続・切腹ごっこ

~当ブログは更新を終了しました~

頂き物☆

2008-02-27 | ★男の切腹+グロ
 ごまさばの、もなかさんから「切腹ごっこ」開設2周年記念絵を頂いた!
 学ラン男子高校生がブレザー男子高校生に腹をメッタ刺しにされているというステキなイラストだ。しかも白いカッターシャツ(ワイシャツ)の上から刺されてて、僕のツボをきっちり突いてくれている。あと2人ともさりげなく立てエリになってるし^^
 ブレザーっ子の、サムネ見る限りエロいイタズラでもしてそうな表情と、学ランっ子のビクンビクン痙攣始まってそうなイっちゃった表情の対比がイイ。ブレザーっ子、完全に楽しんでるな~ 学ランっ子を抱き寄せて刺した瞬間の反応を楽しんでる。エッチなことをしてくれるのかと油断したところへ隠し持ってたナイフを突き立てたのかな~ 学ランっ子の股間が何気に膨らんでるように見えるのは考え過ぎだろか‥
 僕はこういう構図描いたことないんで新鮮だった。相手の傍らで抱きかかえながらっていうのは。いろいろ設定のバリエーションがありそうな構図だな~

※イラストはgooブログの要請によりブログ上から削除しました。

去年の今頃、
もなかさんとの合作を作ったんだった。もなかさんにお時間があればまた作りたいな。

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20代・10位△ イラスト・84
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pixiv復帰

2008-02-24 | ★その他
 ‥って言っても、今まで閲覧専用に使ってたところに最近描いた絵を2枚投稿しただけだけど。ブログへの誘導みたいな意味で使えればいいなと思ってるけど、イラストいっぱい投稿しないと意味無さそうだな。基本的に閲覧主体。
 以前、切腹絵をR-18タグ付けずに大量投稿してアカウント削除された経緯があるので、今回は慎重に様子見とこー。「グロ」タグで検索するとけっこうイラストが投稿されてるから、あんまり目立たずに投稿できれば消されないんだと思うし。

 サムネイルをついツツいてみたくなる絵っていうのがある。小さいサイズだと何描いてるかいまいちよく分からないけど、興味のそそられる部分が入ってると思われる絵。
 逆に小さいサイズでもだいたい何描いてるか分かったり、(たとえ間違っているとしても)何描いてるのか想像してしまえる絵っていうのは、本当に興味が惹かれる絵じゃないとサムネツツかない。サムネで興味惹けるスキルってpixivじゃけっこう重要だと思う。
 サムネマジック、というか何というか、不明確な部分を自分好みに脳内補正してしまう習性っていうのは恐ろしい。サムネの状態だと、PBBSのお絵かきツールで描いたようなイラストの方が、時間かけて描き込んだような絵よりいい感じに見えることが多いから。イラストを開いてみて拍子ぬけすることもシバシバ。
お気に入りユーザーさん達のジャンルがカオス。 巨乳あり、巨根あり、ふたなりあり、健全絵あり。
pixiv(gokkoのページ)

そういえば数日前に
ロシアのサイトからのアクセスが数回あった。グロ系掲示板(?)のようなサイト。このブログへのリンクが作ってあった同じ書き込みに、女切腹サイトのrikaさんのHPへのリンクもあった。描き込みの内容が知りたいけど、ロシア語を日本語に無料翻訳してくれるサイトってないのかな~ フランス、ドイツ、イタリア、ポルトガルとかはあるのに‥

★今回の記事を読んで、たしかにサムネマジックはあると思った人は↓↓をクリックして下さいな@

 
20代・13位△ イラスト・80
位△

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血の味

2008-02-22 | ★男の切腹+グロ
毎度お馴染みの、4年前の過去絵の公開。
フォトショで彩色した過去絵も残りわずかになってきた。


「ハァハァ、ハァハァ・・」
暗闇の中、どことも分からない場所を逃げる。
仲間は次々と倒れ、敵はすぐ後ろまで迫っている。
俺は、ここで敵の手にかかって死ぬのか・・。
武門に生まれた以上、死を怖れはしない。
だが死ぬ前に、一瞬でもいい・・あいつに会いたい。
(!)
背後に人の気配を感じ、刀の柄を握って振り返る。
「・・伊織!」
そこには名前の主が立っていた。
俺と伊織は体をぶつけるようにして抱き合った。
無言でお互いを抱きしめた後、どちらからともなく口を開いた。
「・・味方は全滅した。隊長も自害なされた・・。」
「覚悟はできている。お前といっしょなら何も怖くない。」
「おれもだ。最期にお前に会えてよかった・・。」

