しますか・・・?
って事で我が家に戻ってきたビノン7x50w
接眼部がポロリともげたのにはあきれかえってしまったけど、まぁご愛敬と言うことで仕切直し、ちょっと検証してみました。
外観はこれ
先に来たビノン5X32wと並べてみました。さすがに大きいですね。
上(接眼部)から見た写真がこれ
ここで「んっ?」と思われた方はするどいっす。
何かおかしな・・・・
そうなんです。プリズムハウスは全く同じ物にしか見えません。
で、計ってみた所1mm程度の誤差がありましたがまず「同じ物」と考えて良いと思います。
ここで一つ謎が解けました。
なぜ7x50wが先に作られたにも関わらず突如5x32wが出てきたのか・・・
スリーブ径も一緒、対物のつなぎ目も一緒、ネジの位置、ヘソ(鋳込みのヘソかと思いましたが切削のようですのでガス封入の目隠しシールですね。)の位置、物議をかもしたゴム見口、どれも同じです。
つまり7x50を設計し、それをベースにユニット化し量産で安くする手法です。
メリットはそのまま安く出来る事ですが、デメリットはどちらか、または両方共に使いづらくなってしまう事です。
これはこの双眼鏡に限らずポロなどはほとんどこうやって安くしていますから宮内が特にどうのと言うことではありません。
ニコンの7X50ポロと10x70ポロが共通で作られていることからもお分かり頂けるかと。
但し、残念な事に今回はメインの7x50が裏目に出てしまいました。
プリズムハウスが小さすぎました。その為、プリズムにも制約が出来、結果色々と光学的な問題も多々抱えてしまったようです。
特に一番の問題はこれです。
瞳径が大きく明るい為に視野外からの迷光の影響をもろに受けてしまっています。(射出瞳の上下左右(右は写真ではほとんど写っていませんが)の半月状の光りがそうです)
覗いたとき、視軸からズレると(特に下方)実像とは別の虚像が見えてしまい凄く不快です。
同じように5x32にも出るのですが、瞳径が6mmとすこし小さいだけで影響はかなり減ります。
7x50も4cmに絞ると影響が無くなり、非常に覗きやすくなります。
日中のコントラストは先の5x32と同様素晴らしいですが、何故か見づらいんです。。。これ。
やはり日中は口径を絞るべきだと思いますが、せっかくの口径がもったいないですね。
思い切って3cmに絞ったらとても良くなりました。すごく見やすいんです。
コントラストも非常に良くなり、フレアの発生も抑えられて・・・って書いていて思ったのですが・・・あたりまえーーーーーーーー!
我が家にある7x50はすでにツァイスしか無いのでそれと見比べました。。。が、やっぱり価格だけの事はありますねぇ。ツァィスは像がカチッと締まっていますがどうもビノンはシャープなのにメリハリがありません。
すべてこれは迷光の影響で対策をもっとしっかりやるべきだと思います。
ちなみに接眼部がもげたお陰でプリズムを見ることが出来ましたが、こんなちっちゃいプリズム(ポロⅡ型ですから射出面のプリズムは小さくても良いのですが)だったんだとちょっと寂しくなりました。
像面は湾曲が非常に大きく中心と周辺ではかなり違います。
また、歪曲も多めですので不快に思う方も多々いるかと思います。これに近い歪曲をもった双眼鏡を探した所、スワロEL10x42が近いかなと思います。
レンズのコーティングはまずまず、IFの操作性は一般と違い左右非対称の回転方向なのでちょっと慣れが必要、重量は先の5x32が3cmとは思えないヘビーだったので7x50は違和感有りませんでした。
アイピースは一般のエルフレで特にこれ専用で作ったとは思えませんが見口はやはり専用として改良が必要だと思います。
接眼部はでかいので化粧的にこだわったローレット加工も今回は鷲掴みできるので不満はありません。
セミアポと言うことで色収差を確認したいのですが、曇天なので夜街灯で見てみます。日中は問題無しです。
化粧ビスは5x32が皿に対し7x50がナベ頭なのはちょっと気に入りません。
実視界は全回と同じ様に3m(但しピントが出ないので参考まで)と5mの位置から壁にスケールを当てて見える範囲を計ったところ前者が50cm、後者が83cmくらいとまぁ計算値としてはまたまた9.5度無かったけど9度はあるようなので見掛け63度でいかがでしょう?
