続・切腹ごっこ

~当ブログは更新を終了しました~

マイコー

2012-03-12 | ★レビュー(映像)

 ほとんど1カ月ぶりの更新。

 4月に映画の公開とスペシャルドラマが放送されるからか「SPEC」を再放送してる。たまたまそれを見てたらオシャレなワイシャツ姿のイケメンが鋏を自分の首に押し当ててるシーンが見れた。イケメンは斎藤工で、鋏は剪定鋏だった。斎藤工は華道家で、殺人犯だったようだ。主人公には「マイコー」と呼ばれていた。
 刑事の主人公ら追い詰められて、持っていた剪定鋏を首に押し当てるが、結局殴り倒されて自刃できず。

斎藤工 【SPEC 】 華道家 殺人犯の斎藤工


 時代劇なら「武士の情け」と自刃を見届けてやるかもしれない。どうせ取り押さえられて生き延びても後々切腹、最悪の場合討ち首になったりするからね。
 斎藤工がまず剪定鋏をワイシャツ越しに腹に突き立てて、その短い刃で竹光切腹並みに苦労しながら腹を切り進み、その後喉に突き入れるまでを見届ける…みたいなシーンがあったら…

 ドラマ自体も面白そうだからレンタルして見ようかな。

SPEC ビジュアルファイル
TBS
角川書店(角川グループパブリッシング)
SPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿 Blu-ray BOX
戸田恵梨香,加瀬亮,福田沙紀,城田優,田中哲司
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武士道における「切腹」

2012-02-09 | ★レビュー(映像)

 ETV(NHK教育)で放送中の「100分de名著」。一度は読んでみたいとは思っているけど、なかなか手が出ない名著の内容を、25分×4回シリーズ=100分で分かりやすく紹介しようという番組。これを見れば読んだような顔をして蘊蓄を語れるヨ!みたいな。

 これまでマキャベリの「君主論」や、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」などを紹介してきたが、今回は新渡戸稲造の『武士道』。その現代語訳を書いた山本博文氏が解説する。以前、山本氏の「切腹・日本人の責任の取り方」という著書を読んだことがあり、感想も記事にした⇒


 昨夜、「武士道」の第2回「名誉・日本人の責任の取り方」が放送された。「武士道」の中で、新渡戸は「切腹」をどう説明しているのか。

 16世紀・大航海時代に日本にたどり着いた西洋人(キリスト教徒)たちに「切腹」は、野蛮な行為として受け止められたはずである。しかし新渡戸は、切腹は決して野蛮な行為ではなく法令上も礼節上も認められた行為で、武士たちはこれを行うことにより自らの罪を晴らし名誉を回復し、また友を救うこともできた、と説明する。
 「切腹」の例として若い三兄弟が切腹する話を紹介している。
 兄弟は父の仇(この仇というのが、確か徳川家康だったはず)を討とうとしたが果たせず、捕らわれてしまう。しかしその勇気に免じて切腹を許される。長兄の左近(確か20代前半)が末弟の八麿(8歳)に「見届けてやるから、先に腹を切れ」というと、八麿は「自分は切腹の仕方を知らないから、兄上たちのを見て同じようにします」という。そしてまず左近が、次に次兄の内記(10代後半)が手本を見せ、兄たちの介錯を見届けた八麿は立派に切腹して果てた…。

 武士は幼い頃から、死を恐れず主君の目の前で討ち死にすることこそ名誉だと教えられる。しかし、その名誉を得るために些細なことで切腹することが武士の中に広まることもあり、新渡戸はそれを批判した。「生が死よりも怖ろしい場合は、あえて生きることが真の勇気である」と。
 
 面白かったのは、「武士は刀を抜いた以上、相手を必ず斬らなければいけない。それに失敗した場合は、腕が未熟であることを恥じて切腹する。また見事成功し相手を斬った場合も、喧嘩両成敗なので自分も切腹しなければいけない。」という話。つまり刀を抜くとどちらにしても切腹することになる。成功と失敗では大きな差はあるのだが、死ぬことには違いない。
 武士は常に名誉ある死を探している。

 また新渡戸は「忠臣蔵」を例に挙げ、武士は不正義(自分たちの基準による、ではあるが)を放ってはおけないと説明する。そして不正義を晴らすためには命をも厭わない、と。

 山本氏は、武士道は個よりも集団を重んじる自己犠牲の精神だと説く。それは現代にも通じ、戦後の高度経済成長はそれによって成し得たのではないか、と。
 MCは、武士道は現代日本人の考え方にも深く根付いていますよね~、としめくくる。


