〝モノ〟という字体にしたのは〝世界はほしいモノにあふれてる〟にちなんでです。
私は三浦春馬さんという俳優をなんとなく知ってましたが、作品はあまり見たことがなく、以前〝ラストシンデレラ〟という番組を見たくらいで、そこまで気にとめてた人ではありませんでした。でも2〜3年前に偶然〝世界はほしいモノにあふれてる〟という番組をみて、「この人があのシンデレラの人?良い感じの人だな〜」と思い、こういう風に歳を取るほどさまになる人ってきっと素敵な生き方をしてきたんだろうな〜と感じ、この番組は寝る前にお茶を飲みながらゆっくりと楽しめる週末1日の締めくくりの至福の時間をくれました。見るともなくつけてたテレビでたまたま出会った・・この番組はそんな掘り出し物でした。
紹介される物も後でじっくりまた見ようかと思ってたので、初回から全部録画してました。
なので、まだ30歳の若さで夭折されたのが残念です。何かの放送中に亡くなられたというテロップが流れ、驚き過ぎて現実感がありませんでした。あんなに素敵に年を重ねて、少なくとも画面からは前途洋々、順風満帆に感じられてた人が、そこまで何か負の内面を抱え込んでたなんて気配も感じられず、人って計り知れないのもだな・・とつくづく思いました。
あの番組は〝素〟と思えたし、思いたいのですが、亡くなる数日前の収録なのにそんな気配は微塵も感じさせず、その番組では初めて日本の物を紹介されてたのですが、使うに従って更に良くなり価値が上がるのを「経年美化」と言い「そういうのに惹かれます」って言ってたのに、三浦春馬さんこそずっと俳優を続けられてたら、まさにそんな歳のとり方をしてそうで先が楽しみだったのに残念でなりません。〝せかほし〟では最後に今までの総集編をやってくださって、三浦春馬さんがどんなにスタッフから信頼され大切にされていたかが伝わりました。
番組で印象的なシーンはパリで彼が自分にピッタリ来るジュエリーを作るという回で素敵なピンキーリングを作って「これからまた新しい自分に向かうパワーをもらう」みたいな事を話されてた回で、少なくともその時はきっと未来を夢見てたのは間違いなくホントの時間だし、常に一生懸命生きてたのは確かなので、実はこの世に〝確かなモノ〟なんて何もないのだから〝その時その時を真摯に生きたのが全て〟だと思います。自分のお名前を大変気に入られてるとおっしゃってて、私はまず、この名前が芸名ではなく本名だというのに驚いたのですが、まさに素晴らしく美しい馬が天に駆け上がり行ってしまったと思うしかないのでしょう。
早く亡くなる人を天使だったのかも・・ってよく言いますが、〝かぐや姫〟もどんなに皆が引き止めても天からお迎えがきたらそれは神様の召集命令だから逆らえないものなのだったのですから。