接眼部に着いている化粧のシリコンOリングは今度は外れにくいので良いのですが、ここを掴んで廻すなんて無理、対物筒に着いている意味不明なOリングと共にいらんでしょう。対物のは特に外れやすいですし。
と言うことで外しちゃいました。その方がカッコ良いし・・・。
つらつらと簡単に書きましたが、瞳径7mmで広角は机上では魅力大なんですが、現実はやっぱり難しいんだなと思い知ったのでした。
無理失利にでも広角にすれば良いのか、それとも純粋な光学的性能を優先した方が良いのか、ちょっと選択に迷ってしまいそうです。
しかし、仮にこれらをクリアするとなると・・・結局コストに跳ね返ってしまいとても売れる物では無くなってしまう可能性大です。
それを知らしめてくれただけでも今回のビノンはマニアにとって有意義だったかと思います。
今度は実践でのレポをしばらく使ったら書こうかなと思います。
って事で我が家に戻ってきたビノン7x50w
接眼部がポロリともげたのにはあきれかえってしまったけど、まぁご愛敬と言うことで仕切直し、ちょっと検証してみました。
外観はこれ
先に来たビノン5X32wと並べてみました。さすがに大きいですね。
上(接眼部)から見た写真がこれ
ここで「んっ?」と思われた方はするどいっす。
何かおかしな・・・・
そうなんです。プリズムハウスは全く同じ物にしか見えません。
で、計ってみた所1mm程度の誤差がありましたがまず「同じ物」と考えて良いと思います。
ここで一つ謎が解けました。
なぜ7x50wが先に作られたにも関わらず突如5x32wが出てきたのか・・・
スリーブ径も一緒、対物のつなぎ目も一緒、ネジの位置、ヘソ(鋳込みのヘソかと思いましたが切削のようですのでガス封入の目隠しシールですね。)の位置、物議をかもしたゴム見口、どれも同じです。
つまり7x50を設計し、それをベースにユニット化し量産で安くする手法です。
メリットはそのまま安く出来る事ですが、デメリットはどちらか、または両方共に使いづらくなってしまう事です。
これはこの双眼鏡に限らずポロなどはほとんどこうやって安くしていますから宮内が特にどうのと言うことではありません。
ニコンの7X50ポロと10x70ポロが共通で作られていることからもお分かり頂けるかと。
但し、残念な事に今回はメインの7x50が裏目に出てしまいました。
プリズムハウスが小さすぎました。その為、プリズムにも制約が出来、結果色々と光学的な問題も多々抱えてしまったようです。
特に一番の問題はこれです。
瞳径が大きく明るい為に視野外からの迷光の影響をもろに受けてしまっています。(射出瞳の上下左右(右は写真ではほとんど写っていませんが)の半月状の光りがそうです)
覗いたとき、視軸からズレると(特に下方)実像とは別の虚像が見えてしまい凄く不快です。
同じように5x32にも出るのですが、瞳径が6mmとすこし小さいだけで影響はかなり減ります。
7x50も4cmに絞ると影響が無くなり、非常に覗きやすくなります。
日中のコントラストは先の5x32と同様素晴らしいですが、何故か見づらいんです。。。これ。
やはり日中は口径を絞るべきだと思いますが、せっかくの口径がもったいないですね。
思い切って3cmに絞ったらとても良くなりました。すごく見やすいんです。
コントラストも非常に良くなり、フレアの発生も抑えられて・・・って書いていて思ったのですが・・・あたりまえーーーーーーーー!
我が家にある7x50はすでにツァイスしか無いのでそれと見比べました。。。が、やっぱり価格だけの事はありますねぇ。ツァィスは像がカチッと締まっていますがどうもビノンはシャープなのにメリハリがありません。
すべてこれは迷光の影響で対策をもっとしっかりやるべきだと思います。
ちなみに接眼部がもげたお陰でプリズムを見ることが出来ましたが、こんなちっちゃいプリズム(ポロⅡ型ですから射出面のプリズムは小さくても良いのですが)だったんだとちょっと寂しくなりました。
像面は湾曲が非常に大きく中心と周辺ではかなり違います。
また、歪曲も多めですので不快に思う方も多々いるかと思います。これに近い歪曲をもった双眼鏡を探した所、スワロEL10x42が近いかなと思います。
レンズのコーティングはまずまず、IFの操作性は一般と違い左右非対称の回転方向なのでちょっと慣れが必要、重量は先の5x32が3cmとは思えないヘビーだったので7x50は違和感有りませんでした。
アイピースは一般のエルフレで特にこれ専用で作ったとは思えませんが見口はやはり専用として改良が必要だと思います。
接眼部はでかいので化粧的にこだわったローレット加工も今回は鷲掴みできるので不満はありません。
セミアポと言うことで色収差を確認したいのですが、曇天なので夜街灯で見てみます。日中は問題無しです。
化粧ビスは5x32が皿に対し7x50がナベ頭なのはちょっと気に入りません。
実視界は全回と同じ様に3m(但しピントが出ないので参考まで)と5mの位置から壁にスケールを当てて見える範囲を計ったところ前者が50cm、後者が83cmくらいとまぁ計算値としてはまたまた9.5度無かったけど9度はあるようなので見掛け63度でいかがでしょう?
接眼部に着いている化粧のシリコンOリングは今度は外れにくいので良いのですが、ここを掴んで廻すなんて無理、対物筒に着いている意味不明なOリングと共にいらんでしょう。対物のは特に外れやすいですし。
と言うことで外しちゃいました。その方がカッコ良いし・・・。
つらつらと簡単に書きましたが、瞳径7mmで広角は机上では魅力大なんですが、現実はやっぱり難しいんだなと思い知ったのでした。
無理失利にでも広角にすれば良いのか、それとも純粋な光学的性能を優先した方が良いのか、ちょっと選択に迷ってしまいそうです。
しかし、仮にこれらをクリアするとなると・・・結局コストに跳ね返ってしまいとても売れる物では無くなってしまう可能性大です。
それを知らしめてくれただけでも今回のビノンはマニアにとって有意義だったかと思います。
今度は実践でのレポをしばらく使ったら書こうかなと思います。