子ども未来のスタッフののりちゃんは、時折面白い本を貸してくれる。
先日デスクに、
「とってもいい本でしたので、オススメします。おばあちゃんが 人生のキビを中学生の孫に おしえてくれるのが いいんです」
っていうメモと一緒に、本を置いてくれていました。
昨日は丸一日ものすごい雨と風でした。
最近お休みをしていないのもあって、ちょうどいいからって家でのんびり過ごすことにしました。
そして、手に取ったのが、この『峠のうどん物語』重松 清
メモにあったように、高校受験を控えた淑子ちゃんの視線で描かれている。
修行を終えて独立した、淑子ちゃんのおじいちゃんが、峠に開店したうどん屋さん。
無口で、頑固なうどん一筋の職人。
そして、おしゃべりで、いろんなことを教えてくれる人情味あふれるおばあちゃん。
特段の事件も起きないし、感動的な終わりがあるわけじゃない、でも、なんだかほっとするお話。
このうどん屋さんの前に、市が葬儀場を建設して以来、お客さんはもっぱら通夜や告別式帰りの人ばかり。
なんとなく湿っぽく笑い声の少ないお店。
だから、死と向き合い、そして生きることに向き合わざるを得ない、静かだけれども、深く考えさせられる。
そんなことはお構いなしに、おじいちゃんはひたすらうどんをこね、天気によってうどんのタレの味を変える。
おじいちゃんは、悲しみに暮れる人たちの心に生きる力を与えるかのように、力強くうどんをこねる。
「場所の持つ磁力に物語をゆだねて、お話を書いてみよう。お店や駅や学校のように、やってくるものを迎えて、見送る。
そんな『場』を主役にしたお話ができないか。
そう考えたのが、すべての始まりだった。」
作者の重松さんは、そんなあとがきを書いている。
「場を作ること」、、これは、ボクたちもとても大事にしていること。
特定の「場」と言うことではなく、誰にとっても安心で安全な場で、この場を通して自分に気づき、人生をスタートしていく。
そんな一人一人にとっての大切な場であることを、いつも大切にしているのです。
この物語は、読んでいるうちに、なんだか自分が自分でいてもいいなって味わわせてくれる、あたたかな、いや、あつあつのうどんみたいなお話です。
だからこそ、のんびりゆったりしている時に、オススメです。

先日デスクに、
「とってもいい本でしたので、オススメします。おばあちゃんが 人生のキビを中学生の孫に おしえてくれるのが いいんです」
っていうメモと一緒に、本を置いてくれていました。
昨日は丸一日ものすごい雨と風でした。
最近お休みをしていないのもあって、ちょうどいいからって家でのんびり過ごすことにしました。
そして、手に取ったのが、この『峠のうどん物語』重松 清
メモにあったように、高校受験を控えた淑子ちゃんの視線で描かれている。
修行を終えて独立した、淑子ちゃんのおじいちゃんが、峠に開店したうどん屋さん。
無口で、頑固なうどん一筋の職人。
そして、おしゃべりで、いろんなことを教えてくれる人情味あふれるおばあちゃん。
特段の事件も起きないし、感動的な終わりがあるわけじゃない、でも、なんだかほっとするお話。
このうどん屋さんの前に、市が葬儀場を建設して以来、お客さんはもっぱら通夜や告別式帰りの人ばかり。
なんとなく湿っぽく笑い声の少ないお店。
だから、死と向き合い、そして生きることに向き合わざるを得ない、静かだけれども、深く考えさせられる。
そんなことはお構いなしに、おじいちゃんはひたすらうどんをこね、天気によってうどんのタレの味を変える。
おじいちゃんは、悲しみに暮れる人たちの心に生きる力を与えるかのように、力強くうどんをこねる。
「場所の持つ磁力に物語をゆだねて、お話を書いてみよう。お店や駅や学校のように、やってくるものを迎えて、見送る。
そんな『場』を主役にしたお話ができないか。
そう考えたのが、すべての始まりだった。」
作者の重松さんは、そんなあとがきを書いている。
「場を作ること」、、これは、ボクたちもとても大事にしていること。
特定の「場」と言うことではなく、誰にとっても安心で安全な場で、この場を通して自分に気づき、人生をスタートしていく。
そんな一人一人にとっての大切な場であることを、いつも大切にしているのです。
この物語は、読んでいるうちに、なんだか自分が自分でいてもいいなって味わわせてくれる、あたたかな、いや、あつあつのうどんみたいなお話です。
だからこそ、のんびりゆったりしている時に、オススメです。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます