自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

天海祐希『蒼の乱』

2014-04-24 06:25:32 | 舞台
大野御夫妻が、10数年来のファンだという「劇団新感線」


前回は、「鉈切り丸(なたぎりまる)」に、そして、昨晩は『蒼の乱』に誘ってもらった。


渋谷のヒカリエのシアターORBは、2度目だけれども、新しいだけあって素敵なホールだ。


まだ、明るいうちにカフェレストランでシャンパンを飲み、4時間にも渡るという舞台にワクワクする。


物語は、「平将門」。


ボクは歴史には疎くて、将門といえば、首?うーん生首か?なんて程度で、どんな時代にどんな生き方をしたのかも知らない。


やはり舞台に行く前に、ちゃんと調べておかなくちゃいけない。


史実に基づいているのかどうかさえもわからないまま、ただただ舞台を楽しんだ。


松山ケンイチ演ずる将門と、唐国(執つ国)から来たという天海祐希演ずる蒼馬の、朝廷から東北坂東を守る迫力ある舞台だった。


舞台の内容を批評するなんてことは、ボクにはできない。


だけれども、舞台が、日常から数時間だけ非日常を体験することは、日常を活性化させてくれることはよく知っている。


日常のマンネリズムは、ときに自分の生き方を膠着させてしまう。


忙しさに飲み込まれている自分を解き放つために、温泉に浸かったり海外に出かけたりする。


でも、ボクはやはり「物語」の中に飛び込んでいくことが好きだ。


そして、この舞台は、十分にその役割を果たしてくれた。


将門の一途な生き方、そして一途だからこそ将門の苦しみに共感する。


「どうして、よかれと思ってやったことが裏目裏目に出るんだ」と葛藤し苦悩する将門。


ボクの現実の中には戦いも裏切りもないけれど、葛藤や苦悩はいくらだってありますからね。


それにしても、天海祐希さん、美しい。


客席の通路を通り抜けるときに観た彼女は、かっこよかった。


それになんと、お顔が小さいこと。


それに反して、ボクの前の座席の男性の頭はでかかった。


目の前に並んでいる頭の中でもひときわでかいその頭によって、舞台の中央だけが少しだけ見えなかったほど。


まぁ、そんなことは問題にならないほどに、ボクはのめり込んで観させてもらったのだけれど。


年に一、二回だけれど、こんな非日常の体験はありがたい。






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