最終日は大急ぎでヌプカを午前中に出発です。
朝食を取った後は、ヌプカの掃除、そして最後の実習「ミドルネーム」
自分の夢を実現するために、その力づけになるコトバを苗字と名前の間に入れて、大声で宣言します。
高原から、十勝平野を見下ろす場所にたって、世界中に響き渡るような声で!!!
ボクのミドルネームは、「シバサキ グレート カズタカ」
もうずっと、このミドルネームを叫び続けています。
毎年変える子どももいれば、ボクと同じように同じミドルネームを宣言する子どももいます。
さて、この最後の最後の実習で一年生のSIYクンが・・・・。
恥ずかしいのか、人前で何かを言うことを極端に嫌がります。
チームごとに宣言していくのですが、SIYが宣言しないので、チーム全員がかかわります。
SIYは、みんなから応援されればされるほど、小さくなっていくようにも見えます。
かつて、中学生で参加した一人の女子が、結局宣言できずに終わってしまったことがありました。
SIYと同じ理由で、やっぱり恥ずかしくて声が出せない・・・・。
とても残念で、ボク自身悔しい思いをした体験でした。
でも、結局彼女は、帰りのバスの中で宣言できたのです。
バス中、大声援がわき上がったのを覚えています。
さて、SIYクン。
「やるのもいい、やめるのもいい、自分で決めろ!」
ウッディの言葉に、ずいぶん長い時間をかけて出した結論が「やめる」
これにびっくりしたボクは、ついに我慢しきれずに「チョットマッター!!」
しばしばチャレンジです。
今回はサポーターでしたから、あまり口出しはしないようにしていたのですが、さすがにこのときだけは我慢しきれませんでした。
「コッラーッ!SIY! 4泊5日、1年生のお前が、山登りも、マウンテンバイクも、ナイトハイクもぜーんぶやりきったのに、最後のこの実習をやめて帰るのか―――ー!」
「やめたい理由は聞かない!ただ、今までぜーんぶやってきたのに、最後の実習だけやらなかったって父ちゃんと母ちゃんに帰ったら言うのか?」
「それとも、怖かったけど、恥ずかしかったけど、ボクぜーんぶやったよって言いたいのか?」
「ドッチナンダーーーーーーー!!」
半分脅しのようなものだったかもしれません。
でも、SIYがここまでどれほどハードな体験をやり遂げてきたのか、ボクもみんなもよく知っています。
そんなSIYが、最後の最後でやめてしまうなんてとても認めることはできなかった。
半分泣きそうな顔をして、SIYは、前にたちました。
そして、ちゃんと宣言したんです。
「サトー 練習する SIY」
消え入りそうな声でした。
みんなにはとても聞こえないほど小さな声でした。
でも、みんな耳を澄まして聴いていました。
しっかりと、SIYのミドルネーム宣言を聞きました。
SIYの小さな胸の中で、あの宣言は今でも響き続けているはずです。
みんなの声援とともに。
空港で、見送りのとき、SIYは北海道の子どもなので、ガラス越しに東京に帰る子どもたちを見送ります。
今回ボクも後片付けで居残りでしたので、SIYと一緒に見送りをしていました。
ガラス越しに子どもたちとじゃれ合っているうちに、ふと見ると、手ごろのちょうどいい高さのふみ台がありました。
「おいSIY!ここに乗って、みんなに向かってミドルネームやれ!」
ボクの乱暴なフリに、SIYはさほどイヤがりもせずに、ニコニコしながらそのふみ台に乗ります。
そして、見送り側に一般の人がたくさんいる中でちゃ―んと叫んだんです。
「サトー 練習する SIY!!!」
お母さんは、SIYが人前で話せないことを何とかしたくて、このグロースに彼を送り込んだようです。
SIYが宣言している姿を、後ろから父ちゃんと母ちゃんが見守っていました。
「うれしいだろうな、かあちゃん」
勝手に、気持ちが高まってウルウルしてしまいました。
4時の飛行機に乗り込む子どもたちを見送り、網走方面に帰るSIYたち家族と別れを告げ、ボクとのりんこ、そしてりえと富さんで、またヌプカに戻ります。
すべてをやり終えて、疲れとともに押し寄せてくる満足感を味わいながら・・・。
朝食を取った後は、ヌプカの掃除、そして最後の実習「ミドルネーム」
自分の夢を実現するために、その力づけになるコトバを苗字と名前の間に入れて、大声で宣言します。
高原から、十勝平野を見下ろす場所にたって、世界中に響き渡るような声で!!!
