しばらく、ボクは、子どもたちに任せて、ほかの用事をしていました。
戻ってみると、ちょうど4年生のマサヤが、違うグループに移ろうとしてまたもとに戻ったところでした。
「うつろうと思ったんだけどぉ・・・親戚が多いので、やめることにした。
親戚は、ふだんでも話すことができるしぃ、グロースでは違う人と話したほうがいいから」
移ろうとしたグループには、マサヤのいとこが3人もいたのです。
とたんに、こう着状態の「原因」が、親せき3人集まっている列に向けられます。
でも、「原因」はもう一つありました。
コウタロウのグループは、男の子ばかりで女子が一人もいないのです。
この二つの問題だけが「原因」ではありません。
そのことに気付いている子どもたちも、原因を作っているのです。
そして、気づいていない子どもも、この状態を作り出している一人なのです。
「すべては自分と関係があり、自分がこの状態が作り出している一人である」
このことを、子どもたちは、こんなグループづくりからも体験し学んでいくのです。
「自分の考えを言おうよ」
子どもたちのだれかが、このことを思い出させました。
ぽつりぽつりと、話が始まります。
と、突然、なにも言わないまま、2年生のケンイチロウが動きました。
なんと、グループを移ったのです。
それも、男子ばかりのコウタロウのグループに・・・。
「なんじゃ、コイツは!」
ボクの心の中では「ケンイチローーー!」と叫んでおりました。
しかしきっと彼なりの何か意味があるのでしょう。
しばらく様子を見ることにしました。
当の親せき3人組みは
「このグループで頑張れる」
「このグループがいい」
と、そろって同じ意見を言います。
でもほかの子どもたちは
「違うグループでチャレンジしたほうがいいと思う」
「親戚同士より、ばらばらになったほうが新しい友達が作れると思う。」
すると、こんどは初参加の1年生、コトハが動きます。
なんと、コウタロウのグループに行きました。
これで、ようやく一人、女子が加わりました。
毎年、このグループづくりで感じることは、
リーダーは誰かが「集まってくるのを待つだけ」
そして、みんなのために冒険してグループを移動するのは低学年
今回も、ほぼ同じでした。
すると、3人組みの1人、ミウが泣き始めています。
何か、自分の意見を言いたいらしいのですが、涙で言葉になりません。
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そして、泣きながらミウもコウタロウのグループに・・・。
ミウは、「いつも親戚と一緒にいるから、違うグループで頑張りたい」と涙ながらにようやく意見を言いました。
子どもたちは、自分の考えを上手に表現することはできません。
小さな体と、おさない心の中で、とても大きな冒険をしているのです。
グループを決める。
簡単なことのようですが、子どもたちは、この瞬間に大きな選択や決断をしているのです。
ボクたちは、どれだけ、この子どもたちのような冒険をしているでしょうか。
最近、ボクは「何を決めた」かなぁ・・・・。
決めると、人生が前に進むってことは、知っているんですけどね。
ところで、コウタロウのグループの人数が増えてしまいました。
「ケンイチロウ」とボクは呼びかけました。
「男子ばかりのグループに、ケンイチロウが移ったら、もっと男子ばっかりになっちゃたぞー。どうしてそこに移ったのか、みんなに教えてあげてくれ。」
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ケンイチロウは、しばしばが大きな声で聴くと、いつも半べそになりながら答えます。
「ソレガ・・・タダシイト・・・オモッタカラ」
「えっ!」
意外な答えでした。
気まぐれに移ったんだろうとしか考えられなかったボクは、とても恥ずかしかった。
ケンチロウハは、ケンチロウなりに、一生懸命に考えた末の結論だったんです。
すると、彼はまた突然、ミウのいたグループに移りました。
「おい、どうしてそっちに移るんだ?」
「ミンナノタメニ・・・コッチノホウガイイト・・・オモッタカラ」
こいつは、すごいやつだ。
彼は決して犠牲ではなく、本気に、みんなのためを思って「協力するため」に移動したんです。
小学校の2年生。
カンドウ・・・です。
しばらく、このグループで本当にやっていくのかどうか、リーダーたちが確認していました。
そして、ようやくグループ成立。
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中断はありましたが、40分以内で作り出しました。
今回のグロース最初の大承認です。
グループの名前を決めてから(ハラヘッター)・・・ようやく、お昼ごはんです。
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戻ってみると、ちょうど4年生のマサヤが、違うグループに移ろうとしてまたもとに戻ったところでした。
「うつろうと思ったんだけどぉ・・・親戚が多いので、やめることにした。
親戚は、ふだんでも話すことができるしぃ、グロースでは違う人と話したほうがいいから」
