さんたろう日記

95歳、会津坂下町に住む「山太郎」さんたろうです。コンデジで楽しみながら残りの日々静かに生きようと思っています。

夏の風物求めて(7)

2016-08-13 | 日記
中野の岩清水を汲んで来ました。
ばあちゃん(家内は)はあまくて美味しいというんです




 集落の方にお聞きすると谿谷の奥の岩場から湧き出る清水をパイプでここまで引いて皆さんに飲んで頂いているとのことでした。私は本当に美味しい水なので20リットル入りボトルに頂いてきてお茶の水にして楽しんでいるんです。

 
私の家から車で約25分滝川谿谷を少し入ったところに中野集落はあります。



 中野集落には撮り鉄さんたちの間では有名なJR只見線の滝谷駅と滝谷川谿谷を渡る鉄橋があります。新綠や紅葉の季節には撮影ポイントは三脚を立てて列車を待っている人たちでいっぱいになるんです。それに霊験あらたかな有り難いお薬師様もあります。私は時々撮り鉄さんの真似事をしたり、美味しい岩清水のお茶を楽しみ、中野を訪れた時は欠かさずお薬師様に参拝しているせいか年を忘れて元気に飛び回っております。

山の日を大内こぶしラインで楽しみました

2016-08-12 | 日記


 大内宿こぶしラインは会津美里町(みさとまち)町から旧宿場町の伝統的建造物群保存地区として選定されている大内宿への峠道で、片側一車線の立派な道路なんです。2003年このルートが開通する以前のこの峠には下野街道とよばれる古道がありました。

 下野街道は、江戸時代会津藩はもちろん新発田藩・村上藩・秋田藩の参勤交代の道筋でもあり、会津藩からの江戸回米などの物流や多くの人々の往還で賑わう重要な街道でした。しかし明治になって会津から日光へ街道が新しく出来たり、磐越西線の鉄道が東北本線につながったりして自然とこの道が廃道になってしまっていたのです。私は前々からこの廃道になっている下野街道が懐かしくて歩って見たいなと思っていたのです。

 こぶしラインの頂上には休憩場所として広い駐車場があります。こぶしラインはそこから道を下って長いトンネルを通って大内宿に至ります。でも旧下野街道の古道にはトンネルがありませんからそこから険しい氷玉峠の道を登っていくんです。私はその古道を1時間ほど散策して楽しみました。標高1000m前後ですから涼しくて快適な散策でした。









大内宿寄りのこぶしラインの中腹にある大内湖です。堤の高さ102mのロックヒルダムで下郷町にある大川ダムとの間の有効落差387mを利用して発電する揚水式発電所のダム湖なんです。揚水式発電所とは夜間余剰の電力をつかって大川ダムの水を大内湖にポンプアップして貯水し昼間必要な時にその水を使って発電する発電所なんです。最大発電量は100万KW時、原発一基分の発電量に相当する大きな発電所だと説明されていました。湖水の水は昼間ですので発電につかわれているんでしょうか少なくなっていました。夜間には満水になるんでしょうね。



しばらくぶりの山歩き楽しかったんです。下界に下りて見たら31℃暑いです。涼しい山の散策ほんとに楽しいです。充実した山たろうの山の日でした。

夏の風物求めていろいろ(6)

2016-08-11 | 日記
生き残っていた一株の歌仙草の花可憐で愛おしくて嬉しくて



毎年田んぼの畦や農道では稲作の害虫の○○カメムシの防除のために雑草の刈り取りが行われます。昨年までは田んぼの持ち主の方がそれぞれで刈り取り除草が行っておりました。そのためなんでしょうかこの田んぼの畦と近くの農道では歌仙草の花が小さな群落を作って艶やかに咲いていました。この田んぼの持ち主の方がこの花を愛して刈り残してくださったんですね。心優しい方だと思っておりました。



ところが今年は雑草の刈り取り除草が業者に依頼されて一斉に行われたみたいで大型の刈り取り機で早いスピードで行われました。当然カセンソウの小さな群落も綺麗にかりとられました。それは稲作を守るためにやらなければならない当然の作業です。それはわかっているんですけどカセンソウが見られなくなったことはやっぱり寂しかったんです。

