抜けるような青い空、
深まりゆく秋の穏やかな日、
そんな静かな日に一枚のハガキが届きました。
“明るく笑顔の絶えない素晴らしい伴侶、そして最愛の妻。
きっと天国でVサインをしているでしょう”
と書いてありました。
本当にお幸せだったのが読み取れる文面でした。
高校の時以来会ってないのですからVサインしてる姿は高校の制服姿しか思い浮かびません。
謎の人、
不思議な人、
私にとってその人はそんな人でした。
★朝日と夕陽★
すべてのものは 対になってる
喜びと悲しみ
楽しみと苦しみ
希望と絶望
栄光と挫折
出会いと別れ
生と死
光と影
輝く一つのものを手に入れた時
影に隠れてるものも 同時に手に入れた事を忘れてる
もう片方の存在に気が付いた時
こんな思いをするくらいなら 最初から手にいれなければ良かったのかと思う
でも別れることの辛さで いろんな出会いをなければ良かったなんて思わない
楽しかったことも 笑ったことも すべて共に過した日々を否定することになるから
朝日と夕陽
それは同じ一つのものであることに気がついた時
少しだけ悲しみを乗り越えられそうな気がする
高校を卒業して以来、一度も会った事のない同級生。
親しくお話したこともなく、その子にはとっても仲の良いお友達がいて、
いつも二人で、「キャッキャッ」っとふざけ合って笑ってる愉快な子、そんなイメージでした。
そんな彼女と年賀状だけの交流が始まったのは7~8年前位からでした。
「あなたの近くに○○さん(彼女と仲の良かった子)が住んでるよ!
ここで働いてるから、もし近くに行くことがあったら寄ってみてね」みたいな内容の手紙が来て
その友達と仕事場が写ってる印刷物が入っていました。
活躍されてる様子が窺えたので私にも伝えたかったのかな?ということは、
「本当にこの人はこのお友達が好きなんだなぁ~」と、
あの高校の時の「キャッキャッ」とふざけ合ってる姿が思い出されて微笑ましく思いました。
それからも二人とは一度も会うことはなかったのですが、
年賀状だけは楽しみにしてました。
彼女が動物が好きで飼ってる動物達の可愛いイラストが楽しみだったからです。
ネコが10匹近くいて、一匹ずつちゃんと描いてあって横に名前も書いてあるのです。
しかも飼ってる犬がシェルティでその絵も描いてあるのですから、
私がそれだけでファンになるのはいうまでもありませんよね。
今年も「うちは子供がいないから、同級生に孫が生まれたって聞くと
私達ってもうそんな年?ってあらためてビックリします」
と元気な年賀状が来ていたのです。
そんな彼女がもう帰らぬ人になっていたなんて。
故郷を離れて30年くらい、
「冬は雪に埋もれて何にもないのよ、でも春は感動するよ」
そんなところに住んでいました。
いろんな出会いがあり、いろんな別れがあります。
なーんてベタ(+ヘタ)だけどね
オッパッピー!って言ってるあなた、秋だからね・・・という事にして下さいね。