ボクのミドルネームは、「シバサキ グレート カズタカ」
もうずっと、このミドルネームを叫び続けています。
毎年変える子どももいれば、ボクと同じように同じミドルネームを宣言する子どももいます。
さて、この最後の最後の実習で一年生のSIYクンが・・・・。
恥ずかしいのか、人前で何かを言うことを極端に嫌がります。
チームごとに宣言していくのですが、SIYが宣言しないので、チーム全員がかかわります。
SIYは、みんなから応援されればされるほど、小さくなっていくようにも見えます。
かつて、中学生で参加した一人の女子が、結局宣言できずに終わってしまったことがありました。
SIYと同じ理由で、やっぱり恥ずかしくて声が出せない・・・・。
とても残念で、ボク自身悔しい思いをした体験でした。
でも、結局彼女は、帰りのバスの中で宣言できたのです。
バス中、大声援がわき上がったのを覚えています。
さて、SIYクン。
「やるのもいい、やめるのもいい、自分で決めろ!」
ウッディの言葉に、ずいぶん長い時間をかけて出した結論が「やめる」
これにびっくりしたボクは、ついに我慢しきれずに「チョットマッター!!」
しばしばチャレンジです。
今回はサポーターでしたから、あまり口出しはしないようにしていたのですが、さすがにこのときだけは我慢しきれませんでした。
「コッラーッ!SIY! 4泊5日、1年生のお前が、山登りも、マウンテンバイクも、ナイトハイクもぜーんぶやりきったのに、最後のこの実習をやめて帰るのか―――ー!」
「やめたい理由は聞かない!ただ、今までぜーんぶやってきたのに、最後の実習だけやらなかったって父ちゃんと母ちゃんに帰ったら言うのか?」
「それとも、怖かったけど、恥ずかしかったけど、ボクぜーんぶやったよって言いたいのか?」
「ドッチナンダーーーーーーー!!」
半分脅しのようなものだったかもしれません。
でも、SIYがここまでどれほどハードな体験をやり遂げてきたのか、ボクもみんなもよく知っています。
そんなSIYが、最後の最後でやめてしまうなんてとても認めることはできなかった。
半分泣きそうな顔をして、SIYは、前にたちました。
そして、ちゃんと宣言したんです。
「サトー 練習する SIY」
消え入りそうな声でした。
みんなにはとても聞こえないほど小さな声でした。
でも、みんな耳を澄まして聴いていました。
しっかりと、SIYのミドルネーム宣言を聞きました。
SIYの小さな胸の中で、あの宣言は今でも響き続けているはずです。
みんなの声援とともに。
空港で、見送りのとき、SIYは北海道の子どもなので、ガラス越しに東京に帰る子どもたちを見送ります。
今回ボクも後片付けで居残りでしたので、SIYと一緒に見送りをしていました。
ガラス越しに子どもたちとじゃれ合っているうちに、ふと見ると、手ごろのちょうどいい高さのふみ台がありました。
「おいSIY!ここに乗って、みんなに向かってミドルネームやれ!」
ボクの乱暴なフリに、SIYはさほどイヤがりもせずに、ニコニコしながらそのふみ台に乗ります。
そして、見送り側に一般の人がたくさんいる中でちゃ―んと叫んだんです。
「サトー 練習する SIY!!!」
お母さんは、SIYが人前で話せないことを何とかしたくて、このグロースに彼を送り込んだようです。
SIYが宣言している姿を、後ろから父ちゃんと母ちゃんが見守っていました。
「うれしいだろうな、かあちゃん」
勝手に、気持ちが高まってウルウルしてしまいました。
4時の飛行機に乗り込む子どもたちを見送り、網走方面に帰るSIYたち家族と別れを告げ、ボクとのりんこ、そしてりえと富さんで、またヌプカに戻ります。
すべてをやり終えて、疲れとともに押し寄せてくる満足感を味わいながら・・・。
いい顔してたんだろうな~☆
子ども達は皆の「愛」をいっぱい受け取って大きくなれるんですね。
今年も感動をありがとうございました。
グロースの出来事に少しでも触れる事が出来て、本当に毎回楽しみに読ませて頂いています。
ブログでこんなに感動しちゃうんだから、現地はそれはそれは言葉にならない感動だったんだろうなぁ~
皆さん、本当にお疲れさまです。
そして関わって下さってありがとうございます。
グロース最高!!
フォローアップで皆さんにお会い出来るのを楽しみにしています。