刺し違えて死ぬ。

口には出さないが俺達の意思は違わなかった。
俺が伊織の、伊織が俺の袴を下ろし、着物の前を肌蹴させる。
腰に手を回し、露わになった肌と肌を合わせ褌越しに互いを感じる。
「あァ・・」
目の前の伊織の頬が桜色に染まり俺を見つめる瞳が潤む。
とてつもなく愛おしくなって唇にむしゃぶりつく。
・・そのまま短刀を構え、切っ先を互いの汗ばんだ腹の中央にあてがう。
そして呼吸を計り・・

ズブッ!
体が跳ね、唇が離れる。
伊織の腹に俺が握る刃が突き刺さり、俺の腹にも伊織の刀が沈み込んでい
る。
「かハッ・・!」
激痛と快感が同時に臍の上の裂け目を襲う。
「・・これが、切腹っ!!」
涙を浮かべて苦悶する伊織。
俺の刀が伊織の内臓を切断していくのを感じ、
同時に伊織の刀が俺の腹壁を引きちぎるのを感じる。
相手の返り血を全身に浴びながら、刃を股間に向けて斬り下ろしていく。
「・・夢だった・・お前とこうやって、クゥッ!
 さ、刺し違えて死ぬのが・・・っ!!」
伊織は微笑み、大量の血を吐いた。
俺は、血に濡れた唇に再び唇を重ねた・・・。

pixivのページへ

 刺し違えっていうのは、向かい合うので腹が見えにくくなる。刺し違絵は描きたいけど、裂けた腹も見えるように描きたい自分としてはなかなか悩ましい。片方のキャラの腹は諦めるっていうのも一つの手かも‥
 全体的に彩度が高い。今は陰のところは彩度を落として着色してるけど、このイラストを描いたころはただ色を濃くしてるだけみたいだ。お題がいいだけに今ならもっと上手く描くのにっていう部分が多い過去絵だ。

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20代・16位▼ イラスト・91
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「少年悲歌」中康弘通著 4/4

2008-02-19 | ★レビュー(本)

前回に引き続き「少年悲歌」の紹介と感想を。4回めの今回で終了です。

「少年悲歌」1/4→
 
「少年悲歌」2/4→
 
「少年悲歌」3/4→

◆男ならずや(44年7月~12月)
 この自伝的な話は前回紹介した「少年の哀しみ」の続編である。
 “わたし”が7歳の頃、級友を遊びの弾みで傷つけてしまったことがあった。母に叱られたわたしは切り出し小刀を使って乃木将軍のように切腹したいと思った。幸か不幸か母は許してくれ、わたしは切腹する第一の機会を逃した。
 わたしは自分が男らしくないというコンプレックスを抱えていた。同時に自分を叱ってくれる同い年の少女Nの見ている前で切腹したいという願望も持っていた。県立の中学に受からなかったらNのことを想いながら切腹しようと考えていたが、受かってしまい第二の機会を失った。
 男子校である県立中学に入って、身体に大人の兆しが表れたが生理的な面とは裏腹に男らしくない容貌や性格に苦しんでいた。そして、それまでと同じように歌舞伎やラジオドラマの男らしく切腹する武士たちに憧れを抱き続けていた。
 中学では「解剖」といういたずらが流行っていた。色の白い比較的きゃしゃな少年を、数人の悪童が押さえつけズボンごしに彼をまさぐり、少年が蔑恥と屈辱に頬を染めるのを見て歓声を上げるのだ。ある日の夕方、Oとわたしは二人で掃除をするため学校に残らされた。陰険な性格のOを、わたしは嫌っていた。そのOに突然組み敷かれ、彼に股間をまさぐられ身体はそれに反応してしまった。恥辱に堪えられなくなったわたしは、帰宅してから今度こそ切腹してしまおうと小刀を構えた。しかし、こんな惨めな切腹ではなく、やはり想いを寄せる少女の前で切腹したいと思いとどまった。
 Oと、OをかばうMとのケンカが原因で、級友のKは野球部を退部した。OとKのケンカの原因は、Oがわたしを襲ったことではないのだが、わたしはこの状況からOとKとに板挟みなる美童である自分を想像した。Kとわたしは秘かに文通をしていた。Kからは「ずいぶん前からあなたを慕っていました」という手紙が来たが、わたしはそれにはっきり応えることはしなかった。
 その後Yという少年のような容貌の看護婦と知り合い、彼女の前で切腹という願望を抱くが、Yが戦地に徴用されてしまってから現在まで行方を知ることができなくなってしまった。わたしは若くはなくなってしまった今、切腹すべき時にしなかったことを悔やんでいる。

