買って3日目・・・バックがワレました・・・
信じられない、早すぎ~~~
弦も張りっ放しじゃないし温度湿度も安定しているエアコン無しの南向きの部屋に置いて一日3時間x2、4時間+朝1時間で吹っ飛びました。
こりゃ弦の張力を上げられないのですから実質ギターじゃないですよ・・・じゃなんなんだ?
飾りにするにも出来は悪いのでこのまま朽ちてしまいそうだしガット弦を張ったら最低な音質だし。
ゴミだ。
↓購入直後のインプレはここから・・・絶対に買わないように!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昔は台湾製と言うと現中国製が一般に出てくる前(中国領土だと主張、方や独立国家だ・・・と言う歴史的背景は抜きにして)で安物の代名詞でした。
でも今からすると台湾は世界各国がてこ入れした産業国だったりします。
私は台湾と言うと「バナナ」となってしまいます・・・本物の台湾バナナは激ウマです。
自転車ではついに台湾は世界NO.1の大国になってしまいました。
アルミはお隣韓国ユナンから仕入れているようですね。
で、今回その台湾製ギターを買うことにしました。
突然なんでかって?
いやー、あほーで私が呼ばれてしまいました(笑)
私の名前の入ったギターです。
メーカーは・・・サムズ工房と言う評判はボロボロのメーカーでそれ以前のアントニオなんとかと言うメーカーとどんぐりの背比べ的存在です。
とにかく派手な螺鈿が特徴で激安なのが初心者にはGOODです。
マーチンレプリカがやはり大半を占めていましてオリジナルは作っているのか不明です。
さて、今回はそれを紹介しましょう。
まず全体の写真です。
左側が今回のD-50モドキ、右は30数年前のホンマの初期型TF・Morrisです。
モーリスはW-50と言うTFロゴとしては最安値ですがこの機種から上はすべてとっぷはスプルース単板です。
現物はとても良い色に枯れていて飴色になっています。
バックはローズとメイプルの3ピースで当然合板(ベニヤ)です。
価格は5万円、私のはシリアルNO.20002・・・TFで2台目みたいです。(ホンマか?)
ちなみに指板のドットマークが四つ葉を崩したようなダイヤ型でパール色が最初期、次はそれが鉄?のような金属めいたものが埋め込まれているようです。大きさが小さくなったのですぐに分かります。
ここまではローズばかりでハカランダ合板は見たこと無いので多分無い気がします。
その後指板がD-41と同じ6角形のセル(アバロンは使っていない気が・・・)に変わりましたが、この時代(1970年代後期)はバックがローズとハカランダの合板の二種類が出回っています。
初期TF物は1975年発売と記憶しています。
宣伝で赤提灯で飲みながら「お前、象にフォーク聴かせてちどうするんだよ」と言うフレーズ今でも残像が残っています。
当時はどこのメーカーもすんごく良い木材を使っていたのは皆さんご存じの通りで私のスプルースも安いギターの割に目のしっかりしたキメの細かい物が使われていますし枯れ具合も非常に素晴らしいです。
同時期他のメーカーを買った人に色の渋さから羨ましがられたものです。
さて、モーリスはそれくらいにして・・・
まずサムズが来て驚いたのは結構重たいなです。
オール単板でなかなか良い板を使っているようです。
持ち上げたら・・・サラサラサラ
んっ?
ひっくり返したら・・・砂だか木くずだかゴミだかがワンサかと出てきました。
噂通りです、この辺は。
ギターのカタチをしたマラカスか?と思いました。
そして対面・・・これが5万ちょいのギターか?と思えるほど美しいインレイと握りやすいネックです。
細かく見るとやれ塗装がウレタンだとか傷スゲーとか飾りの質の悪さとか色々とありますがそんなこたぁどーでも良いじゃん!て笑い飛ばせるくらい良くできています。
とにかくキレイ♪
私の名前がはいっちょります(笑)
しかーも・・・ヘナチョコな書体とヘナチョコなレイアウトに大きさ・・・いやいや、文句言ってはイケナイ、タダで書いてもらったようなモンだからね。
ネックはツリーオブライフやりすぎバージョン?
キレイですね。
サウンドホール周りはちゃんとヘリンボーンですし・・・
ボディ全体・・・
かなり良い材料を使っています・・・がこれも無惨な姿になるのかな?
寝かせ(乾燥)が十分でなくひび割れがすぐに始まるらしいです。
再度にはこのギターはインレイ(装飾)が入っていません。忘れたか?
バックには綺麗なインレイが入っていますし板もかなり良いものが使われています。
さて、で隠していましたが私がこのギターでイチバン気に入らない部分・・・
お前は木魚かっ!
と突っ込みたくなるネックエンドの彫刻・・・いらんだろ、これは。。。
さて、肝心の音、と言う前に・・・フィンガボードは逆反り気味で弦高がエレキの様に低いっ、1弦~3弦(高音側)はビビります。
まぁサドルを変えれば良いか?
ブリッジは取れてすっ飛ぶなんてオチは無いでしょうね?
細部のいい加減さにちと怖くなってしまいます。
音は・・・昔のヤマハLシリーズの同価格帯に似ていますがバランスはもっと良く「なんでこんなヘンテコなギターなのに」と思わせられます。
そうそう、ドレッドノートタイプですがサイズは一回り小さく胴の厚みも小さい気がしますのでサラリとした音色です。
で、オークションでこんな事を書いた人がいました。
以下抜粋
・・・ ・・・
ネットでの評価で「悲しいほど良い音」と言った方がいましたが、まさにその通りで、「なぜこんなよい材をこんな風にしてしまったのか」という無念感と、
「なぜこんないい加減な作りでこんなよい音が出るのか」という不思議感で複雑な思いにかられます。
・・・ここまで・・・
ほんとこれらの言葉が言い当てています。
良質の木材がそれでなくとも減っていてしかもこんなギターに使われちゃたまったもんじゃありませんね(笑)
とくにギターは良い木材を贅沢に使う楽器でしかももの凄い数が作られています。
インレイだけならベニヤで作れば?なんてお節介をしたくなっちゃいます。
この出品者はその道のプロの方なのでしょうが、その方のホムペに「たかが 5-6万で落としたギターに文句をつけるのは、素人か
知ったかぶりの馬鹿野郎です」
以下ホムペより抜粋
http://kcgworks.blog9.fc2.com/blog-date-200702.html
その馬鹿野郎になっちゃいましたね(爆)
私は5万ちょいですし(本体51000円+ケース代4000円)前もってお勉強したので間違っても6万なんて入札しませんでしたので良かったです。
まぁ他の方も心得ているようで大体そんなもんで落札されています。
アントニオのギターも氏が輸入してオークションで販売していましたが安くしか落ちず採算合わないので辞めたとあります・・・そもそもその程度のギターと評価した一般人が正しくそれを高く売ろうとした人が馬鹿野郎なのでは?って事にならんかな。
まぁ私は楽してこいつを手に出来たのでありがたやーですけどね。
実はとても気に入っています・・・このままギターのカタチを保っていてくれればですが。。。
そのうち分解バラバラにならないですよね?
本当は美人で性格も良いのにわざわざ厚化粧して汚い服を着ているお手伝いさんのようなギターです?!