売り物にはならないけど飼って下さる方がいらっしゃるなら無料で差し上げるとおっしゃるんです。
でもどういうわけか、じじいを見つめる目が可愛くて強く心を引かれるのです。運命ですね、じじいの腕にしっかり抱かれてミックス犬は家族になりました。

「丸く幸せになってほしいと思ってマルと名付けました」
ゲージの中で暖かい電気シートの上で休むマルです。家族になった最初の夜です。

ゲージの中のマルのそばにじじいは布団を敷きました。新しい家族になったマルは安心して眠りました。
「思い出のマルとの記 1」