繁浩太郎の自動車と世の中ブログ(新)

モータージャーナリストとブランドコンサルタントの両方の眼で、自動車と社会をしっかりと見ていきます。

自動車業界も構造転換?

2015-09-04 19:02:17 | 日記
世界の照明業界に、構造転換の波が押し寄せているとニュースでみました。
つまり、価格の高いLED(電球の10倍以上、蛍光灯の3倍以上という長寿命)照明の普及で、業界各社の収益は上がりましたが、長寿命による販売機会の減少、中国勢の価格競争によって、近頃は売り上げがサチレートしているらしいのです。
さらに、今後LEDのコモディティ(汎用)化は進むと予想されます。
そんな中、各社は照明の「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」化に活路をみいだしているそうです。

家電業界は今までも、洗濯機、冷蔵庫、テレビ等からオーディオ、パソコン、はたまたカメラまで、新商品を次々と開発してきました。
ここで、当たり前のようで素晴らしいと思うのは、「次の道を見つけて、チャレンジしていく」体質が「電気屋」さんには有ることです。


自動車業界はどうでしょう???

この照明業界と同じように、「長寿命化」「コモディティ化」「中国パワー?」同じ図式???と思ってしまいます。
自動車業界は家電業界と違って、自動車という1つの商品でずっとやってこれて、次の商品模索が苦手と言えるかもしれません。
自動車が高額商品ということもあり、また販売システムもしっかりとしているなど、守ってこれた理由は多くありますが、そんな自動車業界も今はこの照明業界と近いことになっているのではないかと思ってしまうのです。

自動車業界は先進国での伸び悩みに直面し、活路は新興国です。
しかし、新興国は経済的に厳しいところもあります。また、今まで少なかった新規参入カーメーカーも増えてきています。
(参入障壁を高くするために、環境規制のハードルをドンドン高くしているのでは?という意見もありますが?)
結果、価格競争になります。その先はあきらかに「淘汰」です。

環境規制などのハードルを越えていく自信のあるカーメーカーやブランドがしっかりしているカーメーカーは自動車で頑張れば良いですが、自信のないとこはどこかとくっつくか?「次の商品」に行くか? 
とりあえずくっついて様子をみるか?
先進国カーメーカーが一生懸命築いてきた「安泰の図式」は、欠け始めているように思われます。

「次の商品」とは、当然IoTを経て「ロボット」になると私は考えています。
どんなロボット化はまた今度。






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