忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

第22回書展 グループ墨花 その5

2013-08-28 11:13:00 | 言葉
この二日間、ゆっくり静養させていただきました。
お陰で体調もずいぶん良くなりました。
ご心配をおかけし、申し訳ありません 

よし、今日から頑張るぞ と、意気込みつつも、
ゆっくりのんびりと、たまった仕事に背を向けて、
パソコンに向かっています。

残念ながら、グループ墨花に行けなかったという
お声をいただくので、少しずつ作品紹介をしています。
お付き合いください。



グループ墨花の代表者、大城氏の作品です。
彼は県立高校で長いあいだ教鞭をとられ、定年後も再任で講師を続けられています。

彼を訪ねてくるお客様は、美しい女性が多く…
決して女性にモテるタイプではないのに(失礼)
どうしてと仲間内で謎となっています。

漢武帝 秋風辞

秋風起兮白雲飛         秋風起こりて 白雲飛び
草木黄落兮雁南歸       草木黄落して 雁南に帰る
蘭有秀兮菊有芳         蘭に秀有り 菊に芳有り
懷佳人兮不能忘         佳人を懐(おも)いて 忘るる能(あた)はず
泛樓船兮濟汾河         楼船を浮かべて 汾河(ふんが)を渡り
中流兮揚素波         中流に横たはりて 素波を揚ぐ
簫鼓鳴兮發棹歌         簫鼓鳴りて 棹歌を発す
歡樂極兮哀情多         歓楽極(きわま)りて 哀情多し
少壯幾時兮奈老何       少壮幾時ぞ 老いを奈何(いかん)せん


(現代語訳)
秋風が吹いて白雲が飛び、草木は黄葉して落ち、雁は南に帰っていく。
蘭の花が咲き、菊が芳しい香りを放つこの季節、あの美しい人のことが思い起こされて忘れることができない。
楼船(二階建ての船)浮かべて汾河を渡れば、船は中流に横たわって白い波しぶきを上げている。
船内から笛や太鼓の音や舟歌が聞こえ、歓喜極まる中、何故か哀しい気持ちになる。
若くて元気な時は後どれくらい続くのだろうか?老いていく我が身をどうしようか、どうすることもできない。


「少壮幾時ぞ 老いを奈何(いかん)せん 」 私たちは、切実ですね~





私の作品です。
「飛」
「風の色」というテーマから、風に乗ってペガサスが大空に飛んでいく…
そんなファンタスティックな光景を想像してみました。

私は「夢見る少女」ならぬ「夢見るおばさん」でして・・・

最近生徒からは、「おばさん」ではない。「おばあさん」だよと

老いていく我が身、せめて気持ちだけでも、「夢見る少女」でいたいものです。