ねぎやんのしま人のたわごとパ-ト2

視覚障碍者、ねっしーのあれこれ日記・・・

2つのドイツ

2008-06-29 21:38:00 | ノンジャンル
久々に双眼鏡ネタ

まずはこの写真



2つ共同じツァイスのデルトリンテム

一つは160万台の1934年製、もう一つは220万台の1945年製です。

このデルトリンテムは1920年に生産開始、戦前の物はしばらくツァイスの技術師「ハインリッヒ・エルフレ」が考案した2-1-2で尚かつ視野レンズ終端面は浅い曲率の凹面が使われていました。
まだ当時のエルフレは今のように周辺像が良くなく、のちのベルテレが考案されました。

しかし
コーティングが開発される以前の物で、空気接触面が6面もある接眼鏡はすべてにおいてマイナスであり、光線透過率もそうとう低かったと言うことです。


そこで、光学兵器である双眼鏡用に広角で且つ空気接触面の少ない、周辺像の崩れの少ない接眼鏡の研究に着手していました。

そして、それが戦前ツァイスデルトリンテムの接眼部アイレンズの小さい物が目印の「リヒター」レンズを備えた新生デルトリンテムです。

3-1と言う2群4枚で第二面を非球面化することで、広視界且つ良像範囲の広い素晴らしい接眼鏡が出来上がりました。

同時に使用された物で皆さんのあこがれである「デルタレム、デルター」はデルトリンテムに遅れること数年でデビューしたのです。

ここで一つ謎があります。
果たして廉価版であったデルトリンテムに非球面は使うのか?簡素化したすべて球面の改良型リヒターを使ったでは?とか、いやいや、非球面の量産もツァイスなら可能であろう、それにあの視野の広さであの極端に少ない収差は非球面でないと無理だとか・・・マニアにとっても謎の部分であります。

まぁどちらにせよ、デルトリンテムが欲しい人は、この戦前のアイレンズが小さなリヒターを搭載した物をゲットしてください。
他のデルトリンテムより遙かに素晴らしく、双眼鏡の鏡の存在です。

視野はスカッとしていてコーティングが無いお陰で変な着色や色の偏りが少なく、リヒターのお陰で収差は少なく広々で、ノーコートとしては異例の明るさを誇っています。

また、400gと言う軽量なボディも機動性が高いです。

さて、問題の戦後の話しです。

そもそもツァイスは当初イエナに本拠地を置いて研究、開発を進めてきましたが、技術革新にはカメラは不可欠と少し東側(東独と言う意味ではありません)の町ドレスデンにカメラ工場を設立しました。これがIKON社ですね。

しかし、大戦後には東西分断、ドレスデンは旧ソ連領となり、イエナ市と同様西側(アメリカ統治下)にとって、ツァイスの技術がソ連側に流れるのを恐れ、東独領の中に孤立した都市ベルリン(ここだけぽっかりアメリカ領)へ技術者を引きずり込んだと言う歴史があります。


その西側(後の西ドイツ)で従事する事となったツァイス陣営が最初に拠点を置いたのが、ずっと南のハイデンハイムです。
但しここは腰掛け程度で実際は翌年に現在のツァイス中心拠点のあるオーバーコッヘンへ移転しました。

但しここでもカメラ部門を分社化し、東とは別のIKON社をシュトットガルトに設立、後年これが商標権の争いとなり、カールツァイスを東側が名乗れなくなったと言う事があります。

ツァイスなのに名のついていない製品を見かけますが、恐らくこの時代の東独物なんだろうなと思います。

さて、話しを戻して戦後のデルトリンテムは1948年を境にガラッと変わります。

それはソ連側が、それまでイエナで生産していた双眼鏡などの軍需産業を分散させ、イエナ市よりも西に位置するアイスフェルド(Eichsfeld)と言うど田舎に移転させました。

東西統一後、ドクター社売却後の2000年~数年まで、カールツァイスイエナ(カールツァイスとは裁判で負けて名乗れなかった。但し国内向けはOK)ブランドとして作られていました。

