『花鳥風月』雑記

素朴に質素に優しくいきたいね

酷暑の終わり日に

2010年09月23日 | 公園


小生、山国育ちだった習性か?無性に深い森の中や人気の少ない自然な所が恋しくなる時があります。
昨日、暑さで名高い熊谷に隣接する『武蔵丘陵森林公園』に出掛けましたが暑かった 人も疎ら。

庭園樹見本園をコリウス(しそ科の観葉植物)が幾何学模様を描く一画は木々の落とす影と相まって
落ち着いた雰囲気でした。



今年の真夏日は71日、昨日で新記録だったとか、今朝はそれが嘘のようですね。
“暑さ寒さも彼岸まで”と言いますが彼岸の中日でお天気も暦に義理を尽くしたのでしょうか

猛暑は秋の果実や花にも異変をもたらしているようです、萩・彼岸花・コスモス・・・もちょっと変です。

日高市の巾着田でも早咲きが漸く咲き始めたとTVに映っていましたが例年より10日ほど遅れているとか。

 

「葉見ず花見ず」と言われるヒガンバナ科の植物は花が終わって葉が出る、葉と花は逢わないのです。
花の後、葉は冬までにしっかり養分を球根に蓄え翌年の花に託すのでしょう。

秋の彼岸頃に燃えるように真っ赤に咲く彼岸花も忌み嫌われたときもあったのですね。
臭いや球根に毒がある事からでしょうか、今は彼岸花で「町おこし」の地方もありますし。

花の名前も多い事では他に例をみない程とか、曼珠沙華・キツネバナ・キツネノタイマツ・ステゴグサ・シビトバナ・・・

 


生垣見本園の道路東側に低木の百日紅が咲いて居ましたが、その木陰に腐生植物のギンリョウソウ
かと思しき花がひっそり咲いていました。

検索してみましたら「コルチカム」というユリ科の植物であまり手を加えなくても育つ健気な花でした。

夢の中の花・・・コルチカム、 花言葉は「美徳・悔い無き青春」

 


   曼珠沙華 あっけらかんと 道の端       夏目漱石

   曼珠沙華 抱くほどとれど 母恋し       中村汀女