掌編小説ブログ「女切腹、心中情死、処刑。愛と死とエロスの妄想。」のkikuさんから掌編小説を戴いた。その話からイメージしたイラストを描いたので、いっしょに公開する。
少年切腹
無地屏風に囲まれて、古式にのっとった切腹場が用意されていた。
制服姿で入ってきたのはまだ少年に見えた。
「委員長として責任をとり、切腹させていただきます。」
席に着いて、彼は落ち着いた様子で挨拶した。
「俺が見届けてやる。立派にやれ。」
前に座る立会いの教官が厳しい顔つきで応じた。
少年は上着を脱ぎ傍らによせる。
ズボンの前を開けワイシャツを開くと、彼の肉体はもう青年のそれを感じさせた。
白いブリーフを突き上げて勃起しているのがわかる。
「見事だな。」
教官が苦笑する。少年が恥ずかしそうに屈んで隠そうとした。
「恥ずかしいことではない。死ぬのを前にして当然のことだ。」
「はい。」
「男として逝け。」
少年は顔を上げた。
「男として・・・。」
しばらく考えてから、彼は胸を張り膝を開いてもう隠そうとはしなかった。
下着にゆっくりと萌え水の染みが広がる。
濃い恥毛までが覗いたが、彼はかまわず押し下げた。
柔らかい下腹が露わになる。
見下ろして何度も大きく息を吸い腹を揉んだ。
短刀を取る。刃先は冷たく鋭い光を放った。
張り詰めた緊張が切腹場を包んだ。
「切腹・・・。」
彼は短刀の刃をしばらく見詰めて呟くように言った。
腰を上げ腹をせり出す。
「逝きます。」
しっかりとした声だった。
次の瞬間、一気に刃を突き立てた。
血が飛沫いて、すべての筋肉が強張り震えている。
「うぐぅぅぅ・・・。」
教官が立ち上がって後ろに立つ。
ゆっくりとした動作で刀を抜いた。
「介錯をしてやろう。」
「まだ・・・、まだ・・・。」
苦しそうな声で少年が叫ぶ。
「まだだぁ―・・・!!」
叫びながらズブズブッと切り割いた。
間断なく襲う激痛の中で、少年は不思議なエクスタシーに包まれていた。
『僕は今切腹している・・・。』
それが死の恍惚といわれるものだとは彼は知らない。
薄れていく意識が苦痛を遠ざけていく。
血で染まった股間に下着を撥ねて亀頭が顔を出す。
思わず屈んで手を添えた。
「きええぃーーー!」
鋭い気合いが響いて、介錯の太刀が少年の首を一気に切断した。
肩口から血を噴き上げ、頭を失った胴がゆっくりと倒れてゆく。
それを目で追いながら、教官はしばらく残心の姿勢をとり続けた。
静かになった切腹場に血が広がる。
前に転がった首が愉悦の笑みを浮かべているように見えた。
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当方特にメガネ萌えというわけではないので今までメガネは滅多に描かなかったが、今回「委員長⇒マジメ&知的⇒メガネ」という安直な発想のもと描いてみた。大きさとか位置とかが難しい。でも割と気に入った。
頸の左右端から血飛沫が上がっているのは、後藤寿庵さんのイラストの真似。たぶん左右の椎骨動脈や内頸動脈から噴き上がっているんだろう。ワイシャツの着方は、最近よく描く第1・2ボタンを留めてその下を広げるパターン。広げたシャツを背中で束ねるか何かしないとこんな風にはならないだろうな。
こんな感じに切腹する時にチ○ポ勃ってたらけっこう邪魔かも。
勢いで描いたので粗いし、細かいとこは気にしてない。
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