自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

エボラ出血熱に思うこと

2014-10-26 09:50:26 | ひとり言
エボラ出血熱の感染者が10000人を超えたという。


空気感染はしないらしいけれども、血液や分泌物から感染するという。


日本にいて、自分には縁がないと思いつつも、万が一を考える恐ろしい。


想えば、人類は、細菌感染症と闘い続けてきている。


ハンセン病、 マラリア、腸チフス、結核、コレラ、破傷風ペスト、赤痢、梅毒、チフス、、、、、


最近では豚や鳥のインフルエンザも、さらにはエイズも死に至ることがある。


一つ撲滅すれば、また新しい感染症が生まれてくる。


いや撲滅したつもりが、今年の夏は、撲滅していたはずのデング熱まで登場した。


次から次に人類に新しい試練が与えられる。


こう言った現象には、どんな意味があるのだろうか。


深層心理のスタンスでは、その「原因」を突き止めていくのではなく、「目的」を探していく。


なぜ?ではなく、その現象にはどんな意味があるのか?と言う問いかけである。


死に至る病は、誰にとっても恐ろしい。


死は、ボクたち生きているものにとって、いまだに経験したことのない闇の事象。


ユングは、この闇に対する恐怖を「シャドウ」と言う元型で説明した。


恐怖につながる、暗闇や死はボクたちの普遍的無意識層に存在する「影(シャドウ)」と言う元型によるものであり、それはなくならない。


大事なことは、その恐怖を対象が持つエネルギーのせいにするのではなく、自分がもつ「影」そのものに向き合うことが、自己実現につながっていく。


ちなみに、「自己実現」と言う言葉はいつものまにか「なりたい自分になる」式の、自分の夢や望みを獲得していくための用語になってしまったけれども、そもそもは違う。


ユングが示した「自己実現」は、分離されてしまった自我を自分の自己と統合してくプロセスのことだった。


影と向き合うことは、誰にとっても恐怖を伴うし、それを嫌う。


だからと言って、その影から逃げてばかりでいても、その影はいつまでも追いかけてくる。


ゲド戦記を読むと、そのことがよくわかる。


嫌いな上司がいるから、人間関係がうまくいかないからと言って、職場を変えても、その新しい職場でも人間関係で悩むようなものなのだ。


結局は、自分のうちにある「影」と向き合っていかなければならない。


誰のせいにもできないのである。


次回の自己分析のクラスのテーマは、この「影」について。


今から、楽しみ、じゃなくてフフフ、怖いなぁ。



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