 新渡戸が「武士道」を書いたのは、「(キリスト教社会のような)宗教教育が行われない日本に於いて善悪や倫理・道徳をどう教育するのか?」という質問に答えを出さんがためだと言われている。新渡戸は士族の出であり、そのために武士道を基準にして答えを出したのだと思う。もし新渡戸が商家や農民、神職・僧侶の家の出なら、また違ったものを書いていたに違いない。なので「武士道」=日本人の考え方の基本、みたいな番組のまとめ方には違和感があった。
 幼い頃から名誉ある死に方をせよと教えられる、とか、些細なことでも切腹する、とか、そそられるシチュエーションが逸話が色々出てきたので、そういう意味では楽しめた。

新渡戸稲造『武士道』 2012年2月 (100分 de 名著)
山本 博文
NHK出版
現代語訳 武士道 (ちくま新書)
山本 博文
筑摩書房

「雷桜」

2012-01-08 | ★レビュー(映像)

 去年公開の映画「雷桜」を観た。
 この映画にも割と生々しい切腹シーンがあるという話を聞いて。

※以下、大まか過ぎる粗筋。

 山奥に住む少女と、徳川将軍の血を引く若殿との身分違いの恋物語。
 親藩の跡継ぎである斉道(岡田将生)は幼い頃のトラウマにより精神を病んでしまった。斉道は療養のため訪れた村にある山で、「天狗」と村人に恐れられる少女「雷」(蒼井優)に出会い、二人は恋に落ちる。実は雷は赤ん坊の頃に村からかどわかされた庄屋の娘・遊だった。雷は遊として村に戻り暮らし始める。斉道は遊に櫛を贈り「必ずまた来る」と約束する。
 しかし、斉道に紀州藩の姫との縁談が決まる。斉道は遊に別れを告げに来るが、結局二人で駆け落ちすることに。しかし二人は斉道の命を狙う輩に襲われ、駆け付けた家来たちにからくも助けられる。やっぱり斉道は紀州藩に婿入りすることになり、遊は山に帰っていく。斉道はその後病死する。
 十数年後…、斉道の家来(庄屋の息子であり、遊の実の兄(小出恵介))が山を訪ねると、遊は斉道そっくりの息子と暮らしていた。

 紀州藩との縁談が決まった後、斉道が単身遊に別れを告げに行く時、家来の小出恵介に「お前の命を俺に預けてくれ」とか言うから、単身山に入ったことがバレて小出恵介が責めを負って切腹するのかと期待が膨らんだ。しかも、別れを言いに行くだけならまだしも斉道と遊の二人は駆け落ちを企てる(この時点で斉道の頭から家来(小出)のことは完全に排除されてるのかも…)。案の定、斉道が行方不明になったと騒ぎになり、小出恵介は「どんな処分でも受ける覚悟」と言わざるを得ない状況になってしまう。これは、もしかしたらもしかすると思っていたが…
 斉道はなんとか無事に家臣たちのもとに戻ってくる。斉道を諌めるために腹を切ったのは、幼い頃から斉道を養育した家臣(柄本明)だった。多少期待が膨らんだだけに、残念。おじさんの切腹好きな人は見て損はないかも。介錯は小出恵介がするのかと思ったけど、刀を背中に突き通して前に突っ伏した。腹大動脈を突いたということなのか、脊椎を断ったということなのか。

 それにしても、精神を病んでいるとは言え、なんと頼りない若殿だろう。こういう環境に生まれついたことがそもそも本人の不幸なのかもしれないけど、そういう若殿に仕える家来たちも可哀想。遊の方がよっぽど男らしい。まぁ、そういう設定なんだけど。
 つい、主演二人が男女逆転したらどうだろうと考えてしまった。山男の小屋にやんごとなき姫が迷い込んで、二人は恋に落ち駆け落ちを企てるが邪魔が入り、結局姫は高貴な家に嫁入りし山男は山に帰っていく。なんだろう…ディズニーか何かみたい…、ハッピーエンドじゃないけど。

 「雷桜」を含め2010年に公開された5本の時代劇映画は、5本まとめてキャンペーンを行っていたようだ。「武士の家計簿」以外の「桜田門外の変」、「十三人の刺客」、「最後の忠臣蔵」の感想は過去の記事へどうぞ。

雷桜 (あすかコミックスDX)
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「忠臣蔵 その義その愛」

2012-01-03 | ★レビュー(映像)

昨日放送してたテレビ東京新春時代劇「忠臣蔵 その義その愛」を観た。
主役は大石内蔵助ではなく、堀部安兵衛(内野聖陽)だ。

 浅野内匠頭(市川染五郎)切腹のシーンは、白装束の上から腹に短刀を突き立てた瞬間は顔だけしか映らず。四十六士切腹のシーンは短刀を突き立てる仕草すら無かった。
 討ち入り実行までに浪士たちが自刃したりするシーンには、死体とともに血溜まりが作ってあった。

 もともとそんなに期待はしてなかったので、特にガッカリすることもなかった。最近のテレビ時代劇ならこれぐらいだろう。
 2時間サスペンスの方がよっぽどグロい。果物ナイフが胸に突き刺さったままの死体とか目を見開いたままの首吊死体とか。効果音もいいしね。

