NHKの大河ドラマ〝麒麟がくる〟を〝平清盛〟以来久々に見てます。
平清盛と似た無常感漂う風情があり勇ましい戦国物とは一線を画してて人間関係の心の機微に惹かれます。
温和で忠実な明智光秀がなぜ使えて他を織田信長打つまでになるのか、いろんな説があるようですが今回どんな風に描かれるのか興味深い。
今のところ、脇役達の物語の1つ1つが面白くかつ名演で、斎藤道三のサクセスストーリーでの野性味溢れる圧倒的存在感、桶狭間の戦いでの今川義元にとどめを刺す毛利新介の舞のような一撃、足利義輝の宿命に漂う寂寥感。運命に翻弄されながらもひたむきに生きる足利義昭。この4つのお話は単独でみても素晴らしい完成度で、演者の〝本木雅弘、今井翼、片岡愛之助、向井理、滝藤賢一〟さん達が素晴らしく、毎回、主役誰だった?長谷川さん!・・とその回だけでも楽しめるストーリー展開になってる。
まだまだ残暑も厳しい中でも風にふと秋の気配を感じる瞬間は、あの元気いっぱいの激暑の夏が去ったのかな?と一抹の寂しさがよぎるもので、今回の放送で足利義輝がわが身の運命に寄せて言ったセリフ、古今和歌集の「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」がちょうど今日この頃の季節感と一致し共鳴したので今回のブログタイトルにしました。
それにしても、定かな情報ではありませんが、この大河のタイトルは元はと言えば、今年オリンピックが開催される予定だったのにちなんで〝五輪が来る〟→〝キリンが来る〟という語呂合わせだったらしいのですが、来たのはお呼びでないコロナウイルスだったという残念なオチ。