4月19日(火) 晴れ
維坊学院での日本語スピーチコンテスト、午後2時半開始とのことで学校を
出発は12時半頃という話を周から聞いておりました。
しかし、時間が近づいても引率する先生から連絡が来ない。
確認しましたら「え、先生も来ますか?」だって。行く旨を伝えていたはず・・・。
既に校門にいたそうで、先に向かってもらうことにしました。
維坊学院は先学期通っていますから、会場の見当はつくのです。
維坊学院では日本語科の学生が使用する教室を控え室に用意されていました。
我々の学校ともう一つ浴衣を着せてくださった日本人教師がいる学校。
そして若干の維坊学院の学生達。
たけしが珍しく恐れおののいていました。維坊学院の学生の発音がかなりいいと。
なにせ、彼レベルの学生が身辺にいませんからね、井の中の蛙を体験したわけです。
コンテストの出場者は維坊学院から14名。我々の学校ともう一つの学校から
各2名の計18名。我々の学校ともう一つの学校は2年生。
維坊学院は2年生から実質4年生にあたる、編入組の3年生と通常の3年生
。
総勢200名を超える規模の中から予選を抜けてきただけあってレベルが高い。
彼らの日本語を聴いただけで周は顔面蒼白の緊張振りでした。
『維坊学院の学生はレベルが高いね。でも、そんなことは気にせずに自分のスピ
ーチをしなさい』
我々の学校の中でも私と日本語で交流できる学生が若干名いますが、その
レベルの学生が会場に数十人いるのです。圧倒されて当然ですね。
出場の順番はくじ引き。他校である我々の学校ともう一つの学校が先に引か
せて
いただき、たけしは7番目。周は16番目。開会する前に再度周にはメールを
いれておきました。『他の学生は気にするな』と。
わが子を見るという緊張には恐らく程遠いと思うのですが、教え子が目の前で
スピーチを行うという状況は見ている側からも緊張しました。
・・・ちゃんと原稿を覚えているかな・・・
仕事の忙しさを言い訳に覚えきっていなかったたけし、その心配は的中しました。
途中からシドロモドロに。
『お前は自分から話せる人間だから原稿を忘れたらアドリブでしゃべろ』と言ったのを
本当に実現しました。
ただ、審査員からの2問の質問の際に、いつもの会話の如く普通に話す為
会場からは賞賛の声が挙がったいました。
周については、緊張を心配したのですが、十数人のスピーチを見て間の取り方
などを学んだようです。我々の学校の中で行ったコンテストでもリハーサルでも
なかった実にきれいな間を取っていました。僅かな時間の中で自分より上の
レベルにあるものを学習し自らのものにしたのでしょうね。
このコンテストは省内とか国内の予選といったもの、という情報は誤りだったようで
ある企業、おそらくは日本に人材を派遣する会社がスポンサーとなり実施した
もののようです。
審査員が7人。そのうち維坊学院の教師が4人。他の学校から各1人。
そしてその企業の社長なのか重役クラスらしき男性が1人。
コンテストの表彰ですが、ここも我々の学校と同様1位が1人。2位が2人。
3位が3人。残りが【優秀賞】という名の参加賞。その他、周ともう一人他校の
学生が【特別賞】に選ばれました。
たけしはというと、3位。あれだけシドロモドロになれば仕方ないのですが、
不思議なのが1位。スピーチはさほど上手くは無かったのですが、顔と笑顔が良く
たけし曰く「萌え系ですね」といったところ。
1位の発表があったとき、拍手を忘れていたほど。なぜあの子が・・。
3位以上の入賞者には商品に加えて賞金が渡されていました。
3位のたけしでなんと100元。3位で100元となると上位はもっと?