 しかし、白装束姿で短刀に奉紙を巻いてる映像を見てるだけでじわじわ興奮できる。大石主税の切腹シーンなら短刀を腹に構える前で終わってもそこそこ嬉しかったんだけどな~
 今度は大石主税が主役の忠臣蔵を作って欲しいな。片岡源五衛門から浅野内匠頭の最期の様子を聞いて切腹の妄想を膨らませるとか。浪士の誰かから切腹の作法を教わるとか。矢頭右衛門七と切腹の稽古をするとか。いろんな切腹エピソードを盛り込んで。
 主税は、事件後最初の評定で血判に加えてもらえない矢頭右衛門七と刺し違えようとする話もあるんだとか。

 もりいくすおさんっていう漫画家さんの忠臣蔵ファンサイトが面白い⇒「くすや 個人的忠臣蔵ファンサイト

忠臣蔵 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
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NHK「その時歴史が動いた」コミック版 忠臣蔵編 (ホーム社漫画文庫)
NHK「その時歴史が動いた」取材班,谷口 敬,ながい のりあき,小川 おさむ
ホーム社

「最後の忠臣蔵」

2011-12-21 | ★レビュー(映像)

映画「最後の忠臣蔵」を見た。

※以下ネタバレします。

 吉良邸に討ち入った四十七士の一人寺坂吉衛門(佐藤浩市)は、討ち入りの様子を浪士の遺族たちに伝えるため諸国を放浪していた。十数年に渡る長い旅も終わろうとしている時、偶然一人の男の姿を見かける。その男とは、討ち入り前夜に逐電した瀬尾孫左衛門(役所広司)。
 瀬尾は討ち入り直前、大石内蔵助から密かに自分の隠し子を育てて欲しいと頼まれていたのだ。そのため討ち入りには参加せず姿を消した。内蔵助の娘、可音は16歳になっていた。
 可音は孫左衛門と人形浄瑠璃を観に行った折、豪商茶屋四郎次郎の息子に見染められる。しかし可音が密かに淡い想いを寄せていたのは、自分を育ててくれた孫左衛門だった。さまざまな葛藤の末、四郎次郎の息子のもとへ嫁入りすることを決心する可音。花嫁行列には、寺坂をはじめかつての赤穂浅野家の家臣たちが集った。
 内蔵助の娘を育て上げ、豪商の家に嫁入りさせることができた孫左衛門は、内蔵助の霊前で腹を切る。予感を察した寺坂が着いた時にはすでに十分に切り終わった後。介錯無用と孫左衛門は自分で首を掻き切って果てる。
 (最後の切腹シーンは画面は暗めだが、真っ赤でぬるぬるした血がはっきり映るし、効果音もぐちゅぐちゅと生々しい。おじさまの切腹がお好みな人は見る価値あるかも。)

 たぶん↑上の簡単すぎるあらすじだけだと、瀬尾孫左衛門が腹を切ったわけが分からないと思う。しかし、最後まで見た自分もよく分からなかった。いや、分からないというよりは共感できなかったのかもしれない。
 孫左衛門が自害したという話が可音の耳に入ってしまえば、物凄くショックを受けるだろう。孫左衛門とともに可音に礼儀作法やお稽古事などを教えたゆうという女性も悲しむだろう。討ち入り前夜に逃亡した「裏切り者」という汚名も晴らすことができたんだから、晴れて大手を振って余生を生きることもできたはず。…もし孫左衛門が内蔵助に恋慕の情を抱いていたとしたら、役目が終わった以上遅ればせながらの追い腹を切って自分の思いを遂げたいというのも分からないでもないけど。
 それにしても自分の隠し子を密かに育ててくれと頼んだ内蔵助も自分勝手だ。隠し子を育て上げた暁には孫左衛門は自害するかもしれないと想像できただろうに。

 超余談だが、茶屋四郎次郎の息子役が山本耕史なんだけど、遊び人ぽいイメージがあるので今後可音が苦労しないかちょっと心配になってしまった。

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「十三人の刺客」

2011-12-06 | ★レビュー(映像)

 「十三人の刺客」を見た。「一命」の三池崇史監督の去年公開の映画だ。


 以下、ネタバレです。

 あらすじは…
 播州明石藩の殿様、松平某はリアルグロが大好きな人で、これまで数々の悪行を繰り返してきた。その殿様がこの度、老中の座に就くことが決まった。実の兄である将軍直々の推薦があってのことだとか。
 そんな危ない人物が幕政を握るのはマズイということで、御目付の島田という男に老中からの命が下る。「松平某を暗殺せよ」と。島田は腕の立つ仲間を集め作戦を練る。
 島田は決戦の場をとある宿場に定め、参勤交代で国もとに帰る途中の松平を誘いこむ。策謀の末、数が減った松平の手勢300人対島田たち13人の血みどろの戦が始まる…

