シェル風日記

何気ない日々、風のたよりのメモ的日記

麒麟が来る。見納め・・光秀ロス?余韻感想など。

2021-02-09 | 映画・TV・DVD・音楽・本

大河を久々に見たのは前に秋来ぬと目にはさやかに見えねども・・・の記事で書きました。

とうとう今週〝本能寺の変〟最終回まで見終え、来週からあの慣れ親しんだオープニング曲を聴けないことに一抹の寂しさを感じます。毎回引き込まれる演技と心に残るセリフで今までの戦国武将達のある意味アイコン化されたイメージとはまた違った面から見せてくれたのがとても新鮮でした。

織田信長役の染谷将太さんも、最初船に乗って靄の中から現れた時は「えっ!?こんな可愛いイメージの人が信長さん?」と違和感満載でしたが、最後のほうではもう信長にしかみえないっていうか、愛着障害や承認欲求の強さも上手く演じられ、48歳で亡くなってるのだから実際こんな感じなのでは?むしろこっちがリアル!と説得力もあり、喜んで貰えると思って父親に生首をプレゼントし嫌われても相手の心を推し量れない・・しかもその失態に学ぶことなく、帝に〝蘭奢待〟をプレゼントしてまたやらかし?やがて母のように包んでくれた帰蝶にも見捨てられ、最後1番好きで何をしても許してくれると信頼してた明智光秀には「麒麟を連れて来るお方」と期待されてたけど、茶化し風に言えば「やっぱ、麒麟連れてくるのは家康さんじゃね?」と見限られ、最期、炎の中、十兵衛が信長と出会った頃からの色んなシーンが走馬灯のように流れたが、地図を広げる十兵衛の周りを「こ~~んな大きな国か?」と小躍りして無邪気に走り回る信長を見て切なく、こんなに哀しい本能寺の変は初めてでした。

明智光秀はそのいろんな立場にあって、こんな人だったらいいなと思える理想的な夫であり、父であり、友人であり、部下であり、上司であり、周りの人皆から慕われ期待される存在で、それを感じさせるセリフもさり気なく随所にあり、例えば娘が結婚し「お父様が戦いに行かれて死んでしまったら自分も後を追って死にたいと思ってましたが、今は夫がいるので命が2つ欲しいです」と言ったら、光秀は「命は1つで良い。〝たま〟は夫と長く生きなさい。父はそのために戦う」など言い、本能寺を責める時、部下に1人でも反対なら自分を今消してくれと言い、他にもほろりとなる会話が多く、自然と光秀応援団になり、最後「敵は本能寺にある」といった時、「そうだそうだ!」それしかないでしょうと迷いなく心1つ?になり、長谷川博己さんクリーン光秀見事でした。

思えば、信長にしてみれば〝麒麟を呼べ〟と期待され、ほぼ無力になってる将軍はあてにできず、横暴に振舞ってる覚恕と戦い、いつまでもまとまらない戦国なんてとっとと足利を消して、「2人で茶でも飲もうよ」と光秀を誘ったのに、将軍には手を出せないと拒否され、帝は覚恕潰しの時には利用?したのに「世が平らかになるのはいつのことであろう」と涼し気に傍観。とある意味色んな方面からの異なるメッセージに混乱してたのでは・・と哀れにも思えたのでした。

帝が「権力を手にし不老不死を願い月に憧れて上ったものは死ぬ事もできす、一生あの中に閉じ込められる」と〝桂男〟の話の時、「信長はどうか?」と言ってたが、信長は光秀と最後に話した時、「子供のように長く眠りたい」と言ってたので、光秀は信長が桂男に連れていかれないように永遠の眠りに誘い、望みを叶えてくれたのかも知れない、そう思うと相思相愛で完結し、光秀のその後は不明。青空の彼方へさっそうと馬に乗って駆け抜けていく後ろ姿で終わってるのが救いでした。

というわけで、このドラマの感想と言っても全体を思い出すには1年は長すぎ、最近に偏った感想になりました。このドラマは玉三郎さんを見れたことも特別感があって良かったです。特に歌舞伎に縁があってもこの方を生で拝見できるのは至難で希少らしく、テレビでもなかなかお目にかからないので、まるであの帝そのもので、光秀がすだれ越しに会うシーンでこちらまで緊張でドキドキするくらい圧倒的でした。フォルムと声だけであんなに存在感出せるなんて凄いと思いました。歌舞伎と言えばテレビドラマでは大声と顔芸が十八番?と思えるふしもあったので、対極もあるということでさすが玉三郎さんだと感動しました。あと海老蔵さんの抑えたナレーションも良かったです。このドラマはほぼ録画でみたので、テレビの画面のショットがあるので、いつかそのシーンにコメントをつけてアップできたらいいなと思ってます。

感動冷めやらず光秀ロスの中で勢いで思うまま徒然に書いたので、後で読み返すと見当違いや熱すぎる感も出てくるかと思いますが、ま、取り合えずホットな感想ということでご容赦。

追伸

※朗報 2月23日に一挙総集編があるようです。

川口春奈さんの語りだそうで、上記事で書き忘れたけど川口春奈さんの帰蝶でホントに良かった。前任者の事情で放送前ギリギリセーフでの変更だったけど、あれ、もし放送後に発覚してたらと思うと危機一髪で不幸中の幸い?ヒョウタンから駒?災い転じて福となす?

あとは、唐沢寿明さん主演の24時Japanもみてるけど、いつもハラハラドキドキなんですが去年からみてるわりに実際はまだ1日もたってないっていう、その時間の設定が他のドラマと逆なので、いい加減疲れてきました。

一気に見たら丸1日、24時間かかるわけで、確かにリアル進行中ではあるけどね。

ドラマ三昧の巣ごもり期間。これはこれで良いけど、コロナ禍が早く収まりますように。

コメント
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