◆夢のまた夢(47年1月)
 幸姫に西国の大藩への輿入れが決まった。小姓である少年は、幸姫がその縁談を嫌がっていることを知る。少年は姫の役に立つ時は今しかないと、縁談を進めた老女を姫の目の前で斬り殺した。
 なぜ、と問う姫に「姫をお慕い申しておりましたが、近習という身分の差。ただ一度でも姫のお役に立った上で、姫御自ら切腹お申し付け下さり、目の前で腹切ることできれば、と」と応える少年に、姫は願い通り切腹を命じた。悲願を叶えられた少年は、与えられた懐剣を使い、姫に見守られながら腹を切った。


◆末裔の霊(42年9月)
 木村はふらりと立ち寄った中国山地の田舎町で苗子と出会った。苗子に案内され訪れた城跡で、木村は青年の切腹を目撃する。彼は苗子の親戚筋にあたり、苗子との結婚を望んでいたが叶わなかったのだ。
 この城には悲しい落城物語が語り継がれている。城主諭鶴羽政信と正室お苗の方の自刃の話である。切腹した青年は城主の末裔で、政信と同姓同名。同じく城主の末裔である苗子との結婚が諭鶴羽家の栄光を取り戻す道だと信じていたが叶わず、白帷子姿で先祖と同じく櫓の最上階で一文字に切腹して果てたのだった。

 
◆長い道(43年6月)
 「いえはだんぜつ みはせっぷく」四十七士カルタに、こういう1枚がある。わたしは幼い頃から切腹という行為に惹かれつつ、しかしそれを素直に表現できないでいた。「白虎隊」「三日月」「太平記」「女腹切」「照葉狂言」などの書物との出会い。そして“ねえや”や、ゆき子との出会いは切腹への憧れをかきたてた。
 公立高校の教師となったわたしは、克美という女性徒に理想の女性像を重ねて見ていた。克美も切腹に対して少なからず惹かれるものを持っていたようだ。しかしわたしは温厚な教師という仮面を脱ぐことはできず、それができたのはしばらく経ってからのことだった。
 克美は実家の会社を守るために結婚した夫と別れ、わたしを訪ねてきた。二人で「憂国」を見に行った後、わたしは克美に対する自分の想いを告げ、克美も「生徒の頃から慕っていた」と、それに応える。わたしは四十年間果たせなかった女性との行為を果たした。そして、今これを書き上げ死のセレモニーを遂行しようとしている。

◆秘楽(43年6月)
 幸夫は両親を亡くしてから従姉の芳美の家族と同居していた。幸夫は芳美に言えない秘密があった。一人きりになると芳美の部屋に入り、盗んでおいた芳美の下着をペーパーナイフに巻き切腹のまねをして、その果てに自慰行為をするのだ。芳美の名前を叫びながら。
 ある時、それを芳美に知られてしまう。幸夫の芳美を呼ぶ声や荒い息使いは盗聴されていたのだ。芳美と友人の里子は、幸夫に何をしていたのか問い正した。芳美は、このことは秘密にすると言ってくれたが、里子は良からぬことを考えているようだった。
 蒸し暑い季節、里子が訪ねてきて、幸夫に「芳美の水着写真が欲しくないか」と聞く。代わりに幸夫の切腹が見たいという里子に、抗うことができず幸夫は応じる。幸夫はペーパーナイフで腹を切ると同時に、里子のカイシャクにより射精する。里子はカイシャクで汚れたビニール袋を持ち帰る。
 秋口になり芳美が体調を崩した。なかなか良くならず家から離れた病院に向うことになった。芳美と叔母が出かけた後、里子から電話がかかってきた。「あたしと芳美は体を触れ合うほど仲が好いの。あの時のビニール袋の中身を芳美の体に入れることだってできるのよ」と里子は言った。「どういうことか分かるわよね。償いはいるわよ、どんな形にせよ‥」幸夫はペーパーナイフを力を込めて腹へ押し当て、さらに体を前に折った。激痛が腹ふかく徹った。

★死におくれ戦記(あとがきに代えて)(54年9月)
 三島由紀夫事件のとき、「これで三島さんにも、やっと終戦が来たのだな」と言った同年輩の人がいた。三島さんも死におくれを意識していたのではないだろうか。三島さんと同年のわたしだが、わたしの切腹をテーマに選んだ著述という戦いは太平洋戦争の終ったときから始まった。これは戦うべきときに闘わなかった者の非命であると同時に、永遠に会うことはないであろうN子への恋文でもある。