 映画の冒頭、明石藩江戸家老役の内田聖陽の切腹シーンがある。上は白、袴は紺色の装束姿で前を寛げ、腹をしばらく撫でた後、柄を払った短刀を腹に突き立てる。切っている間腹は映らないが、効果音はグチュグチュと聞こえる。もし制服姿の男子高校生の切腹映像が撮れたら、効果音に使いたいぐらい生々しい音だ。腕の動きでおそらく十文字に切っていることが分かる。
 同様に松本幸四郎の切腹シーンがある。胸から上の映像と効果音。そして、介錯した瞬間に首をすり抜ける刀。刀は通り過ぎてるのにまだ首は繋がってるみたいな感じの。
 そのシーン以外にも流血シーンは全編に散りばめられている。血飛沫、血溜まり当たり前、刀は胸を貫き、首もコロコロ飛ぶ。松平某が行う残虐行為のシーンでは、両腕両足を切断された裸の若い女が出てくるシーンもある。
 そういえば、この映画に出てくる人妻はみんな白塗り、眉無し、お歯黒だ。江戸時代はやっぱりみんなこうだったんだろうか。ちょっと不気味だ。
 そういえば、炎のついた薪を背負わせた牛のCGは残念だったな。

 松平某役の稲垣吾郎がいい雰囲気醸し出していた。島田の仲間の一人「山の民」の首に小太刀を投げつけた後、「良いことを言う男だ。褒美に我が小太刀をくれてやった」というセリフを、本当に小太刀を授けただけのような爽やかな口調で吐く。首に小太刀をもらった山の民役の伊勢谷友介は当然即死。
 …しかし物語のラスト、山の民は平気な顔をして生き返っている。「クマやイノシシにやられたのに比べたら屁でもねぇ」みたいなことを言って、ウパシという山の女を捜しに去っていく。夢でも幻でもないようだ。時代劇のはずなんだけど、この山の民関係のシーンだけSF映画か何かのような雰囲気が漂う。

 三池監督に白虎隊の映画を撮ってほしいな。

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片岡千恵蔵,里見浩太朗,嵐寛寿郎,丹波哲郎,西村晃
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実写映画「あしたのジョー」

2011-11-30 | ★レビュー(映像)

 山下智久主演映画「あしたのジョー」見た。
 原作のマンガを15年ぐらい前に全巻読んだことがあるけど、ヒロイン(?)の白木のお嬢様がドヤ街を再開発をしようとしていた、とか実はドヤ街出身だったとかは全然覚えてなかった。もしかしたら設定をちょっと変えてあるところもあるのかもしれないけど。

 とにかく伊勢谷友介の肉体が凄かった。筋肉の一つ一つどころか筋繊維一つ一つまで判別できそうな皮下脂肪の薄さ。予告CMでも見たけど、軽量シーンの時の腹は内臓が入るスペースが無さそうなほどペッタンコだった。トレーニングシーンの、上腕のぶっとい浮き出た静脈も迫力あった。胸はシルエットに丸みのある山ピーの大胸筋の方が好みだけど。
 ああいう体にはやっぱり憧れるし、筋トレしようかなっていう気になってくる。自分の体重は今現在BMI22ちょうどぐらいだから太ってるわけじゃないけど、体脂肪率は相変わらず18%ぐらいのまま。筋トレやって10%代前半にしたいな。
 ジョーに拘る力石に突っかかる白木のお嬢様を見てると、二人の関係に完全に嫉妬してるんだなって分かる。穿った見方かな、制作側も意図してるよね?

 予告で見た香川照之の丹下段平の顔は、ちょっとマンガっぽさが過ぎる感じがしたけど、見てるうちにしっくりくるようになってきた。ボクシング経験者だけあってスパーリングシーンの動きが良かった。
 あとマンモス西が凄く自然で、いい感じだった。昔のアニメ版の声優さんはなんちゃって関西弁だったけど、この役者さんはネイティブらしい。
 他の出演作は見てないけど、もしかして香里奈は演技は上手くないんだろうか。

あしたのジョー スタンダード・エディション [DVD]
山下智久,伊勢谷友介,香里奈,香川照之
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FRaU編集部
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「一命」

2011-10-16 | ★レビュー(映像)

 三池崇史監督、市川海老蔵主演の映画「一命」を観てきた。言うまでもないが、映画「切腹」のリメイクだ。いつかカラー映画として現代の俳優を使ってリメイクしてほしいと思っていたので、願いがかなった思いだ。

 ※以下、ネタばれ注意!!


