草原の四季

椎名夕声の短歌ブログ

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ピンチはチャンスか

2024-01-28 18:07:35 | 和歌・短歌

本題に入る前に、ガラケーでブログを御覧の方へ、椎名夕声歌集を図書館から借りる方法を再掲します。
お住まいの地元図書館に「国会図書館から取寄せて貸して下さい」と申込んでみて下さい。国会図書館へはじゅうぶんな冊数を寄贈してあります。

短歌人関係者は任意の方法で僕へ申込み、パブファンセルフ版歌集を購入できますが、発送方法に条件がある場合、最初の申込時にわかるようにする必要がある。明らかでない場合は僕からの発送となります。原則として発送方法は変更できません。消費税は不要ですが送料(原則180円)がかかります。

さて、本題ですが、アマゾンの電子書籍の試し読みが恐ろしいという話です。

電子書籍を売る以上試し読みを拒むことは不可能です。

電子書籍じゃなくても、ISBNを付した書籍なら試し読み機能を拒むことは不可能
ある人の歌集を試し読みしたら、歌集の1ページ目から連続で見れました。10ページちょっとまでです。
僕が電子書籍をアマゾンに載せる際の説明では「著者がページを指定できない」とだけ書いてありました。
まさか冒頭から連続だなんて想定外です。

中原中也と言えば、知らない人はいない天才ですが、ティーンの頃はつまらなく平凡な短歌を発表していました。その中で、後年の中也を思わせる数少ない作品として、このブログでも紹介した次の短歌があります。

アルプスの頂の絵を見るごとき寂しき心我に絶えざり

現代人は中也の偉業を知っているから、初期の短歌群から順に見せられても、むしろ親しさを感じるくらいで、つまらない歌人だとは思いません。

正直ショックでした。
僕の歌集の「初期歌篇」を読まれて値踏みされることになるとは!
これが紙の歌集なら、最低でも真ん中あたりのページを繰るでしょう。

これはピンチです。
お笑いコンビ千鳥のノブが常々「ピンチはチャンス」と叫んでおりますが、僕の歌集の場合はチャンスにはならないでしょう。

詩集はどうか知りませんが、歌集では編年体の編集が一般的です。
歌人の人生の軌跡が辿りやすいからです。
特に行間や余白を読むためには編年体一択と言えます。

アマゾンの分類は著者が選択しておりますが、「詩歌」にしたからこんなことになったのかも知れないと思い「日本の文芸」への変更申請を出しました。
さて、どうなりますことやら。

 

(2月9日記す)

分類を変えても効果は無かった。

試し読みできる範囲を25%に拡大するよう申請したが、紙書籍を売っているので10%刻みと言われ1月29日に30%と決まったが、実際に拡大されるのは10営業日後とのことだった。

ところが2月9日(金)になっても拡大されてないので問合せたところ「営業日換算だから土日をカウントしない10営業日後は2月12日であり、しかもその日が休日だから、拡大されるのは2月13日」とのこと。

暦日で15日後というのも遅過ぎて驚くが、それ以上に外資系企業は日本語が通じないことに驚く。「営業日換算」なんて聞いてなかったんだけど(笑)

 

(2月13日記す)

試し読みを拡大し30%にすることを先方が約束してから15日目になったが、まだ更新されていない。不審に思い再度問合せたら、紙書籍の試し読み範囲は拡大したが、電子書籍については承っていないとの返事。

そもそも当方は紙書籍とも電子書籍とも言ってないんですけど。

片方だけやるって、どういう神経しとるんだ!

ちなみに僕は常にスマホで見ているが、アマゾンでは電子書籍の画面が大きく表示され、右下に「その他の形式:ペーパーバック」と小さく表示されている。その部分をタップしても「サンプルを読む」というスイッチは表示されないので、ペーパーバックに試し読みがあるという認識が無かった。つまり、電子書籍化した段階で、ペーパーバック本を試し読みしたい人は電子書籍の画面から進むものと思っていた。

今回の一件を受けてPC版画面で見てみたところ、ペーパーバック本を大きく表示し、そこから進むと「サンプルを読む」というスイッチが表示されている。

スマホ版とPC版とで表示内容が全く異なっている。

後でわかったが、電子書籍の試し読みを25%とし、ペーパーバックの試し読みを30%とすることは可能。なので当初25%は出来ないと言われた時点で先方が勝手にペーパーバックと決めつけていたことになる。

 

(5月30日記す)

短歌人の「近刊歌集から」にて紹介されることが無いことが判明した。

短歌人会員を萎縮させては申し訳ないので、僕の仕入れ価格関係を具体的に言わないようにしてきたが、オンデマンド出版に対する理解を深める意味で、本日ここにパブファンセルフの例を紹介しておきます。

・販売価格  1,300円(消費税含まず)

・販売経費 約1,300円(内訳は下記のとおり)

 (経費内訳)

(1)出版社への支払い 1,050円×1.1=1,155円(下図)

(2)交通費(郵便局やコンビニ)                  140円前後

 

(9月4日記す)

試し読みは「特定のページ」を選ぶことはできないし、出版時に試し読みを無しとすることもできない。ところが、出版後に試し読みを表示しないようメールで依頼すると了承された。今まで無駄に苦しんでしまった。

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