世の中を見ていると、フリーマーケット等で販売しようと、歌集を出版する人が多く、この場合販売方法は流動的だから、インターネット書店で新品として販売されるケースもある。
彼らはそれを「私家版」と称しており、私家版と称することが戦略でもあるように見える。既存の流通システムに乗ってないので、こうして売りに来ましたのでどうかよろしく、と相手の人情に訴えるがごとし。
しかしそれは言葉の誤用で、誤用が市民権を獲得する例も多いとはいえ、この場合混乱を招いてしまう恐れがある。
多くの人は、私家版と聞けば非売品と理解するからである。
(後日記す)
新人賞の中に、未だ歌集を出版していない人だけ応募できるものがあることを知った。問題なのは、私家版は歌集として扱わないと明記している点。そんなに新人賞に応募したいものか、と呆れてしまう。僕はもう10年以上新人賞に応募していないし、応募したのは過去四半世紀で1回だけで、しかも新人賞自体が目的ではなかった。やってますよ、と結社の先輩にアピールするためだったのだ。
それにしても、オンデマンド出版なら無料で歌集を出せるので、歌集を出したら応募できない新人賞ってどうなのよと思う。
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