安物時計の世界ではマシなハミルトン
アメリカ産(と言う事になってる)の時計ですね。
実際はスイスETA社供給の通称エタポン時計
そもそもどこで作っているかワカラン
因みにロレックスも世界各国で作られてます。
近所のオバサンが某メーカーのバックを縫いつけているのを見てビックリしたけどブランドは顔に過ぎない、中身はどれだけ「ちゃんと」作ったかであってどこで作ったからでは無いのだからどーでも良いハズだけどねぇ
さて、でこのハミルトン、本来はプレスリーが映画でしていた事もありそこらへんから有名になって退役軍人に記念として渡したなどアメリカンなはずの時計なのだがラインナップはどれも普通で小振り
その中で有名なKhaki(まんまカーキ色でこの機種では枯れたと言う表現が合っているかも?)でクラウンマーク(ロレじゃねーよ)の物
わずか数年前まではゴロゴロしていた物です。
ところが突然ハミルトンが変な物を出し始め(もともとファッショナブルなモデルは多かったのですが)テクノスやエルジンの「コピー物」会社に変わりそうでやべぇと近所の時計屋に駆け込んだら(何せ6年も売れずに残っていた)時遅し、売り切れていた。
あっちこっち探すももう無いんだねぇ。。。
やっとオークションでワンオーナー物のちと程度悪し物だけどゲト出来ました。
裏は見たくないETAに安っぽくコートドジュネーブ(しかもローターにやったって意味ねぇ!本来地板の強度を上げるための技法)がしてあり地板は切削研磨傷を残したヘヤーラインにメッキした物です。
それでも外国産(?)安物ですが中身は他社の同価格帯と比べてもかなりマシ。
全体としてもとてもリーズナブル
ブレス、革ベルトにノマトモなケースがついて定価35000円、実売28000円程度で売られていた。
実はこんな時計こそ無駄が無くそこそこ遊び心があって適価で売られているのでもっと広めた方がとは思う。
でもねぇ、そこは機械式、日本の時計商のほとんどがOH代をふっかけた為にまるで広まらない・・・そらそーでしょ、定価で35000円の物にOH代45000円とか言われたら・・・
単に分解して洗浄液に放り込んで一晩経ったら上げて乾燥させて組み込み、オイルを指して調整しておしまい・・・
高度なムーブは別として量産のこんなムーブはせいぜい6000円くらいしか払う気がしないよ。
それか壊れたら修理に出す方が利口、そんな事したら本当に修理不能になっちゃうって言うバカは勝手にOHに3年ずつ出せば良い。
だって壊れたとしてもメーカーに出せば少なくとも「35000円」以上は取られないからねぇ・・・ムーブ供給が絶たれるまでは。
完全に壊れるまでノーメンテで時計は何年持つか?楽に10年は動くでしょうね、かなり遅れますが日差1分くらいは無視、それがいやならクォーツ買えでしょ。
機械式のオーバーホール代は高過ぎですよ、業者間で儲け過ぎ・・・
勘違いしては困るのですが時計職人はボッタくって無いのですが間の業者がイカン
もっとも組織でボッタクリなところもありますけどね。
ETAのこの安物ムーブ、分解と組み立てをそのまま普通の職人がやったって1時間もあれば出来るらしい。しっかり調整や洗浄作業は別としても2時間で十分完了出来る作業です。
オイラは勉強がてらやったら半日掛かったけど(それでも半日ですから・・・
その自分で分解した奴はロシアの時計に放り込んでありますけど(笑))その程度のムーブで特殊技術とか言われても・・・
まぁノートパソコンの液晶修理と似たところがありますね。人件費って奴ですか。
(メーカーで9万とか言われたけど自分で直したら部品代5000円でしたから・・・)
日本は適正価格を貫く良い国だったのですが商社やブローカーが幅を利かせるようになっておかしくなりましたね。
職人さんが可愛そうだ。