自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

コミットメントとデタッチメント

2014-07-11 07:22:42 | ひとり言
結局、昨日の夜は自宅にいたために、直接の台風の被害を実感することはなかった。


朝起きても、さほど台風の気配は消えていたし。


夜な夜な 『デタッチメント やさしい無関心』 という映画を観た。


内容は分からないまま、題名に惹かれて録画をしておいた作品。


アメリカの高校生を中心とする教育界の現実を淡々と語る内容だった。


けっしてエンターテインではないけれども、一言一言に重みがあって心に残る作品だった。


デタッチメントは、分離とか無関心とかを現すけれども、ボクなりのぴったりとした日本語が見当たらない。


対極にある言葉が、「コミットメント」


こちらの方が、だいぶポピュラーかもしれない。


人間関係に絞って言えば、深いかかわりを意味する言葉。


この 「デタッチメント」と 「コミットメント」は、 まさに、現代のボクたちが同時に抱えているものと言えるかもしれない。


希薄な人間関係と、その反面ものすごく人を求めている心理。


人とつながりたいと言いながら、そのつながり具合はあまり深めようとしない。


でも、本当はみな自分の居場所を求めそれを探している。


この映画に出てくる若者も、そして教師たちもみな、自分の居場所を求めながら大切なものを失い続けている。


まるで、天災のように人間の力ではどうすることもできないもののように。


列島を走り抜けた台風の被害を見ていると、そのあきらめにも似たむなしさを感じてしまう。


でも、やっぱりボクたちは大事な何かを生涯を求めて探し続けているんだと思う。


あきらめたようでいて、決してあきらめてはいない。


それを、人前ではかっこ悪くて出さないだけで、本音のかかわりを望んでいる。


映画の最後のシーンで、ボクは救われた。


そうだよね、やっぱりそうだよねって、一人涙を浮かべていたのであります。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