 一人の食い詰め浪人が名門井伊家の門を叩く。浪人は困窮する身の上を話し、せめて最期は武士らしく…と切腹するため庭先を貸してほしいと申し出る。話を聞いた家老は、以前にもそう申し出た若い浪人がいたのだが…、と話し始める。

 「切腹するため庭先を貸してほしい」訪ねてきた二十歳そこそこの若い浪人はそう言った。これは今流行りの”狂言切腹”であると家中の者たちは判断した。狂言切腹とは、「切腹をさせてほしい」とは言ってはいるものの、大名家が処置に困り多少の金子を与えて体よく追い払ってくれることを期待した集りのような行為のこと。家中の者たちは、再びこういう浪人が来ないよう、残酷にも浪人が申し出た通り本当に腹を切らせようと企てる。
 金子をもらって帰るつもりだった若い浪人は、庭先に設えられた切腹の場で切腹を迫られる。しかも自らが持参した竹光の脇差を使って。若い浪人は、自分は必ず切腹するから妻子に会うため一時の猶予を、と訴えるが家老たちは聞き入れず、非情にもただただ切腹を迫る。
 病の妻子に三両与えて欲しいと最期に訴え、若い浪人は竹光を右脇腹に突き立てる。しかし、しょせん竹光、僅かに刃先に血が着くのみ。浪人は執拗に切っ先を腹に叩きつけ、さらに体の重みを利用してなんとか竹光を腹に沈ませようとするが、竹光は耐え切れずに半ばで折れる。図らずも折れたところは尖った形になり、浪人は腹に竹光をなんとかめり込ませることができる。しかし介錯役の武士は左脇腹で切りまわすことを要求。浪人が最期の力を振り絞って切りまわすが、竹光で腹を裂くことなどとうてい適わず。さすがに見かねた家老が介錯役を押しのけ自ら介錯する。
 
 その話を聞いて、てっきり浪人は帰るかと思いきや、「切腹したいという自分の思いは変わらず。切腹させて欲しい」と改めて申し出る。呆れた家老は庭先に切腹の場を用意する。
 浪人は武勇に優れているという理由で介錯人を指名するが、あいにくその武士は今日は出仕していない。そればかりか昨夜から行方知れずとか。その他にも二人が同様のことになっている。その三人は、以前の若い浪人切腹の折、本当に切腹させて見せしめにすることを考えついた者たちだった。
 戦慄する家老たちに浪人は、実は自分はその若い浪人の義父だ、と話し始める。

 浪人は、芸州福島家に仕える武士だった。しかし福島家は改易。浪人は、心労がたたり斃れた同僚の息子を引き取り、男手ひとつで実の娘と共に育てた。やがて二人は夫婦になり、孫も授かった。しかし、日々の食事にも窮する生活の中で娘と孫が病に伏せってしまう。病は日に日に悪くなり、医者に診せるための三両がどうしても必要になる。すでに質に入れるものすら何も無くなっていた。
 「三両手に入る心あたりがある…」義理の息子はそう言って出て行った。しかし、なかなか戻ってこない。ついに孫は死んでしまう。そこへ井伊家家中の者と名乗る武士たちが、戸板に乗せた変わり果てた姿の義理の息子を運んでくる。切腹を自ら申し出たので、言う通りに計らったことを話し、三両の金子を置いて立ち去る武士たち。浪人がそれを追いかけ武士にいきさつを問いただしている間に、娘は義理の息子と孫の傍らで自害していた。

 「妻子を医者に診せるための金子が欲しいと訴えた男を、無残に切腹させるとはあんまりではないか」と訴える浪人に、家老は武士とはそういうものだと突っぱねる。浪人は懐から、切り取られた三本のちょんまげを取り出す。行方知れずの三人のものだった。
 家老は浪人を「斬れ」と命じる。浪人はなんと竹光の大刀で数十人相手に立ち回り、飾ってあった井伊家当主の赤備えの甲冑を倒した末、斃れる。
 後日、頭にほっかむりをして現れた三人は切腹を命じられる。


 話の筋はほとんど原作の「切腹」と同じだったように思う。血の通った思いやりを持ち合わせない残酷で面子第一の武士の社会に対する強烈なアンチテーゼ。そのテーマも原作と変わってはいないと思う。
 
 瑛太演じる若い浪人の竹光切腹シーンは、想像以上のものだった。カラーになった意味は大きい。「切腹」よりも生々しく痛そうだった。特に竹光が折れてしまってからのシーンは必見。原作と似たようなアングルも多かった気がする。浪人だから月代は剃ってなかったんだろうけど、瑛太の髪型がなんとなくかっこ悪かったな…
 井伊家家中の、ちょんまげを海老蔵演じる浪人に切られた三人のうち、青木崇高演じる武士は十文字切腹をしたようだ。映っていたのは胸から上だけだった(大量に吐血していた)が。
 デジタル3Dの映画を今回初めて観たが、観難いことはなかったし、人が遠景近景に入り乱れる立ち回りのシーンは面白かった。

一命 (講談社文庫)
滝口 康彦
講談社
市川海老蔵 眼に見えない大切なもの (Grazia Books)
Grazia編集部
講談社

切腹と斬首

2011-07-24 | ★レビュー(映像)

