自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

あなたならどうする?

2015-06-29 08:59:15 | ひとり言
なんとなく、心にもやもやしたまま残っていることがある。


いや、たいしたことではないのだけれども、あの瞬間の自分があんまり自分らしくなくて、きっと今でも心に残っているんだと思う。


あるパン屋さんでの出来事。


いろんな美味しそうなパンが何段にも陳列されている。


いくつかのパンを物色して、移動したところ、ボクが欲しいと思うパンの前に子どもがいる。


おそらく5-6歳の女の子。


取りたいパンがあったけれど、その前で待っていると、突然その女の子が


「 ゴホゴホッ、ゴホゴホッ 」 と、激しい咳をする。


それも陳列棚に向かって。


そしてさらに、「 あっ、私このパン欲しい 」 と言って、ウィンナ入りのパンに手を伸ばし、パンからはみ出したウィンナをつまんだ。


たしかにつまんだ。


ボクの後ろで他のパンを物色しているような気配の母親が、


「 やだ、あんたのパンは買わないよ 」


「 えーっ、なんでー、欲しいよー 」 と言って、その子はその手を放した。


そして、母親のもとへ。


これを目撃してしまったボクは、唖然茫然。


ボクは、一瞬迷ったのちに、結局、目の前にある買いたかったパンを取るのをやめた。


そしてそのままレジへ。


しばらく、いろいろ考えていた。


「 女の子にきちんと伝えるべきだった 」


「 いや、母親に伝えて、せめてあのパンを買わせるべきだった 」


「 今でもまだ間に合うぞ、伝えに行け、ほらすぐそこにいるぞ 」


「 せめて女の子が、パンの前でせき込み、おまけにパンに触っていた、と店の人に伝えるべきか 」


「 いや、実は、そんなことは日常茶飯事で、知らずに買っていただけだったのか 」


「 気にしすぎだろ、お前は潔癖症か、違うだろ? 」


これ、土曜日のこと。


些細なことなのに。


まだ、心にもやっと残っている出来事だったのであります。


あー、これで少しスッキリした。






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