キャリアカウンセリングでよく使われる「変えられるのは自分と未来」という言葉を使いますが、他人や過去は変えられません。育った環境や、進んできた過去の仕事や人間関係、あらゆる失敗、こじれた関係など早く忘れてしまいたいものです。
中でも人間関係は「相手に変わってほしい」といくら期待しても、こちらの思い通りに変わってくれるとは限りません。しかし自分が変われば、他人も変わるかもしれません。相手のことを思いやれば、影響を受けるかもしれないのです。そうすれば、自分の軸足を確かめながら、少しずつ前向きに進んでいくと、未来も変わるかもしれないのです。
明日5日は、愛知県産業労働センター(ウインクあいち)で、再就職を希望する中高年の人に、「採用されるための履歴書」の書き方を説明するのですが、履歴書こそ過去の事であり、事実を変えようがないのです。しかし、事実をどの様に表現するかは手法が必要です。
8月2日と3日の2回、NHKラジオ深夜便「明日への言葉」で“泉 ピン子さん”が、「過去よりも今が大切」、「過去は 捨てました」と、自分の生き方を話し、なるほど共感しました。
1960年代、大学紛争やベトナム反戦運動などで社会が騒然としていたころ、日本の音楽界を半世紀余り、強い影響を与えた吉田拓郎さんが年内で活動に終止符を打つそうです。「結婚しようよ」「旅の宿」など青春を共有した昭和の同世代ですが、もう過去のことかと、寂しくなります。