 この「少年悲歌」短編小説の中には自伝かと思わせるようなものも含まれている。本当にそうなのかは分からないが、著者にも全くではないにしろ同じような経験があったのだろう。一貫した年上の女性への憧れ、病弱な自分の世話をしてくれる女性への憧れが感じられる。また、男らしくない自分が切腹することで男らしくなりたいという願望。それを憧れる女性に見てもらって「男らしい」と認めてもらいたいという願望。
 著者の中康弘通氏は「女切腹」の方が好きらしく、衆道的な内容の話はあまりなかったので、その点は残念だった。しかし、切腹ごっこに耽る少年の姿はまるで自分のことが書かれているようで、主人公に共感できる部分が多くあり面白かった。

読み物としての面白さ ☆☆☆☆☆
新情報度       ☆☆★★★
資料の貴重度     ☆☆☆☆☆
切腹フェチの満足度  ☆☆☆☆★
総合点        ☆☆☆☆☆

★4回の連続記事を読んで、面白かったという人は↓↓をクリックして下さい@

 
20代・14位△ イラスト・85
位△

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「少年悲歌」中康弘通著 3/4

2008-02-17 | ★レビュー(本)
あー‥ 時間かけて書いた記事が消えた‥ なんでログイン画面が今頃出てくるんだ‥
気を取り直してもう一回‥、
前回の続きで「少年悲歌」の各小説の紹介と感想。

◆実熟れず
 三樹夫が憧れる従姉の美輪子は、今日結婚する。
 女の子みたいで頼りない三樹夫を、美輪子は自分も通う剣詩舞の道場に通わせた。発表会が迫ったある夜、美輪子は三樹夫を特訓する。三樹夫は「白虎隊」の切腹の動作が、言い知れぬ抵抗感と気恥ずかしさでうまく出来なかった。煮え切らない三樹夫に美輪子は手本を見せる。
 三樹夫は切腹の特訓をしたあの夜を思い出していた。美輪子が吟じたテープをかけ、美輪子のポートレートがほほ笑む前で、三樹夫は本物の刀で本当に腹を切った。「美輪子さんッ、見て、見てッ、教わったとおり、ぼくは、切腹、しますッ」

◆悲願
 ゆきは、大きな旧家の主の、しかし今は天涯孤独となった同じ年ごろの少年の世話をしていた。少年は病弱で、楽しみといえば、ゆきに古典や歴史小説を朗読してもらうことぐらいだった。ゆきが朗読する武士の悲壮な最期を描いた物語を聞きながら、少年は短刀に見立てたおもちゃの刀で切腹した。
 「ぼくの好きなあのあかね色の空の下、思うさま腹掻き切って死にたい」というのが、少年のたった一つの願いだった。ゆきは少年に生きていてほしいと願いながらも、たった一つの願いをかなえてやりたいとも思っていた。
 本土決戦が現実味を帯び始めた頃、空が美しいあかね色に染まる日が来た。少年はゆきに縫わせた死装束に着替え、ゆきが朗読する中、鎧どおしで腹を切った。しかし、いつもするように一気に切ることはできず、ゆきの介添えでようやく思いを成し遂げることができた。
 ゆきも後を追って脇差を腹に突き立てたが死にきれなかった。

◆海風の来る丘
 靖男はいつも清拭をしてくれる真崎看護婦に憧れていた。ある時真崎を怒らせてしまった靖男はお詫びに腹を切るまねをするが、「そんなことでは腹は切れない」と言われてしまう。真崎の兄が書き残した「切腹覚書」というノートを読んだ靖男は再び真崎に切腹を見せ、今度は一人前だと認められる。
 空襲が激化する中、病院の閉鎖が決まった。期日の夜、真崎を呼んでおいて靖男は切り出し小刀を腹に突き立てた。部屋に入ってきた真崎は傷が深いと見ると、靖男に手を添えた。真崎の手で腹を断ち切られながら靖男は満ち足りていた。

◆夏の記憶
 信太は従姉の初美の部屋で六寸ほどの擬刀を見つけた。帰ってきた初美に部屋に入って何をしていたのかを問いただされ、言われるままに擬刀を腹にあて切腹のまねをした様子を再現する。そんなことじゃおなかは切れない、と初美は信太に切腹の作法を教える。そのあとで初美は水着に着替え、普段やっているように切腹の真似をして見せた。信太は切腹の真似を見せあうなど異常だと思えたが、“ねえさん”がすることならいいんだ、という気になった。初美は「二人きりの秘密よ」と言い、二人はゆびきりをした。

◆少年の哀しみ
 “わたし”は自分がいるせいで母が父と別れることができないと思い、「いい子」になって母に愛されるためには切腹して死ぬしかないと思っていた。わたしは常に二本の切り出し小刀を持ち歩いていた。新聞で見た「女腹切り」という小説に心惹かれたが、読むと本当に切腹してしまうような気がして怖くなり読まなかった。わたしは白虎隊の少年たちや椿説弓張月の島の冠者為頼という少年の切腹にも憧れた。
 母が入院している病院の看護婦のIさんとYさんとの会話から、Yさんに見守られながら切腹する自分を想像してみたりもした。わたしは、Yさんとのただ一度の愛のあと、切腹することを望んでいた。