それが数日前田の畦に一株のカセンソウの花が咲いているのを見つけたんです。嬉しくて愛しくて精一杯の心をこめて撮りました。私の散歩道でカセンソウの花が見られるのはここだけなんです。どうか来年も一株でも二株でもいいから咲いて欲しいと祈るような気持ちでいる私なんです。

夏の風物求めていろいろ(5)

2016-08-10 | 日記
北の空いっぱいに綺麗なすじ雲が走りました



そしたら今日は涼しい夏でした。午後の室内の温度29℃、イヤコンはもちろん扇風機も要りません。窓から入る風が涼しくて気持ちいい一日でした。もう8月も10日田んぼの稲も穂を出しました。もしかすると今年の会津の夏は酷暑でなく過ごせるのかも知れません。そうあって欲しいです。

街通りはあふれる人でいっぱい 会津坂下の夏祭りです

2016-08-09 | 日記


女の子たちの祭り衣装も綺麗心が和みます



祭り大好きの爺いは汗びっしょりで飛び回りました。三回も家に帰って着替えしました。夏祭りは神社や神様の祭礼ではありません。町の観光物産協会主催で町民みんなで楽しむお祭りです。祭りはこのいけめんの男の方と、着物姿の美しい女の方お二人の進行で進んでいくのです。朝9時から夜の10時近くまでみんなをわくわく楽しせてくれました。ご苦労様でした。



私たち町の貴徳寺には堀部安兵衛が幼少の頃過ごしていたという言い伝えがあります。それにちなんで町には安兵衛太鼓という太鼓チームがあります。夏祭りは安兵衛太鼓の勇壮で見事な演奏で幕があきました。













夏祭り本部のステージ前は演奏を楽しむ方がいっぱいでした。



お祭りには楽しい催しがいっぱいです
おなじみの金魚すくいに子どもたちが熱中しています。



たくさん貰った祭りのお小遣いでなにを買おうか子どもたちの大きな楽しみですよね。80年の昔9歳だった子どもの私はお袋に20銭銀貨一枚を貰ってワクワク祭りに出ていたのを思い出しました。今のお金にすると2000円見当でしょうか。


祭りには大きなビニールのホームプールが用意されていて幼い子どもたちが楽しそうに遊んでいました。



 「暑さ吹っ飛ばせ!ガリガリ選手権・・ 」ということでいってみました。子どもたちのアイス早食い競争でした。 中央の二人が兄妹での選手出場です。



兄妹二人でなにを話し合っているんでしょうね。可愛いお二人です



町の夏祭りにいわき市の「東日本国際大学付属昌平高校」の生徒さんのフラダンスグループがが協賛して美しいフラダンスを披露して下さいました。










会津坂下民謡協会の方の美しい踊りの披露もありました。



午後7時から恒例の流し踊りがあるということで夕暮れの街通りは溢れこぼれるような人でいっぱいでした。流し踊りは「あいづばんだいさん」から始まりました。踊りの列はライバン通りいっぱいになって流れました。流し踊りは見せるための踊りではありません。踊りに参加する皆さんが精一杯に楽しむ踊りです。ライバン通りは美しさ楽しさ喜びの踊りで溢れました。













踊りは町内の方ばかりではありません、「大熊町商工会女性部」の10数人の方がプラカードを持って参加なさっていました。大熊町、ネットで調べてみました。



大熊町は「平成23年3月11日の東日本大震災に起因する福島第一原子力発電所事故により、発電所の半径20km圏内に「警戒区域」が設定されたため、町役場の主要機能は約100km西に位置する会津若松市に移転を余儀なくされ、町民約11,000人も、会津若松市やいわき市をはじめ、全国各地に避難をしています。」とありました。苦難の町の方のご参加なんですね。原子力発電所事故のまき散らした大きな不幸を怖ろしく思い、そして怒りを新たにしました。どうか一日も早くもとの町に復興出来ることを願ってやみません。

朝9時過ぎから夜の9時過ぎまで祭り好きの爺いは楽しくて夢中になってあちこち飛び歩き少々疲れました。町の夜空には見事な花火があがっていました。でも私は花火は撮ったことがありません。ですから撮り方が分かりません花火の大きな音を聞きながら車で家に帰りました。疲れましたけど楽しくて充実した祭りの一日でした。