通院のため、昨日は母親のいる施設に行った。
以前から、頼まれていたことがあった。
「ほら、桐の箪笥があるでしょ。あの一番上に、写真がいろいろあるから持ってきて」
探してみると、古いアルバムや整理されていない写真が見つかった。
そして、昨日、母親のところへ持っていった。
「あー、懐かしいねぇ。」
もうすぐ89歳を迎えようとしている母親のこのひと言に、その尊い時間を過ごしてきた重みが伝わってくる。
「あー、これはおばあちゃんと一緒に行った那須の写真だねぇ」
「これは、あんたがまだ小さかったころの、、、、」
思い出は尽きない。
古いアルバムには、モノクロの母親の写真がたくさんあった。
それも若いころの写真。
ボクが知らない人生を生きていた頃の母親が、笑っている。
体が不自由で、思うようにいかない歯がゆさはあるだろうけれども、息子としてはいつまでも生きていてくれることがうれしい。
そう言えば、昨日はあんまり愚痴っていなかったなぁ。
ちょっとした回想療法だったのかもしれない。
「ところで、なんで写真持って来いって言ったの?」
「遺影だよ遺影。死んだときに、変な写真使われちゃかなわないからね。」
まだまだ意識は明晰。おかげさまで、お迎えはまだまだ先のようであります。
以前から、頼まれていたことがあった。
「ほら、桐の箪笥があるでしょ。あの一番上に、写真がいろいろあるから持ってきて」
探してみると、古いアルバムや整理されていない写真が見つかった。
そして、昨日、母親のところへ持っていった。
「あー、懐かしいねぇ。」
もうすぐ89歳を迎えようとしている母親のこのひと言に、その尊い時間を過ごしてきた重みが伝わってくる。
「あー、これはおばあちゃんと一緒に行った那須の写真だねぇ」
「これは、あんたがまだ小さかったころの、、、、」
思い出は尽きない。
古いアルバムには、モノクロの母親の写真がたくさんあった。
それも若いころの写真。
ボクが知らない人生を生きていた頃の母親が、笑っている。
体が不自由で、思うようにいかない歯がゆさはあるだろうけれども、息子としてはいつまでも生きていてくれることがうれしい。
そう言えば、昨日はあんまり愚痴っていなかったなぁ。
ちょっとした回想療法だったのかもしれない。
「ところで、なんで写真持って来いって言ったの?」
「遺影だよ遺影。死んだときに、変な写真使われちゃかなわないからね。」
まだまだ意識は明晰。おかげさまで、お迎えはまだまだ先のようであります。
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