自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

『怒らないこと』 アルボムッレ・スマナサーラ

2010-12-14 07:05:44 | おもしろかった本
毎日、怒りの種は、いくらでも転がっています。


しょっちゅう、世間や組織、そして自分に文句を言っている人も山ほどいます。


怒っている人のそばには、出来れば近寄りたくはありません。



ボクは、ちっちゃいころによく、「あんたは短気だね」とか「怒りんぼ」とか言われたことを思い出します。


必然的に「怒ることはよくないこと」という方程式をもつようになるのです。



アルボムッレ・スマナサーラ


この何とも不思議な名前を耳にしたのは去年のスタッフ旅行でした。




建仁寺の塔頭にある両足院で座禅をした時のこと。



副住職からその名前を聞きました。



スマナサ―ラさんは、スリランカの初期仏教の僧侶です。


長年日本に住み、数々の本を執筆し多くがベストセラーになっています。
(日本語で書いているらしいです)



『怒らないこと』



この本によると、「怒り」が生まれると「喜び」を失うという事が書いてあります。

怒ると、心が破壊される、だから怒ってはいけません・・・・と言うことです。





でも、正直なところ、怒りは突然やってきてしまうのですから制御なんかしようがないようにも感じます。


ブッダは怒る事を真っ向から否定したのだそうです。



怒らない事、怒らない人が幸せを得る。


こういったことの理由をブッダの教えをもとに説いてくれている本なのです。



アートセラピーでは、感情の発散をさせることがよくあります。


もちろん怒りも思いっきりアートで表現する事があります。



これも、心を破壊してしまうのだろうか、と少し心配もしましたが、どうやらそうではなさそうです。



怒りに呑み込まれてしまうこと、それは不幸なことです。


でも怒りとともにある爆発的なエネルギーは、生きる上でとても大切な力でもあるのです。




でもせめて今日一日は、目覚まし時計にも、満員電車の隣のオヤジにも、職場のあん畜生にも、怒りを燃え上がらせて心を奪われないようにしたいものです。




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