◆少年慕情
 「りりしいわね、あなたぐらいの年頃でいさぎよく立派に切腹して果てたのよ」従姉の秀美のあのうっとりしたような言葉を聞いてから、幸雄は憑かれたように切腹のまねをするようになった。
 ある日、秀美が家のプールに呼んだ女友達二人の着替えを幸雄は見てしまう。怒る秀美に、幸雄は「切腹する」と言う。幸雄は悲しみともよろこびともつかない心の高ぶりを感じていた。秀美が持ってきた懐剣を幸雄は腹に突き立てるが刺さらない。懐剣は模造だった。
 幸雄の覚悟を知った秀美は、秀美への思いを書きつづった幸雄の日記を盗み見たことを告白する。そのお詫びに、と秀美はさっきの懐剣で切腹の真似をして見せた。それを見て自分も切腹したい衝動を抑えられない幸雄は、その懐剣をとってまた腹に突き立てて言う。「ぼく、おねえさんの目の前で本当に切腹してしまいたい」


 この6篇は現代のもの、戦時中のもの、本当に切腹するもの、切腹のまねをするもの、いろいろだ。ただ共通しているのは、主人公の少年よりも“強い”女性が登場するということだ。このうち3篇は女性が従姉だというのも興味深い。たしかに従姉のおねえさんというのは少年が憧れを抱く存在かもしれない。
 少年はその女性に命令されて、または見守られながら、あるいは介添えを受けて、切腹する。少年自身はというと女性に比べて年下だったり、病弱だったりする。前回の6篇の連作も夫より妻の方が強い。この人間関係は著者の趣味だろうか?

 今回も読んでいて思うのは、同じ切腹趣味を持つ人と出会える(さらにそれが自分が憧れを抱く人)幸せだ。切腹の話題になると微かに表情が上気しているように見える、いやに腹を切る動作をして見せることが多い、その時はいやに嬉しそうだ、切腹シーンが流れると画面を食い入るように見つめる、部屋に短刀を隠している‥そんな人身近にいないかな~

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少年悲歌 (1979年)
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「少年悲歌」中康弘通著 2/4

2008-02-13 | ★レビュー(本)

前回の続きで、「少年悲歌」の各短編小説の紹介と感想。

血の色の月(40年1月)
 木谷隆は営業部の美川克美のことが好きだが、内気な性格のせいで告白できないでいる。克美の方は“男らしくない”隆に冷たくあたる。隆には切腹の真似をして興奮するという性癖があった。
 隆はある日、勝気な性格の克美が数日前に封切られた映画「切腹」を見て「切腹って男らしい」と話しているのを聞く。それを聞いた隆は、結婚の噂が立っている克美に告白しようと決める。夜の河原に克美を呼び出した隆は「僕は克美さんのことが好きだけど、克美さんは僕を嫌っている。最期ぐらいは男らしく切腹するから、見届けてほしい。婚約者の人とお幸せに‥」と、言って短刀を腹にあてがう。隆が本気だと気づいた克美はそれを押しとどめる。
 結局そのことがきっかけになって二人は結婚。実は克美も切腹が好きで、結婚してからも二人で切腹の芝居を続けている。芝居の流れは、姫である克美に慕情を告げた小姓の隆は、無礼者!と切腹を申し渡される‥、あるいは、二人は白虎隊士で刺子に袴姿で腹を刺し違えるというような感じだ。

愛の純度計(41年11月)
 木谷隆は、妻克美のために「切腹曼荼羅縁起」という創作を書いた。
 ―小姓隆之助に秘かに切腹の作法の手ほどきを受ける克という姫がいた。しかしその二人の関係を好ましく思わない者がおり、姫の父である城主に密告する。二人はやましいことは何一つしていないと弁明するが、城主の怒りは収まらず「それほどまでに腹が切りたければ、二人揃って切腹せよ」と申しつける。城主とその側室、紅毛の異人も同席する中、二人とも見事一文字に腹を切り自ら介錯して倒れる。
 ‥という古文書を手に入れた幸美と、彼女の家に仕えていたばあやの忘れ形見、隆夫。二人は太平洋戦争に負けた祖国の未来を憂い、古文書に習い、白無垢と学生服姿で切腹して果てた。