 数年前の大河「功名が辻」での、豊臣秀次切腹の回は「関白切腹」というタイトルだった。秀次役の成宮寛貴が切腹。しかし短刀を突き立てた瞬間は顔だけを映すというものだった。

 さっき放送した今大河の秀次切腹の回のタイトルは、「秀忠に嫁げ」だった。そりゃ主人公は江だから、そっちの方が重要なのかもしれないけど。まぁ今回の大河らしいといえば大河らしいタイトルのつけ方。ドラマの内容はほぼ秀次関係の話だったんだけどね。

 で問題のシーンは「功名が辻」に似たような感じ。ただ今回の秀次は切腹前に頭を丸めていたらしく、坊主頭での切腹。死装束を寛げて上腹部は露わになったものの、臍までは見えず。短刀は上腹部に構え、握り直す。短刀を突き立てた瞬間は顔だけの演技。ブシュッグチュグチュッ…みたいな効果音は無し。
 その直後の、秀次の妻子たちが大勢三条河原で斬首されるシーンの方が酷かったな。画面の彩度が低く、斬首された瞬間、体勢が崩れてバタつく足の裏や、ムシロの上に並んで転がったままの女子供の死体(胸から上が映ってないことが、その上は無いってことを暗示させる)。ムシロの下には黒っぽい血溜まりも。

 それにしても「」の最終回はどこなのかな?江の晩年までやるのかな?大阪城落城で終わるのかな?晩年までやるんなら、尻すぼみにならなきゃいいけど。

妖刀・斬首剣 [DVD]
マンフレッド・ウォン
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
豊臣秀次―「殺生関白」の悲劇 (PHP新書)
小和田 哲男
PHP研究所

大河の感想

2011-07-04 | ★レビュー(映像)

 大河ドラマ。「利休切腹」というタイトルなのに利休はまだ切腹せず、したのは昨日放送の「愛の嵐」という回。こういうのも珍しいんじゃないだろうか。そして「お腹を召された」という報告だけの切腹シーン。今回の大河らしいな。おじさんの切腹は趣味じゃないから、特に見たくはないけど。
 豊臣秀次が比較的よく出てくる。江の二人目の夫秀勝の兄だからだろうか。「功名が辻」の成宮寛貴の秀次もわりと出てきたけど、今回出てくる回数はそれ以上じゃないだろうか。飛び抜けた才能は無いけど常識人で、秀吉の弟豊臣秀長に代わって、今後秀吉の暴走に苦言を呈す役目が回って来るのかもしれない。でも秀頼が生まれると切腹させられちゃうんだよね。一生懸命がんばってる感じがするんで可哀そう。

 秀忠(向井理)の生意気さがイイ。凄くハマってると思う。

成宮寛貴写真集/Milk (タレント・映画写真集)
蜷川 実花
集英社
闘茶大名利休七哲 (SPコミックス)
西崎 泰正,工藤 かずや
リイド社

TSHシーズン3

2011-05-14 | ★レビュー(映像)

 男子中高生の長袖カッターシャツ(ワイシャツ)の季節突入~☆
 学ランとかブレザーは脱いでるけど、まだ半袖は寒いからこの時期は長袖で…っていう状態の中高生が群れになって歩いている朝の登校風景。善き哉、善き哉。
 当たり前だが、長袖カッターシャツ姿の全員が中学・高校の校門に吸い込まれていく。その先が場になっているのを知ってか知らずか、少年たちは笑顔を交えた雑談を交わしながら校舎に入っていく…。みたいな妄想を膨らましながら、学校前を通り過ぎる。