移ろうとしたグループには、マサヤのいとこが3人もいたのです。
とたんに、こう着状態の「原因」が、親せき3人集まっている列に向けられます。
でも、「原因」はもう一つありました。
コウタロウのグループは、男の子ばかりで女子が一人もいないのです。
この二つの問題だけが「原因」ではありません。
そのことに気付いている子どもたちも、原因を作っているのです。
そして、気づいていない子どもも、この状態を作り出している一人なのです。
「すべては自分と関係があり、自分がこの状態が作り出している一人である」
このことを、子どもたちは、こんなグループづくりからも体験し学んでいくのです。
「自分の考えを言おうよ」
子どもたちのだれかが、このことを思い出させました。
ぽつりぽつりと、話が始まります。
と、突然、なにも言わないまま、2年生のケンイチロウが動きました。
なんと、グループを移ったのです。
それも、男子ばかりのコウタロウのグループに・・・。
「なんじゃ、コイツは!」
ボクの心の中では「ケンイチローーー!」と叫んでおりました。
しかしきっと彼なりの何か意味があるのでしょう。
しばらく様子を見ることにしました。
当の親せき3人組みは
「このグループで頑張れる」
「このグループがいい」
と、そろって同じ意見を言います。
でもほかの子どもたちは
「違うグループでチャレンジしたほうがいいと思う」
「親戚同士より、ばらばらになったほうが新しい友達が作れると思う。」
すると、こんどは初参加の1年生、コトハが動きます。
なんと、コウタロウのグループに行きました。
これで、ようやく一人、女子が加わりました。
毎年、このグループづくりで感じることは、
リーダーは誰かが「集まってくるのを待つだけ」
そして、みんなのために冒険してグループを移動するのは低学年
今回も、ほぼ同じでした。
すると、3人組みの1人、ミウが泣き始めています。
何か、自分の意見を言いたいらしいのですが、涙で言葉になりません。
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そして、泣きながらミウもコウタロウのグループに・・・。
ミウは、「いつも親戚と一緒にいるから、違うグループで頑張りたい」と涙ながらにようやく意見を言いました。
子どもたちは、自分の考えを上手に表現することはできません。
小さな体と、おさない心の中で、とても大きな冒険をしているのです。
グループを決める。
簡単なことのようですが、子どもたちは、この瞬間に大きな選択や決断をしているのです。
ボクたちは、どれだけ、この子どもたちのような冒険をしているでしょうか。
最近、ボクは「何を決めた」かなぁ・・・・。
決めると、人生が前に進むってことは、知っているんですけどね。
ところで、コウタロウのグループの人数が増えてしまいました。
「ケンイチロウ」とボクは呼びかけました。
「男子ばかりのグループに、ケンイチロウが移ったら、もっと男子ばっかりになっちゃたぞー。どうしてそこに移ったのか、みんなに教えてあげてくれ。」
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ケンイチロウは、しばしばが大きな声で聴くと、いつも半べそになりながら答えます。
「ソレガ・・・タダシイト・・・オモッタカラ」
「えっ!」
意外な答えでした。
気まぐれに移ったんだろうとしか考えられなかったボクは、とても恥ずかしかった。
ケンチロウハは、ケンチロウなりに、一生懸命に考えた末の結論だったんです。
すると、彼はまた突然、ミウのいたグループに移りました。
「おい、どうしてそっちに移るんだ?」
「ミンナノタメニ・・・コッチノホウガイイト・・・オモッタカラ」
こいつは、すごいやつだ。
彼は決して犠牲ではなく、本気に、みんなのためを思って「協力するため」に移動したんです。
小学校の2年生。
カンドウ・・・です。
しばらく、このグループで本当にやっていくのかどうか、リーダーたちが確認していました。
そして、ようやくグループ成立。
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中断はありましたが、40分以内で作り出しました。
今回のグロース最初の大承認です。
グループの名前を決めてから(ハラヘッター)・・・ようやく、お昼ごはんです。
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でも大人になるにつれて本当の「決める」ってことの大切さを軽視しがちになってしまう。でもグロースっ子はここで気づき体験した事を胸に刻み大人になっていくなんて羨ましいかぎりです。
でもその場所で一緒に共有できたイントラ・サポーターもちょっと羨ましいですね。
でも、その自然を彩るのは、そこで過ごす人の命の輝きです。
このグロースは、子どもたちの為でもあり、そこに集う大人たちの為でもあるのです。
ボクは、毎年、その輝きの中にいられます。
いくつになっても、ここに来るってことは、ボクも、輝くってことなんですよ!素敵でしょ?