つまり、イエナ市で作られた双眼鏡としては、この240万番台初めだけで、以降はアイスフェルド工場生産品であり、真のツァイスフリークとしては・・・などというディープな話しでした。

アイスフェルド時代に入るとDDR表記(ドイツ民主共和国)が入り、マーケティング戦略としてこの時代の物には1Qマーク(ファーストクォリティですが、特に意味はありません。もちろん選別品でもありません。単なるマークです。)が記載されているのが特徴です。

カールツァイス商標権剥奪戦?において東側が負けてカールツァイスを名乗れなくなっても1QマークとJENAは消えませんでした。

後に和解としてカールツァイスイエナとして名乗ることが許され、ドクター売却後もしばらくはCARLZEISSJENAと記載されていましたね。

もっとも1970年以降の東独側双眼鏡はすでにカメラレンズで提携していたヤシカ(富岡を吸収した)、後に買収後京セラ、そしてそれぞれにOEM供給していたシグマ、チノン、リコーetc・・・とツァイスは一体どこで作っているのだ?と悩まされる時代に突入です。

ドクター社もイエナから引き継いで、ライセンス生産として日本製を許可していたのでしょうが、それにしてはゴチャゴチャの気がします。

それは双眼鏡自体にも「質の低下」として虚実に現れ、最後はもう悲惨な状態でしたが、ドクターに引き継がれた本家イエナは、アイスフェルド工場閉鎖を迎えるまで、その品質にこだわってきていたようですが、やはり採算の問題等で質の低下は免れなかったと言う寂しい最後で、それからは二度とCARLZEISSJENAは完全に消え去りました。
と、簡単に書きましたが、
すべては師匠などから聞いた話しのうろ覚えで、忘れないうちに書こうと思っていましたが、メンドかったので遅くなっちゃいました。

間違い等はご指摘頂ければ訂正削除致しますが、なんせうろ覚えですのでご容赦を。

戦前のリヒター搭載デルトリンテム、これだけはマルチコートで再販していただきたい双眼鏡と思いここに記載致しました。

びよんびよん

2008-06-28 17:57:54 | ノンジャンル
ばね指のその後

先週再度注射を打ってもらい、翌日いつもと違う看護士さんがレーザーを当ててくれた・・・があっちっち!

でも我慢した。
その翌日、急に指が軽くなった。
軽くなったと言う表現も変だけど、それ以外に形容する言葉が見つからない。

痛みはあるしひっかかりはあるのだけど、はじめて「どよーん」とした指の感覚から「サクッ」という軽快感を感じ取った。

と同時にひょっとしてレーザーの”熱め”がキーポイントの気がした。


翌日はまた元の人でぬるい・・・
翌朝はやっぱりすっきりしていない


そこで思い切って看護士さんに言ってみた。
「あのー、熱いくらいがちょうど良いみたいなんですけど」
「あっ、こないだ熱かった?ごめんなさいね」
「いえいえ、あのあとが調子良くて、多分熱い方がレーザーって効き目あるのではないかと」

「じゃあ少し長く当てますね」

と言うことで毎回「熱くして」と言っています。

その成果は?

出ていますよ、あれから急速に回復して今ではバネ現象はまったく起きていません。

看護士さんにからかわれてしまいました。
「最初は根岸さん絶望的な表情で半分ヤケになっていて、どーせ治らないんでしょって言ってましたよね」
思わず苦笑い、確かに言いました・・・だって最初はこんなんで治るのか?信用できなかったもん!