 「タイムスクープハンター」のシーズン3(毎週木曜夜10時~)が始まった。第1回は、烽火(ほうか)の番人を描いた「のろしを上げよ!」。
 平安時代、対馬には近海を通る船を見張る番人がいた。彼らの仕事は使節船・商船か海賊船かを見分け、その情報を狼煙(烽火)で北九州の太宰府まで届けること。二人一組で見張りをし、昼は煙がよく出るヨモギなどを燃やし、夜は干し草を燃やして炎を掲げる。その煙や炎を次の中継地点にいる者が目視すると、そこでも狼煙を上げ、さらに次の中継地点に知らせる。いくつかの中継地点で狼煙を上げるうちに太宰府に届く、というわけ。
 ある晩、見張りについていた番人が不審な船が対馬に着岸するのを発見。事は急を要する。まだ海賊船かどうかは判別できなかったが、「海賊船だったのに商船と報告してしまった時のリスク」と「商船だったのに海賊船と報告してしまった時のリスク」を天秤にかけ、「海賊船発見!」という狼煙を上げる。その後乗組員を発見し詰問するが、薬として狼の生肉を運ぶ普通の人と判明。ただちにさっきの狼煙は取り消されたが、誤報を発してしまった番人二人は責めを負うことになる。
 後日、別の番人二人(ベテランと新人)が見張りをしていると商船団が近海を通過。「商船団通過!」の狼煙を上げるが次の中継地点からいっこうに狼煙が上がらない。仕方なく新人番人が中継地点まで山道を駆けて知らせに行くことに。無事に知らせた帰り、武器を携える不審な男四人を発見する。その中の1人はなんと先日狼の生肉を運ぶ普通の人として見逃した男だった。「やはりあの男は海賊だった」。新人は男たちに見つからないように急いで狼煙を上げる場所まで駆け戻る。
 ベテラン番人に話し、狼煙を上げようとしたところへ飛んでくる矢!四人の男たちが狼煙を上げさせまいとして攻撃してきたのだ。見張り小屋に逃げ込む二人。この間にも海賊たちの本船が先ほどの商船団に接近しているに違いない。早く狼煙を上げて軍船の出動を要請しなければ!しかし弓で応戦する新人の脚には矢が刺さり、決死の覚悟でたいまつを持って小屋を飛び出たベテランの肩にも矢が。このまま膠着状態が続けば商船が襲われる。新人は機転を利かせて矢の先に火を着けて狼煙台に向けて放つ。見事狼煙は上がり、それを見た次の中継地点からも狼煙が上がる。四人の海賊たちは慌てて逃げ出し、海賊たちの企ては失敗に終わった。先日誤報を発したとして罪に問われた二人の番人の潔白も証明され任務に復帰できた。

 この番組はドキュメンタリー仕立てのドラマにハラハラさせられる。今回は特に熱かった。このシリーズ見たことない人はぜひ!

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小西遼生,山崎樹範,村井良大,平方元基,相葉弘樹
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ザ・今夜はヒストリー

2011-05-02 | ★レビュー(映像)

 「東京フレンドパークⅡ」の後番組に、4月から「世紀のワイドショー!ザ・今夜はヒストリー」(TBS系列・月曜8時)が始まった。

 日本史の大事件が起こったその日その時にタイムスリップし、リポーターが現場から生中継し、スタジオでは巨大フリップを使って解説するという歴史番組。ノリはワイドショー的な。
 第一回は関ヶ原の戦い、第二回は壇ノ浦の戦い。これ両方とも今年の大河「江」と来年の大河「平清盛」ネタなんだな。第一回の時は「それは他局だから!」とか言いながら「この人(茶々・淀殿)が宮沢りえさん」「大竹しのぶさん」とか言ってたしw
 
 リポーターが歴史上の人物にインタビューするっていう形式は最近よくあるけど、「みのもんたの朝ズバッ!」を彷彿とさせる週刊誌の吊り広告みたいな巨大フリップを使った解説は今までなかったかも。これをやってくれると、複雑な人物の相関関係なんかが分かりやすくていい。
 同時代の海外の歴史的な出来事も合わせて紹介するミニコーナー「ワールドワイドトピックス」も面白い。日本史は、他地域の歴史と切り離しても、ある程度語れてしまうところがあるから同時代の他地域がどの辺りの時代なのかが分かりにくい。なので、こういうコーナーがあると助かる。
 ちなみに関ヶ原の戦いがあった1600年、イギリスではシェイクスピアの「ハムレット」が上演された。また壇ノ浦の戦いがあった1185年頃、スールヤヴァルマン2世によって現在のタイにヒンドゥー教の寺院アンコールワットが建てられた(正確には1150年)。

 番組が長く続けば、白虎隊も取り上げて欲しい。白虎隊市中二番隊にリポーターが密着動向取材して、滝沢本陣から戸ノ口原、飯盛山まで着いていく。暴風雨の中のリポートもできるし、最終的に自刃の現場でインタビューして欲しいな。いわゆる「忠臣蔵」は12月ぐらいにやりそうだ。新撰組もそのうちやりそう。

 あー今日の放送回「黒船来航(1853年)」、見れなかった。

決戦関ヶ原―日本が2つに割れた史上空前の大合戦の全貌 (双葉社スーパームック CG日本史シリーズ 11)
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週刊 絵で知る日本史 16号 壇ノ浦合戦図屏風
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三郎信康

2011-04-29 | ★レビュー(映像)