夫婦茶碗(42年4月)
 隆と克美夫婦はテレビ番組「風流夫婦茶碗」に出演し、結婚へのなれそめを面白おかしく話す。ただし、隆が腹を切ろうとして抜いたのは本物ではなくお芝居用の刀だった、というオチにして。
 もし、克美が事故か何かで死んだら‥という話になり、隆は迷わず「後を追って切腹する」と断言する。克美も、「もし、自分が他の男に無理やり体をどうこうされるようなことがあったら、申し開きのために切腹する」と返す。その後も夫婦の切腹ごっこは続いている。

「憂国」私記(42年11月)
 隆、克美夫婦は二人で「憂国」を見に行った。切腹シーンに気持ちを昂ぶらせた二人は、その夜も切腹ごっこを楽しむ。「存分にお腹あそばせ‥」と冷たく言い放つ克美に、三島由紀夫に負けじといつも以上に張り切る隆。十文字に切り終わった隆の短刀をひったくり、「見て、あたしの本当の気持ち」と晒しを巻いた腹に突き立てる克美。一文字に切り終わってから「ごめんね、イケズばかり言って」と頬を赤らめた。

白い水着(43年4月)
 隆の前に克美が短刀と三宝を置く。いつもと違い克美の表情が青ざめている。「タカシさん‥許して」という言葉を聞いて、克美が自分以外の男を好きになったと悟る。隆は「いいんだよ、この月日楽しかった」と覚悟を決め腹を切る。しかし、本身のはずの刀が腹に刺さらない‥
 という夢を見たと隆が話すと克美は怒ってしまう。翌日の夕方、隆が帰ってくると、克美が遺書を残し白い水着姿でうつ伏せで倒れていた。床には血溜まりができ手もとには短刀が転がっている。隆が昨夜の夢の話が悪かったのだ、と腹を切ろうとすると、何事もなかったかのように克美が起き上がった。「ふん、ゆうべの仕返しよ」と隆をにらみながら克美は笑った。

藍絣の克美(44年1月)
 隆、克美は二人の結婚のなれそめに似た記事を週刊誌に見つける。今夜は、その記事を脚本にして切腹することになる。
 「腹を切って死ぬ前に、一度だけ、たった一度でいいから‥」と言い寄る隆に、「そんな女だと思ってらっしゃるの?せめてもの情けに見届けてあげるから、たった今切腹なさい」と克美は表情も変えず言い放つ。隆はもろ肌脱いで「これが、男のわび方‥」と一文字に腹を切る。それを見て「許してあげますわ」と顔を上気させながらも冷静に言う克美。
 男と女、どちらが純情か‥それをお互いへの気持ちに置き換え討論し、思いあまって短刀を自腹に突き立てたりしながら二人の夜は更けていくのであった。


 前回の六編とは違って、時代は現代(しかし、映画「切腹」「憂国」の上映とか「夫婦茶碗」とか、やっぱり時代を感じる)。設定も切腹に興奮する青年の物語ということで、物凄く親近感が湧く。本当に切腹して人が死ぬことはないので全体的に雰囲気も明るい。悲愴なのもイイけど、こういうのも好きだ。

 この6編の連作の50%は、のろけでできていますといっても過言ではない。もちろん、もう半分は切腹でできている。
 隆は自分でも認めるように男らしくなく、お人好しで受け身でM。克美は好き嫌いはハッキリ口にして、一見冷たそうに見えるが実は情に厚い。今で言うとツンデレ?
 都合の良すぎる感じがしないでもないが、それだけに羨ましい状況だ。憧れていた相手も実は切腹好きで、結婚後も毎夜切腹ごっこを楽しんでいる。切腹ごっこを楽しむだけではなく、新聞で「失恋した青年が一文字に切腹!」などという記事を読んだら、パートナーと切腹フェチ同士ならではの会話ができるのだ。その話で盛り上がって、今夜はこのシチュエーションでやってみようということになったりする。
 切腹フェチ同士の夫婦って、けっこういるもんなんだろうか?? 自分のパートナーを自分の趣味に誘ったりってことはあるから、「この刀で、切腹のマネやって見せてくれない?」とか「オレと切腹してくれないか?マネでいいから」とか言って誘うこともあるんだろうか。ちなみに自分はそう言って頼んだことないです‥。自分の好きな人が切腹フェチだったら、なんていう希望妄想的観測は持ったことはいくらでもあるんだけど。意気地なし‥

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「少年悲歌」中康弘通著 1/4

2008-02-11 | ★レビュー(本)

 中康弘通・著、「少年悲歌」(1979年発行)という本を読んだ。去年の秋に譲り受けた書籍群の中の一冊だ。この本は切腹を扱った短編小説集である。小説の内容は大きく分けて2つに分類される。1つは幕末や終戦時が舞台で実際に青年・少年が腹を切って果てる物語、もう1つは現代(といっても発行年の1979年より以前)が舞台で、切腹フェチの青年・少年、あるいは切腹フェチの女性が登場する物語。
 長くなるので4分の1ずつあらすじを紹介する。