あれだけ痛がっていた会社の同僚(いろんな医者10件も回って改善せず)も早くも快調の兆しが見えてると喜んでいます。

やはり「熱め」のレーザーは効き目ありますぜ、旦那(笑)

あとばね指は再発率が物凄く高く6ヶ月以内に戻ってくる人は一部の統計では3割と言ってますが、もっと多く半数以上みたいです。

それはなんでかと言いますと、バネ現象が取れた=治ったではないと言う事だそうです。

腱鞘と腱が炎症を起こしてこぶが出来ているのですが、これを完全に無くさないと簡単に再発するらしいです。

なので地道に通ってくださいとのこと。
これをちゃんとやれば、まず再発はしないらしいです、なるほど。

指が動くと言うのは本当にうれしい

少しだけギター弾き始めました。

あーあ

2008-06-22 19:02:05 | ノンジャンル
ギター弾きてーなー

7000円で買ったギターのこと

買って即バネ指・・・
しかも治ってもリハビリ兼ねてさらに何ヶ月掛かるのかな?

腱鞘炎てーと「大したことねー」と世間一般論

しかし、バネ指はそれの重症・・・難治性の高いものとして有名だけど、一般には知られていないよな、俺も知らなかったし。

知らない人はバネ指で検索すると面白い

患者はどれも苦労している人の話しが多いにも拘らず、病院のホムペはどれも「簡単」に治るイメージを前に出しているんだから。

でも何とか早く治して、治療方針の手助けとしてここに記載したいもんだね。

さてと、で、ギターの話し



寺田楽器 TERADA NO.511 MORENA(モレナ)とは以前ご紹介した通り

ネックの材質がイマイチ分からないけど、トップがスブルース単板、他はオールメイプル(ボディも単板だと思う、裏の木目までトラ目が出ていますから)でほぼ間違い無いかと。

1950年くらい製、ナット、サドル共に牛骨、バインディングもひょっとしてプラじゃないかも?

ボディのサウンドホール周りのインレイ、ポジションマークは白蝶貝、ボディに描かれた花はなんと象嵌です。彫りや描き絵ではありません。スプルース表面を掘って違う木を嵌め込んであります・・・スゴイ!

現在でも中古入手は簡単みたいですね。ネット検索でもいくつか出てきます。

本来はガットではなくスチール弦を張るように作られたようです。
細めのネック、低い弦高からの想像ですが。

どの程度作られたのかとか当時の価格はまったく不明ですが、とても弾きやすくてバランスの良い音は、昨今の重たいギターとは一線を画すものかも知れません。

フラットトップ、ラウンドバックと、象嵌やインレイなどとても手間が掛かっているギターです。

夏至

2008-06-21 23:13:11 | ノンジャンル
今日は夏至ですね。

生憎の天気で11時に外へ出ましたが、薄日?で期待したのですが、影は出ませんでした。残念


でも日中ほとんど雨降りませんでしたから良かったかな?

今年はもうそんなに振らなくても良いんだよ、なんて都合の良いこと言ったって、自然相手ですからねぇ


雲の向こうにはギンギラの太陽が構えているんだよな・・・
社会人には辛いな。

学生がうらやましいと毎年この時期思うのでした。

蚊と対決

2008-06-21 23:09:10 | ノンジャンル
いよいよ蚊と対決の火蓋が切られましたね

で、会社でのはなし

会社ではホント蚊が多くて困る

あちこち刺されてかゆいのなんのって

キンカンは用意してありますが、即かゆみは止まりませんよね

キンチョールとか液体電子蚊取りは置いてありますが
一昨日、私は目撃してしまいました。


私の足元に電子蚊取りは置いてあるのですが、その上を悠然と飛んでいく蚊を・・・


ちっとも効いてねーじゃん!

これじゃぁ・・・

そういや我が家のもイマイチだよな

そこで、今年CMでも話題の置くだけ、吊るすだけの蚊取りを買って我が家で試しました。


これは今までの撃退とは違い寄せ付けないと言う発想のもの

取り付けて20日間経ちましたが、窓を開けているにも関わらず、蚊と一度もご対面していません。
但しハエは侵入してきましたが、こっちは夜おとなしいからまだええか?


けっこう使えそうだなと3つ買ってきました。

今年の夏はこれで乗り切れるかな?

たのもしい蚊取りですね。