これだけの金を出す会社には逆らえないよな・・・。
私から見て上手いと思っていた子が何故か優秀賞にいましたからね・・・。
スポンサーのお眼鏡に適うかどうかのコンテストか・・・。茶番に近いな。
会が終わり、引率の先生が食事会に参加されるとのことで、私はたけしと周を
連れて会場を出ました。するとバスに乗って数分したあと、維坊学院の友人から
電話があり、私の食事も予約したらしいから戻ってこないか、と。
今更ね・・・。表彰の段階ですっかり冷めてしまった気分のままスポンサーに
お世辞を言う気にもなれず、そんな状態で飲みたくもない酒を飲まされるのも嫌。
周には短時間の成長を褒め、たけしには真剣に勉強するよう説教しながら
後味悪いコンテストを後にしました。
維坊学院での日本語スピーチコンテスト、午後2時半開始とのことで学校を
出発は12時半頃という話を周から聞いておりました。
しかし、時間が近づいても引率する先生から連絡が来ない。
確認しましたら「え、先生も来ますか?」だって。行く旨を伝えていたはず・・・。
既に校門にいたそうで、先に向かってもらうことにしました。
維坊学院は先学期通っていますから、会場の見当はつくのです。
維坊学院では日本語科の学生が使用する教室を控え室に用意されていました。
我々の学校ともう一つ浴衣を着せてくださった日本人教師がいる学校。
そして若干の維坊学院の学生達。
たけしが珍しく恐れおののいていました。維坊学院の学生の発音がかなりいいと。
なにせ、彼レベルの学生が身辺にいませんからね、井の中の蛙を体験したわけです。
コンテストの出場者は維坊学院から14名。我々の学校ともう一つの学校から
各2名の計18名。我々の学校ともう一つの学校は2年生。
維坊学院は2年生から実質4年生にあたる、編入組の3年生と通常の3年生
。
総勢200名を超える規模の中から予選を抜けてきただけあってレベルが高い。
彼らの日本語を聴いただけで周は顔面蒼白の緊張振りでした。
『維坊学院の学生はレベルが高いね。でも、そんなことは気にせずに自分のスピ
ーチをしなさい』
我々の学校の中でも私と日本語で交流できる学生が若干名いますが、その
レベルの学生が会場に数十人いるのです。圧倒されて当然ですね。
出場の順番はくじ引き。他校である我々の学校ともう一つの学校が先に引か
せて
いただき、たけしは7番目。周は16番目。開会する前に再度周にはメールを
いれておきました。『他の学生は気にするな』と。
わが子を見るという緊張には恐らく程遠いと思うのですが、教え子が目の前で
スピーチを行うという状況は見ている側からも緊張しました。
・・・ちゃんと原稿を覚えているかな・・・
仕事の忙しさを言い訳に覚えきっていなかったたけし、その心配は的中しました。
途中からシドロモドロに。
『お前は自分から話せる人間だから原稿を忘れたらアドリブでしゃべろ』と言ったのを
本当に実現しました。
ただ、審査員からの2問の質問の際に、いつもの会話の如く普通に話す為
会場からは賞賛の声が挙がったいました。
周については、緊張を心配したのですが、十数人のスピーチを見て間の取り方
などを学んだようです。我々の学校の中で行ったコンテストでもリハーサルでも
なかった実にきれいな間を取っていました。僅かな時間の中で自分より上の
レベルにあるものを学習し自らのものにしたのでしょうね。
このコンテストは省内とか国内の予選といったもの、という情報は誤りだったようで
ある企業、おそらくは日本に人材を派遣する会社がスポンサーとなり実施した
もののようです。
審査員が7人。そのうち維坊学院の教師が4人。他の学校から各1人。
そしてその企業の社長なのか重役クラスらしき男性が1人。
コンテストの表彰ですが、ここも我々の学校と同様1位が1人。2位が2人。
3位が3人。残りが【優秀賞】という名の参加賞。その他、周ともう一人他校の
学生が【特別賞】に選ばれました。
たけしはというと、3位。あれだけシドロモドロになれば仕方ないのですが、
不思議なのが1位。スピーチはさほど上手くは無かったのですが、顔と笑顔が良く
たけし曰く「萌え系ですね」といったところ。
1位の発表があったとき、拍手を忘れていたほど。なぜあの子が・・。
3位以上の入賞者には商品に加えて賞金が渡されていました。
3位のたけしでなんと100元。3位で100元となると上位はもっと?
これだけの金を出す会社には逆らえないよな・・・。
私から見て上手いと思っていた子が何故か優秀賞にいましたからね・・・。
スポンサーのお眼鏡に適うかどうかのコンテストか・・・。茶番に近いな。
会が終わり、引率の先生が食事会に参加されるとのことで、私はたけしと周を
連れて会場を出ました。するとバスに乗って数分したあと、維坊学院の友人から
電話があり、私の食事も予約したらしいから戻ってこないか、と。
今更ね・・・。表彰の段階ですっかり冷めてしまった気分のままスポンサーに
お世辞を言う気にもなれず、そんな状態で飲みたくもない酒を飲まされるのも嫌。
周には短時間の成長を褒め、たけしには真剣に勉強するよう説教しながら
後味悪いコンテストを後にしました。