◆紅梅吹雪(昭和42年9月)
 源義経の腹心、佐藤四郎忠信は“かや”という女が忘れられず、危険を承知で京に独り舞い戻ってくる。しかし、かやの裏切りで屋敷は頼朝方の兵に包囲されてしまう。奮戦の後忠信は彼を真に慕う少女あかねの見ている前で見事な立ち腹を切る。

◆凶夢聚楽第(48年12月)
 関白豊臣秀次は、秀吉に斬りかかるが惜しくも取り逃がすという凶夢を見た。彼は正室の操を好色な秀吉に奪われていた。秀次はポルトガル人宣教師フローレを聚楽第の奥、美女の侍る大浴場に案内する。秀次の乱行は度を増していき、ついに高野山で寵愛する小姓3人を供に腹を切る。3人の中でもひと際美しい不破万作とは、もしかすると不破のお万の方という美女ではなかったのか‥

◆若衆武士道(49年5月)
 新之丞という見目麗しい寵童小姓がいた。彼に心を寄せる森山内記という武士が、領内で狼藉をはたらく浪人集団を鎮圧した褒美に新之丞を賜りたいと申し出る。願いは聞き入れられ、新之丞は内記とともに暮らすようになる。
 ある時、新之丞の親類の治太夫の紹介で、江戸の武芸者が藩を訪れた。藩の指南番として内記が受けて立つが相手に花を持たせるためわざと負ける。武芸者はその夜酒宴の席で、内記と藩主を暗に貶し新之丞の手をとって弄んだ。その話を聞いた内記は激昂し武芸者を斬り、「自分の紹介で招いた武芸者を斬られて黙っていては武士が立たない」と刀を抜いた治太夫をも斬り伏せた。
 本来親類の仇を討つべきところだが、内記に向ける刀は持たぬと新之丞は介錯もなく十文字に切腹。改めて切腹を仰せつかった内記も十文字に腹を切った。

◆花の若衆(43年8月)
 十八の采女は恋の病に伏せっていた。想うは采女と同じく小姓で十六の右京。やがて二人は互いの想いを打ち明け相思相愛の仲になった。しかし美しい右京を想う者は采女のみにあらず。右京に袖にされ、茶坊主にそそのかされた細野主膳という男が、可愛さ余って憎さ百倍と右京を狙う。しかしあえなく返り討ちに遭う。主膳に非があるのは誰の目にも明らかなれど、喧嘩両成敗の原則に則り右京は切腹と決した。
 右京が辞世を記し終わったその時、右京に駆け寄る采女。二人は「後世は一つ蓮の上に‥」と向かい合って腹を切る。一文字に切り終えると、抱き合うようにして鳩尾を刺し違え、二人同時に果てた。


◆峰の松風(44年9月)
 時は幕末、但馬の国の片田舎にも動乱の風は吹き荒れた。維新のために同志を募りながら転戦し、自分の村に滞在している南八郎こと河上弥市に、庄屋の娘お小夜は想いを寄せていた。しかし情勢が不利と見た一部の農民の裏切りに遭い、南八郎は逃亡の末、お小夜の見ている前で立ち腹を切って果てた。
 その時の悲壮な姿は、時代が変わり、夫を持ち息子・孫が生まれ、年老いてからもお小夜の脳裏から消えることはなかった。

◆黎明悲歌(42年12月)
 初美は、兄の親友で軍人だが今は療養している岡野を秘かに慕っていた。岡野は色白で年齢よりも若く見え、24歳ながら美少年のような雰囲気があった。
 昭和20年8月15日、うちへ訪ねてきた岡野と兄は二人で腹を切ろうと話し合う。話を聞いた初美もいっしょに腹を切らせてほしいと頼む。拒む二人に初美は岡野を慕っていることを打ち明ける。次の日、岡野と初美は婚姻届を出し、軍服とセーラー服姿で祝言をあげた。
 一日だけの結婚生活を送ったその翌日、岡野と兄は鎧通しと懐刀で切腹。しかし、初美はいっしょに腹を切らなかった。「子供を授かっていれば、あとを追って死なずにその子を育てる」という岡野との約束があったからである。そして‥、秋になり初美にその兆候が表れた。


 最初の6話は全て、若衆や軍人が実際に切腹する物語だ。どの話も切腹の場面は凄惨な中にも妖艶な雰囲気が漂っている。時代背景もしっかりしているので、物語の背景にも想像を膨らませることができた。
 この本には1話ごとにほぼ1枚の挿絵がある。衣服を寛げ腹を露わにし短刀をかまえているもの、腹に突き立てた刀を引き回し血が飛沫いているもの。男もの女もの両方あって、絵柄も見るからに数十年前という感じだが、なかなかイイものもあった。構図等、切腹絵の参考にしたい。

