さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

暖かい心が通う 裏町通りの雪の道

2013-12-31 | 日記


 どんなに雪が積もろうとこの裏町通りには除雪車は入りません。子どもも大人もお隣さんも力と心を出し合って側溝の流れに除雪するのです。

 私のようなよそ者が通っても糸桜里の湯あたりで顔なじみの方のお家などもあって挨拶を交わして頂ける暖かい心のかよう通りなんです。私の大事な大事な冬の散歩道なんです。


 今日は大晦日、いろんなことのあった2013年でした。皆様のおかげで私のつたないブログも昨日訪問頂いた数が155、閲覧頂いた数が331でした。86歳じじい(明後日から87歳じじいです)の望外の喜びです。どうか新しい年もじじいの幸せのために励まして下さるよう御願いいたします。

皆様のよいお年をお迎えください

ふと昔の思い出の花に微笑んで

2013-12-30 | 日記


 バカにしてはいけませんよ。小学校一年生だって恋をするんです。あと四日で87歳になるじじいの遠い夢の思い出です。

 81年前、私が六歳になった春父は仕事で遠くの山の村に移りました。私は一週間ほど土地の小学校に入学して、そのあとに父のいる村の小学校に転校することになったのです。

 
 新しく入学した同級生の仲間は40数人だったと思います。当時は幼稚園などありませんから小学校に入学する前は2~3人の幼なじみと遊んでいたのに新しく40数人もの仲間との出会いはそれはそれは驚異の新しい世界でした。

 貧しい山の中の子どもの仲間です、みんな木綿の絣の着物にゆっこぎ(雪こぎ)といううもんぺをはいたはな垂れの子どもたちでした。

 ところが、その仲間のなかに一人かけ離れた輝くような女の子がいたのです。外からお出でになったお金持ちの事務所の所長さんのお嬢さんででもあったんでしょうか、あでやかな洋服にスカートそして白いソックス、お人形のような可愛い顔立ち・・・

 当然はな垂れの小僧の男どもの目は一点に集中しました、もちろん私とて初めてみた美しいお嬢さんに胸をとどろかせておりました。

 担任の先生は仲間作りのひとつとして広い講堂(今の体育館)でつなぎ鬼という遊びをさせました。
 一人の鬼をじゃんけんで決め、鬼は子を追うのです。タッチされたものは鬼になって手をつないで子を追うのです。やがて手をつないだ鬼の帯は長くなってすべての子をつかまえてゲームは終わるのです。

 なんという幸せ!
 私もタッチされて鬼の帯の端につきました。そして偶然にもあのあこがれのお姫様にタッチしてしまったのです。

 だから私はゲームが終わるまでお姫様と手をつないでいることが出来たのです。

 なんと言うんでしょうか、「突きあげる喜び!」「天にも登るような気持ち!」舞い上がったおかしな気持ちなんですよ。小学校一年生の私は初めて恋の喜びを味わったんですよ。

 当然お姫様がはな垂れ小僧の私のことなど目に止めてもらえるはずなど少しもなっかたのにです。

 それから81年、私の人生にひそやかな片思いなどは別として恋の喜びはたったこれ一度だけです、幸せと言うんでしょうか、それともさみしい人生と言うんでしょうか、私は神さんに見放されていた人生だったような気がするんですけど、 神さんはどうも公平ではないように思うんですけど、どうなんでしょうか

吹き荒れた昨日一日の冬でした

2013-12-29 | 日記
 

 ものすごい吹雪、でも消雪道路です。
 私たちの集落から国道49号線までの県道は消雪道理になっています。

 ばばちゃんに言われてcoopに買い物に行くことになりました。ここは消雪道路から国道への出口です。右にcosumoのガソリンスダンドがみえます。

 国道は消雪道路ではありません。それに急な降雪で国土交通省の除雪車はまだ通っていません。だから国道への出口は大渋滞です。フロントガラスからコンデジで撮りました。

 ようやっとcoopにつきました。駐車場は除雪の真っ最中でした。混んでいて近くには駐車できず遠く離れたところにようやっと駐車しました。

 買い物が終わっても雪でカートは使えません。一度目は両手に重い買い物籠をもって、二度目は重いミカンのダンボール箱をかかえてやっと車にたどりつきました。

 車は5cmほどの雪に埋もれていました。除雪してエンジンを掛けても窓のガラスは曇っていてなにも見えません。前とうしろとサイドの窓を拭いてやっと見えるあなをあけ、右サイトのガラスをおろしてこわごわ発進しました。そして普段なら3分もすればいけるcoopへの道を必死に目をこらしてのろのろ帰りました。
 
 家に帰ると車庫前は30cmほどのの積雪です。除雪機にガソリンを補給して30分ようやく除雪が終わりました。

 昨日の午後のじじいは雪との戦いでした。ばばちゃんは韓国ドラマのイケメンさんを楽しんでいました。「男はつらいよ」と思った吹雪の一日でした。

オオカミ犬エリーが可愛くて

2013-12-28 | 日記
 

 朝起きるとエリーは自分の家から出てきて私に向かって「ウォ~」呼びかけるのです。それが可愛くて私はエリーを抱きしめるのです。

 エリーはハスキー犬でオオカミに一番近い犬種と言われ激しい気性と野生を持っていました。だから山や野の原野でいろんなの動物を見つけて私に見せてくれました。
 タヌキ・テン・キツネ・イタチ・野ウサギなどなどです。

 あるとき美里町の山際近い圃場のコンクリートの用水堀でタヌキを見つけました、エリーはすぐに野生を発揮して追って行きました。ところが2分もするとほうほうのていで尾を下げてエリーは逃げ帰ってきました。飼い主がいなくなるとタヌキの方がはるかに厳しい野生を持っています、エリーは反撃されて怖くなって逃げ帰ってきたのです。

 1歳2ヶ月の頃、坂下喜多方線の旧会青橋下の原野をまだしつけが完全でなかったのでリードをつけて散歩していました。ところがエリーが強く私を案内しました。驚いたことにそこの藪の影にキツネ塚(キツネの巣)があったのです。私はキツネは遠い昔に絶滅していたと思っていましたから驚きました。そしてまもなく49号線宮古橋川下でキツネの死骸を見つけました。昔のキツネは若いきれいな女に化けて若者の頭を剃って坊主にするなど悪さをしましたけど、今のキツネをおとなしくひっそりと暮らしているんですね。