 先週の「歴史秘話ヒストリア」で徳川家康を取り上げていた。信長や秀吉と忍耐強く付き合って、時に降りかかる危機を乗り越えて…みたいな内容だった。

 その中で、嫡男松平信康切腹のエピソードも。信康のことは、このブログでも何回となく書いるが、一応簡単な説明を。
 松平信康は、家康と正妻・築山殿(今川義元の姪)との間に生まれた長男。振舞いが粗暴で問題児という話もあれば、文武ともに優れ将来を嘱望されていたという話もある。今回の大河「江」でもチラッと出てきたが、設定としては後者のようだ。
 織田信長が桶狭間の合戦で今川義元を討った後、家康は名をそれまでの元康(“元”の字は、仕えていた今川義元の一字をもらったもの)から家康に改名し今川家とは縁を切る。その後織田家と同盟し、嫡男には信長の一字をもらって「信康」と名付ける。さらに信長の娘・五徳(徳姫)を信康の嫁に迎える。
 当初は対等な同盟だったが、織田家の勢力拡大に伴って両家の間に格差ができてくる。そして嫡男信康が20歳になった頃、信長から「信康を殺せ」という命が下る。結局家康は信康を幽閉した後切腹させ、その母である正妻・築山殿も斬る。
 なぜ信康が切腹させられたのか、その理由には諸説あるようだ。信康と築山殿が、信長の宿敵武田氏と内通していたから…。嫁である五徳が、信康との不仲を父・信長に訴えたから…。優秀な信康に信長が脅威を感じたから…。信康と家康が不仲だったから…。等々。
 理由はともかく信康は満20歳の若さで切腹。介錯にあたったのは服部半蔵正成(「忍者ハットリくん」の名の由来の武将。後に伊賀者を統率したが本人は忍びではない)。一説には悲痛の余り介錯仕切れず、別の者が介錯したとも言われる。
 嫡男を失った家康はその後、関ヶ原の合戦に秀忠(家康の三男。江戸幕府二代将軍)が遅参した折、「信康が生きておれば…」と嘆いたとも言われる。しかし、家康が忌み嫌ったと言われている六男・忠輝の顔を見た家康が、「恐ろしい顔だ。三郎(信康)の幼い頃に似ている」と言ったという話もある。家康は信康のことを買っていたのか、嫌っていたのか…。

 歴史秘話ヒストリアの、信康切腹の再現シーンでは、白装束の武士が短刀を腹に突き立てていた。しかし見た感じ少し位置が高いように見えた。
 高い位置に突き立てるのを見るといまいちそそられない。その位置から下へ切り下げるというのなら別だけど。下腹部のようにある程度肉の厚みがある場所に鋭利な刃がズブズブと沈み込んでいくから、そそられるのかもしれない。

戦国―織田信長・伊達政宗・真田幸村・上杉謙信 (コミック版NHK歴史秘話ヒストリア)
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リボルテックヤマグチ No.94 戦国BASARA 徳川家康
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魔法少女

2011-03-27 | ★レビュー(映像)

 「魔法少女まどか☆マギカ」、現在放送し終わっている10話まで見た。

 頭を齧られる(?)シーンは期待したよりはグロくはなかった。エヴァの渚カヲルのシーンを思い出した。落ちるシルエットは首と胴体が逆だけど。
 
 魔法少女の実像って実はこんなんだったりして…みたいな話。1話ごとにちょっとずつ状況が分かってくる。10話まででほぼ状況は判明したんだけど、あと2話でどんな結末が用意されてるんだろう。楽しみ。高校生の頃見てたらハマってたかも。12~3話だと、まとめて見るにはちょうどいい話数だ。でもホントにハマるにはせめて半年分26話ぐらいの長さは欲しい。
 それにしても、これ見始める時は絵柄とかOPの雰囲気とかに抵抗があった。EDは好きだけど。

 プリキュアとか、魔法少女系アニメはほとんど見たことないけど、あんな感じのカワイイ小動物型キャラって必ずと言っていいほど出てくるな。いつ頃から出てくるようになったんだろ?カワイイ顔してあんなことを企んでたら恐いけど。
 昔の魔法少女(変身女の子)系アニメって、変身できるのは主人公1人だけっていうことが多かったと思うんだけど、今は複数が普通。複数になったのは90年代に入ってからかな?

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「トップをねらえ2!」

2011-03-05 | ★レビュー(映像)

 「トップをねらえ2!」を見た。
 巨大なスケールの戦闘シーンなんかはアイディアとして圧倒されるような感じはした。無限にも感じられる敵の数とか、圧倒的な強さ頑丈さを見せる演出なんかはエヴァとかグレンラガンにも共通していると思う。
 でも前作「トップをねらえ!」のウラシマ効果による周囲の世界との切ない乖離のようなドラマはあんまり感じられなかった。前作がドラマチックに感じられたのは、前作の世界設定が現代日本を根っこにしていて、完全なファンタジーには思えなかったからだろうか。ノノの健気で明るいキャラには最後ほろっとさせられるところはあった。
 前作から、地球時間で言えば12000年経ったみたいだけど、人間の内面的な変化はほとんどなかったようだ。この世界なら、あの2人も普通にやっていけるだろう。多少絵柄は変わってるけど(w)
 それにしても、“ノノリリ”の意味は最後の方まで気がつかなかったw

 前作「トップ」のウラシマ効果ネタは「終わりなき戦い」というSF小説を元にしてるらしい。

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