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勢いで描いた

2008-02-09 | ★男の切腹+グロ
 なんとなくな勢いで描いた。描いてて気持ち良かった。
 等身とかバランスとかあんまり考えずに、精神的な制約無しに描いたからかもしれない。靴ってもんを今までまともに描いたことないのに気づいた。色合いとか脚とかがなんとなくガンキャノンみたい。

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 「バトルロワイアル」みたいなイメージで‥さっき20人ほど刺し殺してきましたーって感じ。その割にほとんど返り血浴びてない。そういえば大河ドラマの「新選組!」で沖田総司が返り血を浴びない斬り方を研究してたな。イケメン男子校版バトロワなんてあったらいいのに。
 赤毛で目しか見えてなくて、っていうとヘッドロココ思い出す。聖フェニックスは最初女だと思ってたな。声が中性的だったし。ヘッドロココはイケメンだったけどなんとなく頼りなかったから、スーパーゼウスの方が好きだった。

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内臓コラージュ

2008-02-05 | ★男の切腹+グロ

 GUROchanで拾った内臓コラージュ画像。

※画像はgooブログの要請により削除しました。

 1枚目はPOSERかな?ほとんど切断された胴体から内臓があふれ出ている。逞しい青年は自分の身に何が起こったのか分からないまま呆然とした表情を浮かべる。ここまで鍛えた体も、もうすぐただの肉塊と化すだろう。
 2枚目は、己の上半身と下半身が分断された快感に喘ぐ青年‥、いや少年かな?こぼれた内臓をかき集めても、人体模型のように元には戻せない。
 3枚目は、寝室に侵入してきた何者かに下半身を喰いちぎられた青年。窓から差し込んだ朝日のもとでハラワタがぬめっている。恋人の愛撫に敏感に反応していた乳首もすでに冷たくなってしまった。‥それにしても美味しそうな体‥

 この、コラージュしてある内臓のイラスト、3枚とも元絵は同じもののようだ。‥しかし、このタッチどこかで見たような気が。あ‥、もしかして‥!

‥やっぱり!後藤寿庵さんの「自分フェラ」の内臓部分だった‥。

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写真と紙でつくるコラージュ
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S口憲二

2008-02-03 | ★男の切腹+グロ
「すまない・・俺のせいでこんなことに・・!
 もう、何しても取り返しはつかないけど・・・」
 ケンジはポロシャツをまくしあげ、ジーパンの前を開けて鳩尾から下腹までをさらけ出した。
 そして立ったまま、右手に握った包丁を筋肉質な腹に突き立てた。
「うっ!」
 包丁といっても、家庭用のキッチンナイフだ。
 力いっぱい突き立てたが深くは刺さらなかった。
 ケンジは柄を両手で持ち直し、もう一度腹に押し込む。
 肉と刃の隙間から血がしぶいた。
「ぐっ・・うう!!」
 左手で脇腹を押さえ、右手で包丁を右脇腹に向かって引き切っていく。
 胸から肩、腕にかけての筋肉が盛り上がり青い血管が浮き上がる。
 しかし、刃はそれほど鋭くないらしく、裂け目はなかなか広がらない。
「んんっ・・!!」
 浅黒い頬を、腹筋を伝って汗が流れ、真っ赤な血と混じって下着を濡らす。
 さすがに耐えていられなくなったのか膝がガクガクと震えだした。
 内蔵にも刃が及んだのか逆流した血が口の端から漏れてくる。
 端整な顔に苦悶の表情が浮かぶ。
「・・こ、これで、許してくれ・・!!」
 左脇腹まで切り終えて大量の血と腸らしきものをフローリングに撒き散らしたケンジは、力尽きて俺の足元に崩れ落ちた。

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 忙しさにかまけてる内に前回の更新からいつの間にか1週間‥!書きたい記事がいくつかあるけど、まとまらないからとりあえず前回に引き続き過去絵を。
 4年前、「この人の切腹が見てみたい」というアンケートで高得票を得たS口憲二の写真の上に着色して、腹を切ってる胴体を描いて。最初は写真を見ながら似顔絵を描いていたけど、どうしても似なかった。黒ポロシャツは、その当時のドラマの衣装だったはず。白とかピンクのポロシャツもいいけど黒もいい とにかくポロシャツは色黒めな人が似合う、と思う。左手がなんか上手く描けてる‥
 今回の設定は、いつにも増してよくワカラン。想像にお任せします(マル投げ)。皆さんは誰の切腹が見てみたいですか??

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